「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-48m

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
「あー………くっそ、酷い目にあった」

 メイド服を脱ぎ捨て、着替えを取り出す
 …今回の宴会で捨てる場所ではあるが、ここは元々「首塚」の拠点のひとつ
 着替えのストックくらいは置いてある
 ジーンズを履いてタンクトップのシャツを纏い、その上からデニム素材の上着を羽織る
 うん、これで落ち着いた
 部屋を出ると、黒服が待っていてくれていて
 …また迷惑をかけてしまったな、と思う
 とりあえず、はないちもんめの契約者はまだ子供だから多めに見るとして……今に見ていろ、あの貧乳
 いつか、レアな焼き具合にでもしてやろうか
 それと、カレーおじさんの契約者、今度飛び掛ってきたらその時こそ焼く

「落ち着かれましたか?」
「あぁ……悪い、迷惑かけて」

 お気になさらず、と黒服は笑う
 …本当に、昔から迷惑をかけてばかりだ
 小学生の時だって、授業参観やら学芸会に親が一切来ない事を嘆いていたら、忙しい時間を縫ってわざわざ見に来てくれたりしたし
 ……どうして、自分は黒服に迷惑しかかけられないのか
 せめて、「首塚」に引き込む事で恩返ししようとしたが…はたして、うまくいっているだろうか?
 少しでも、恩返しできているだろうか

「…どうかなさいましたか?」
「あ、いや」

 顔を覗き込まれて、慌てて距離をとる
 …っく…さっきの酔っ払っていたこいつを思い出して、至近距離で顔を見られない…っ
 多分、暫くこうなるんじゃないだろうか
 とりあえず、二度とこいつに酒を飲ませちゃいけない

「そうですか?…なら、いいのですが」

 心配してくれているのがわかって、申し訳ない
 でも、自分は大丈夫だ

「………あぁ、そうです、伝え忘れていました。新しい住居ですが、目星がつきましたよ」
「え?もうか?早いな」
「…幸い、バックアップを頼んだ相手が、住居も用意してくださいまして」

 …「薔薇十字団」とやらか
 どんな組織かは知らないが、まぁ、「組織」よりはマシなんだろう、多分
 黒服がバックアップを頼み込んだくらいなんだし

「そこでしたら、「はないちもんめ」の少女も含めて、三人で住んでも問題ないかと」
「そうか…じゃあ、いつ引っ越すんだ?」
「少女とも相談しまして、近日中には」

 …あぁ、そうか
 黒服は、いつまでも「組織」の支給している住居にはいられないから、な
 なるべく、早く移動しないと駄目か

「それじゃあ、俺はいつでも大丈夫だし……あいつ次第だな」
「そうですね。本日の宴会が終わりましたら、本格的に相談しましょうか」

 わかった、と頷いておく
 こちらはまだ調理が残っているから、ここで別れた

 …黒服と、「はないちもんめ」と一緒に生活する、か
 家というものに、あまりいい思い出はないが
 ……その、二人とだったら
 あの頃のような想いはしなくてすむだろうな、と思うと
 あれだけ嫌いだった家というものが、楽しみになってきて

 青年は、鼻歌など歌いながら、調理場に戻っていったのだった




 終わる






タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー