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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - エンジェルさん-10

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エンジェルさん 10


「ん……久しぶりにこんなにのんびりしたなあ……」
「だからと言って夜まで寝る奴があるか」

 起きたら夜だった。……うん、寝すぎたって事はわかってるよ。

「寝坊! 寝坊!」
「自分でもなんだが、寝坊ってレベルじゃねーぞ」

 正直体がだるい。寝すぎるとだるくなるって本当なんだな。

「さて……俺買い物行くけどついてくるか?」
「行く! 行く!」

 アンサーは即答。うん、素直でよろしい。

「ついていってやらんでもない」
「よし、おっさんは置いていくか」
「ちょっと待て」

 素直じゃない奴は知るか。可愛い女の子ならまだしも、おっさんは知らん。

「なんだよ、勝手についてくればいいだろ?」
「まあな」
「買い物! 買い物!」

 そうして俺達は買い物に出た。
 そこでまさかあんなことが起こるなんて知らずに……。

*



「じゃあ、そこで待ってろよ」
「わかった! わかった!」

 二人を外に残して店に入る。二人がついてくると、どうしても不自然な動きになってしまう。

「それにしてもコタツでアイスの良さがわからないなんて……」

 俺は大好きなのに二人には賛同してもらえなかった。なぜだ……。

「あ、欲しいものあるか聞くの忘れた」

 二人はすぐ外で待っているはずだ。一旦商品を棚に戻し、俺は店の外に出た。

「……あれ?」

 待っていろと言った場所に二人がいない。なぜだか分からないが、嫌な予感がする。

「おっさん! アンサー!」

 二人の名を呼びながらあたりを探す。少し外れた道で、倒れているおっさんとアンサーを見つけることが出来た。

「おい、どうした?! おい!!」

 取りあえず近かったおっさんを助け起こす。だが、何かがおかしい。

「え? あ、え? お、女?!」

 女だった。他の人と間違えたかと思ったが、アンサーも近くに倒れている。 それに、こんな奇妙な服を着た女なんて、見たことが無い。

「お、おっさん? アンサー?」
「……契約者? 契約者?」
「ん……青、年」

 顔も声も体も完全に女だ。何だこの状況。

「何だその顔」
「まあ、取りあえずこれ着てくれ」

 顔をそらしつつ、着ていた上着を渡す。おっさんの服装はエンジェルの名のとおり、白いひらひらとした服。そして片乳がでている。まあ、そういうことだ。

「ん? ああ……え?」
「女! 女!」

 体の変化に気付いたようだ。アンサーは体が無いせいで分かりにくいが、女顔になっている。ぶっちゃけ可愛いです。そしておっさんが美人なことに複雑な気持ちです。

「とりあえず、なにがあったんだ?」
「たしか……ん?」

 おっさんが思案顔になる。悩んでる女の顔っていいよね! とも思ったが元がおっさんだしなあ……。

「記憶が、ない」
「は? ……アルツハイマーか」
「違う! そこだけすっぽり記憶が無いんだ」

 記憶が無い。……まあおっさんならアルツハイマーでも仕方ないよね!

「アンサー、何があったんだ?」
「……思い出せない。思い出せない」
「……二人とも記憶が無い?」

 おっさんだけならまだしも、二人とも記憶が無いとは不自然だ。

「えー……あ! 確か都市伝説の気配を感じて……近づいたら甘いガスをかけられたような……」
「女体化、甘いガス、都市伝説……あ! 『マッドガーサー』か!」

 前に聞いた事がある。なんでも、男を女に変えるガスをもったマッドガーサーがいるっつー話だったが……。

「活動再開? 活動再開?」
「まあ、夢の国もいなくなったし、そんなところだろ」
「おい、これ治るのか?」

 ははは、俺にそんなこと聞かれても。

「まあ、他にも被害受けてる人もいるだろうし、協力すれば治るんじゃね?」
「それまでこの重い体でいなければいけないのか……」
「他にも被害者がいないか捜し歩いてみるか」

 そうして俺たちは夜の街を練り歩くことになった。



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