「…………」
窓から一人、夜空を眺める
歓送迎会はとっくに終わり、一人で家に帰り、またビールなどをあけていた、この男
明日も仕事だと言うのに、遠慮なく飲んでいる
歓送迎会はとっくに終わり、一人で家に帰り、またビールなどをあけていた、この男
明日も仕事だと言うのに、遠慮なく飲んでいる
…さて、宴に参加したあいつらは、楽しんできただろうか?
楽しんできていればいい、とそう考える
弟も、楽しんできていればいいのだ
たまには、自分のことなど忘れて楽しめばいい
楽しんできていればいい、とそう考える
弟も、楽しんできていればいいのだ
たまには、自分のことなど忘れて楽しめばいい
……こちらのことなど、考えなくてもいいと言うのに
あいつは、未だにこちらから離れない
あいつは、未だにこちらから離れない
こちらとて、唯一生き残ってくれている、血の繋がった家族だ
無碍な扱いをするつもりはない
…だが
無碍な扱いをするつもりはない
…だが
「………近い、な」
首筋をさする
…巻き込みたく、なかったと言うのに
このままでは、巻き込んでしまうのか?
…巻き込みたく、なかったと言うのに
このままでは、巻き込んでしまうのか?
「………いや」
首筋をさすりながら、小さく呟く
…まだ、どうにかなるかもしれない
何とか、あいつを巻き込まずに、全て終わらせる
…まだ、どうにかなるかもしれない
何とか、あいつを巻き込まずに、全て終わらせる
そうだ、誰にも巻き込まずに
弟も、教え子も、教え子が契約しているトイレの花子さんも、骨格標本も、ついでに人体模型も
誰も、巻き込まずに終わらせるのだ
自分だけで、決着をつけてみせる
弟も、教え子も、教え子が契約しているトイレの花子さんも、骨格標本も、ついでに人体模型も
誰も、巻き込まずに終わらせるのだ
自分だけで、決着をつけてみせる
「…これ以上、お前の好きにさせるか」
背後に感じた気配に、男はそう呟いた
すぐに消えた、その気配
…しかし、気づいていた
その気配が現れる頻度が、どんどん多くなってきている
すぐに消えた、その気配
…しかし、気づいていた
その気配が現れる頻度が、どんどん多くなってきている
…その時は、近いのだ
「…これ以上、殺させるか………俺が、終わらせてやる」
小さく、小さく、彼は呟く
誰にも伝えずにいるその事情を一人抱えて
静かに、首筋をさすりながら
誰にも伝えずにいるその事情を一人抱えて
静かに、首筋をさすりながら
to be … ?