「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - わが町のハンバーグ-36a

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だれでも歓迎! 編集
○月×日 20:10~ レストラン うわさの産物

「よし、みんな揃ったな。それでは うわさの産物緊急出撃指令の趣旨を説明する」
「…一体何があったってんだ」「どうやら、何かが動きだすみたいだね」

「さすがクーちゃん、察しが良いねぇ。えー先ほど、新入り君から連絡が入り、中央区と聞いた瞬間に連絡が途絶えた。
 何事かと思ってこっちゃんの能力で調べたところ、どうやらマッドガッサーの一味が行動を起こすらしい」
「マ、マッドガッサーじゃと!?…フフフ…ついに恨みを晴らすときじゃわい!」
子供用のいすに座り闘志を燃やす現在絶賛ロリ爺化中のハンバーグ爺さん。

「で、今回の占いで分かったことは、まずマッドガッサー達は高校を陣取り何やら怪しい計画を進めているということ。
 そして…空に何かがいる、ということだ」
「その通り。空に何か変なものがある、と新入り君から情報を受け、副店長の占いでは、それが何かの飛行生命体である可能性が高いとの話です」
四日前にようやく目を覚ましたらしいノミ沢さんが補足する。…悪酔いしすぎだろ…

「うんうん…って、空?つーことは…」「予想通り…また、発進する」

「ほぅ…なかなか面白い展開になってきたな」「しかし…今回は迅速な行動が予想される。このロボットの移動速度で大丈夫なのかい?」
「おおっと、その辺は心配ご無用だぜ?このわずかな間に改造に改造を重ね、移動速度が2.25倍にまで向上したのだ!
 つーわけで、とっとと出撃するぜ?準備はいいか?いいよな?」

「我が故郷へとこんな形で赴くことになるとは…白骨さんや人体さんは大丈夫でしょうか…」



「一般人不可視状態、完了だ」「弾薬調達完了だぜ」「射出準備も整っておるぞ」


「変形開始!発進せよ!超起動兵器店舗『アナザーモアー』!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

南区から、ロボットが…出撃する…



ロボット出撃と同時刻……

このロボの出撃を…見るものが三人……
「やれやれ…店をすごい風に改造したものだねぇ…」一人は、肩に猫を乗せた、渋いオジさん。
「この店…こんなになってたのか…」もう一人は、高校生くらいに見える、青年。
「ヒッヒッヒッ…どうやら何か起こるようだねぇ…」もう一人は、とても髪の長い、老婆。

どういう経緯でこの三人が知り合ったかはよくは分からない。


「…チンちゃんによると、どうやらまっどなんたらとかいうのが怪しげなことを考えとるらしいのぅ。場所は…中央区の高校だそうじゃ」
無線機のようなものを片手に老婆が二人に告げる。

「マッドガッサーか…おもしれぇ、退屈しのぎにはなりそうじゃねぇか…」ぶんぶんと腕を振り回して言うは、青年こと『厨二病』。
とっくに大人ではあるが、どうも子供っぽい面があり、そのせいか幼く見える。

「…息子達が行くっていうのに、黙ってみてはいられないねぇ…マサムネ?」煙草に火をつけ、猫に問うは、オジさんこと『ト○ロ死神説』。
40代後半なのだが、そうは思えないほどに渋い。

「お主らが行くというのなら…ほれ、薬を持って行きなさい。今日だけは特別サービスだから」ビニル袋から怪しげな薬を出して二人に渡すは、老婆こと『ロン毛ババア』。
白髪交じりのその髪は、現在の年齢を反映するかのように長い。


「婆さんも、来たほうがいいんじゃないかな?マッドガッサーが他の毒ガスを持っていないと断言できるわけじゃない。
 そういう時は薬のプロがそばにいたほうがいい、僕はそう思うな」
「あぁ、確かに中には入らないにしても、近くにいたら俺ら以外のほかの契約者たちも助かるし、何より婆さんもお得意さんが増えるんじゃね?」
「…なるほど。確かに直接戦わないなら得だらけだねぇ」婆さんもどうやら行く気になったようだ。

「乗るっていうのなら、僕が送って行くよ、マサムネ。」
彼の呼びかけに合わせ、肩の猫が地に降り立つと同時に、巨大化し、バスの形の猫へと早変わりする。
その中には、すでに乗客が何人か。
「あぁ、じゃあ遠慮なく乗せてってもらうぜ。中の奴ともいろいろ話したいしな」「それはこっちも同感だヨ、ニッポンの厨二病」
「私もご一緒させてもらおうかねぇ。この年になるとやっぱり歩くのがつらくてねぇ」
「…婆さんは毎日町中歩き回ってるからそんなにつらいと思えないんだけど…わかったわかった、分かったから硫酸銅だけはやめてくれよ」


こうして数人を乗せたネコ○スは、戦いの地へと彼らを運んでいく…




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