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連載 - わが町のハンバーグ-38a

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○月×日 21:21 高等学校一階廊下

「っかし~な~…こんだけ暴れまわっても誰も出てくる気配がねぇ」
突撃してから約40分。おっさんの話によると『13階段』とか言うののせいで階段からは上の階に上がれないらしい。
しかも外から行こうとか思ったらなんかねーちゃんに狙撃されたし…

「”鳳凰の千里眼”も使えねーし…どーなってるってんだよー!」バキィ!
おもむろに廊下の壁を壊す。

…そう、突撃当初は使えていた鳳凰の千里眼。侵入組から敵の一味まで大体は把握しているつもりだ。
そして侵入組の中にチャラ男がいることも。とりあえず上の階にいたっぽいからスルーしてるけど後で会いに行こうとか思ってた。

…しかしあの野郎。まさか女体化してやがるとはな…。気安くホモとか言えねぇじゃねぇか…


…話を元に戻そう。何らかの理由で”鳳凰の千里眼”が使用不可能になっている。
そのせいで現在の状況から何まで理解しがたい状況なのだ。

ネズミやらGとか蜘蛛とか色々と混沌としたこの状況を…


「…婆さんからはあまり使うなって言われてるけど…暇を打開するにはこれしかねぇ」ゴソゴソ
そう言って厨二病は懐から目に毒なほどの真っ赤な液体の入った小瓶を取り出す。
「これ…本当に人の飲めるものなのか…?すごいドロドロしてんだけど…まぁいい。男は度胸だZE!」ゴポポッ!


ここで、説明を加えておこう。
いま厨二病が飲んだ薬はロン毛ババア秘伝の調合薬『ビンカXX(だぶるえっくす)』である。
ハバネロ・タバスコ・キムチなどを原料に、チュパカブラ・罪人の舌などいろんなものを大鍋で煮込む…という怪しい製法の薬?なのだ。
飲んだものは一時的に感覚が研ぎ澄まされ、五感だけでなく第六感の働きが高まるらしい。


「ぐぇ…久々だなこんな辛いの…俺だったからいいものの、常人の味覚だったら軽く破壊するレベルだろ…」

そして材料から分かる通り、とても辛い。
しかもその辛い物質がのどに少しへばりついて残るからまた厄介である…辛いもの大好きな厨二病にはほぼ関係ないが。

「…お?」

どうやら、さっそく効力が表れだしたようである。


視覚が、聴覚が、嗅覚が、味覚が、触覚が…全て研ぎ澄まされていく。そんな感覚。
「やべぇ…この感じはやべぇ…!」

今この階で動いている生物から二階にいる人数まで分かる。これはすごい…

「…?チャラ男…誰かと…いや、運ばれてる…?」
どこかの漫画で見た波動とかいうやつに近いかね…知ってる奴なら何となくわかる。


「…ちょっと危ないな…そんな予感がした」
ここにいても暇なのは変わらねぇし、せっかくだからチャラ男でも追ってみようか…



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