「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 花子さんと契約した男の話-41

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匿名ユーザー

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 …さくさく
 雪を踏みしめる音が響く
 はらはらと降り続ける雪
 …こりゃあ、雪かきが大変だな
 そう考えてしまう辺り、俺には最早子供っぽさと言うものは残っていないのだろうか
 まぁ、そもそも、雪ではしゃぐような歳ではないのだが

「………」

 さくさくさく
 てちてちてち
 こちらに付いて来る、小さな足音
 …花子さん、ではない
 付いて来るそいつに、俺は小さくため息をついた

「…何なんだよ、お前は」

 しゃー
 小さく鳴き声をあげる、それ
 猫、に見えるのだが…気のせいだろうか、むしろ気のせいであって欲しいのだが、子供のライオンにも見えるのだ
 きっと気のせいだろう
 街中に、子供のライオンがいるはずがない

 南区に少し用事があって出かけた帰り
 何時の間にか、この猫が後をついてきていた
 餌でも欲しいのか何なのか、いつまでもついてくる

「…お前にやれる餌なんて、持ってないぞ」

 しゃぎゃー

「…まさか、家まで付いて来る気か?」

 しゃげ?
 話し掛ければ、首を傾げてくる
 猫好きな花子さんが見れば、可愛いとか感じる光景なのかもしれないが
 俺は、こう言う時、どんな対処をしたらいいのかわからない
 無下に追い払う事もできず、こうして家の傍まで来てしまったのだが
 さて、どうしたらいいものか
 俺が、悩んでいると

「メリーーーーーーックリッスマァアアアアアアス!!!!」

 突然、目の前にサンタクロースが現れた
 突然何だ、このハイテンションサンタ

「…何だ、お前は」

 しゃーーーー!!と、足元の猫が激しく威嚇の声をあげる
 しゃっしゃ!!と猫パンチのすぶりまで始めているじゃないか
 本当に何者だ、このサンタ

「良い子にはプレゼントを!!」

 サンタクロースが袋を開ける
 何かが、俺に向かって投げつけられて
 ぼとっ、と俺の足元に落ちた

 ………
 …………
 ……………

「…え~と」

 さて
 どう、対応しようか
 それを袋から取り出したサンタはきょとん、としているし
 猫は、ふんふん、と匂いに釣られるように、それに近づいてるし

「…自分で出しておいてなんなんだが、これは一体?」
「鹿肉だな。血抜きに失敗した」

 ふんふんふんぺろぺろぺろ
 猫が肉を舐め始めたんだが…食べる気か、それ

「鹿肉を刺身にするには、素早く血抜きしないと駄目なんだよな……そうじゃないと、食えたもんじゃない」
「………で?」
「ぶっちゃけ、トラウマレベルの味だった。血抜き失敗した鹿肉の刺身は」

 ……………
 沈黙が、辺りを支配する
 はむはむはむ
 猫は、鹿肉を食べ始めたようだ
 うん、野性味バリバリだぞ、猫
 なんだかとってもライオンっぽく見えてきたぞ畜生
 まさかな、街中にライオンがいるはずないよな
 お前は猫だよな?ライオンの子供なんかじゃないよな?
 街中にライオンとか、それなんて新手の都市伝説だよ畜生
 そうやって、俺が現実逃避をしていると

「………さらばっ!!」

 しゅた!!
 サンタは、突然煙突らしき物を出現させて…そのまま、煙突ごと、消えた

 …………

「…何だったんだ、一体」

 しゃぎゃー
 俺の呟きに、答えた訳ではないのだろうが
 鹿肉に食いついていた猫が、なんだかご機嫌な声をあげたのだった




オチ?それってなぁに?美味しいの?




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