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連載 - 赤マントと赤いはんてん-19

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○月×日 20:40 中央高校敷地脇


「ふむ、到着したな」
「あぅあぅ、時間がかかったのですよ」

 赤い衣服を纏った二人が、そこにいた
 赤マントと、赤いはんてんだ
 旧友である黒服より連絡を受け、すぐにでも駆けつけようとしたのだが……校舎内に直接転移しようとしても、それが発動しない
 どの程度転移が封じられているかわからず、赤いはんてんの力でトイレをワープして移動してきたのだが、途中、スパニッシュフライの群れにも襲われ、酷い目にあった
 …そう言えば、途中、スパニッシュフライに追いかけられる白装束の女性を見たが、大丈夫だったろうか
 無事ならいいのだが

「恐らく、この敷地内への転移が不可能…と言ったところか」
「あぅぅ、面倒なのですよ」
「ふむ、だが…」

 校舎を見あげる
 屋上には、不審な物体と…人影

「目的地がわかっているだけ、楽だと思わんかね?」
「それは、同感なのですよ」

 す、と赤マントは赤いはんてんを抱き上げた
 そして、重力の法則を無視し…その体が、浮かび上がる
 まるで、塀を垂直に走るかのように、赤マントは塀を登っていった
 正確には、塀より数十ミリ程離れて、滑るように進んでいっているのだが
 この赤マント、壁さえあればそこを地面のように認識し、移動できるのだ
 塀を昇りきり、そこから壁に飛び移る
 …傍の、職員玄関傍のマンホールが空いているのが気になったが…今は、屋上へと急ぐべきだろう
 そのまま壁を昇り、一気に屋上に向かう

「----っ、赤マント!」
「む!」

 っひゅん!!と
 放たれた矢
 ひらり、赤マントはそれを交わす
 見あげると、屋上で一人の女性が、赤マント達に向かって弓を構えていた
 ほぼ真下に向かって射抜こうとしてくるとは…良い腕をしている

「ふむ、マッドガッサーの仲間かね?」
「あぅあぅ、そうとしか思えないのですよ!…あいつの頼みで、まだ攻撃できないのです」

 旧友たる黒服は、マッドガッサーの一味を殺さずに事を済ませたいと思っているようだった
 だから…赤いはんてんの能力で攻撃する訳にはいかない
 接近して、青いはんてんに変身して動きを封じ込めるしかない
 すなわち…どちらにせよ、接近するしかないのだ

「しっかり捕まっていたまえ!」
「わかっているのです!」

 矢を避けながら、壁を駆ける
 二階、三階と壁を駆け抜け…あと少し!!


 だが、その瞬間
 弓を構えていた女性が……笑った


「------っな!?」
「あぅぅぅぅぅ!!??」

 ぶぅぅぅぅぅぅうううううんっ!!
 スパニッシュフライの群れが、一斉に二人を包み込んだ
 二人の口に……スパニッシュフライが飛び込む!!


「---さぁさ、これであなたたちも私の虜」

 そんな女性の声を、二人は確かに聞いて
 20:43
 二人は、スパニッシュフライの支配下に落ちた


to be … ?






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