○月 ×日 23:14 三階防火シャッター前
「-----Tさん!」
防火シャッターで封印された廊下とは、反対方向
そちらから走ってくる集団が、赤い靴の後から階段を上がってきたTさんに声をかけた
なるほど、Tさんの知り合いか
そう判断し、赤い靴は一旦、警戒を解いた
…今、一番警戒すべきは
この防火シャッターの向こうにいるはずの、ハーメルンの笛吹きだ
そちらから走ってくる集団が、赤い靴の後から階段を上がってきたTさんに声をかけた
なるほど、Tさんの知り合いか
そう判断し、赤い靴は一旦、警戒を解いた
…今、一番警戒すべきは
この防火シャッターの向こうにいるはずの、ハーメルンの笛吹きだ
「そちらも無事だったようだな」
前方からやってきた集団に、声をかけるTさん
……っち、ロリはいないか
若干、ロリっぽい外見の少女はいるが……赤い靴の勘が、これは二セロリ…マッドガッサーの女体化ガスによる被害者であると、告げてきている
……っち、ロリはいないか
若干、ロリっぽい外見の少女はいるが……赤い靴の勘が、これは二セロリ…マッドガッサーの女体化ガスによる被害者であると、告げてきている
「随分とたくさん、ここに侵入してたのね」
「そうらしい」
「そうらしい」
これだけの人数相手に、マッドガッサー達は喧嘩を売っている最中、と考えてもいいのかもしれない
これだけの人数が、マッドガッサー達のミサイル発射を阻止しようとしている
これだけの人数が、マッドガッサー達のミサイル発射を阻止しようとしている
「………」
…ふと、そう考えて
赤い靴は、ある違和感を感じた
何かが引っかかる
そんな、はっきりとしない違和感
赤い靴は、ある違和感を感じた
何かが引っかかる
そんな、はっきりとしない違和感
「……?赤い靴、どうかしたの?」
「あぁ、いや、なんでもない」
「あぁ、いや、なんでもない」
一旦契約者を下ろしながら、赤い靴は答えた
違和感の正体は気になるが、それよりも先にマッドガッサー達の下へ向かうべきだろう
違和感の正体は気になるが、それよりも先にマッドガッサー達の下へ向かうべきだろう
「「13階段」は解除されたか」
「あとは、屋上に向かうだけだな」
「あとは、屋上に向かうだけだな」
ばたばたと、階段を上がってくる音が聞こえてくる
すぐ後ろから、他の面々も駆け上がってきているようだ
着々と、マッドガッサー達の包囲網は狭まってきている
すぐ後ろから、他の面々も駆け上がってきているようだ
着々と、マッドガッサー達の包囲網は狭まってきている
「それなんだが…」
「何か問題でもあるのか?」
「何か問題でもあるのか?」
何やら、銀髪の青年が口を開こうとした
…その時
…その時
「おやおや……随分な人数が集まっているようだにゃ」
ハーメルンの笛吹きがいるはずの、防火シャッターの向こう側から
こちらにかけられた、声
こちらにかけられた、声
………
……………
………………にゃ??
……………
………………にゃ??
瞬間的な、しかし、決定的な違和感に
この場にいる全員が、一斉に頭上に疑問符を浮かべたのだった
この場にいる全員が、一斉に頭上に疑問符を浮かべたのだった