三面鏡の少女 29
お前は誰だ
私は鏡に問い掛ける
お前は誰だ
私は鏡に問い掛ける
お前は誰だ
おまえはだれだ
オマエハダレダ
繰り返し繰り返し問い掛ける
主のいない静かな部屋で、鏡に向かってただ問い掛ける
私は鏡に問い掛ける
お前は誰だ
私は鏡に問い掛ける
お前は誰だ
おまえはだれだ
オマエハダレダ
繰り返し繰り返し問い掛ける
主のいない静かな部屋で、鏡に向かってただ問い掛ける
オマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダ
オマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダ
オマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダ
オマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダ
オマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダ
オマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダ
オマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダ
オマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダ
オマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダ
オマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダ
オマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダ
オマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダ
オマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダオマエハダレダ
学校のロッカーや机には物は置いて帰らない
無くなってしまうか、使えなくなってしまうからだ
学校に持ってきた物からはできるだけ目を離さない
無くなってしまうか、使えなくなってしまうからだ
学校では教師以外とは誰とも話さない
敵が増えるか、被害者が増えるからだ
差し伸べられた手は払い除ける
敵は増えても、被害者は増えないからだ
辛い素振りは決して見せない
同情を買えば手が差し伸べられ
結果として敵か被害者を増やす羽目になるからだ
無くなってしまうか、使えなくなってしまうからだ
学校に持ってきた物からはできるだけ目を離さない
無くなってしまうか、使えなくなってしまうからだ
学校では教師以外とは誰とも話さない
敵が増えるか、被害者が増えるからだ
差し伸べられた手は払い除ける
敵は増えても、被害者は増えないからだ
辛い素振りは決して見せない
同情を買えば手が差し伸べられ
結果として敵か被害者を増やす羽目になるからだ
個性を見せてはいけない
自己主張をしてはいけない
目立ってはいけない
敵が自分から興味を無くすように
自己主張をしてはいけない
目立ってはいけない
敵が自分から興味を無くすように
弱音を吐いてはいけない
笑顔を絶やしてはいけない
心配を掛けてはいけない
教師や家族が事を荒立てて事態が長引いてしまわないように
笑顔を絶やしてはいけない
心配を掛けてはいけない
教師や家族が事を荒立てて事態が長引いてしまわないように
だから毎日言い聞かせる
鏡に向かって自分に言い聞かせる
お前は誰だ、と
自分というものを認識から外せば、自分に起きている事を鏡に映る向こう側の出来事のように思えるから
だから毎日言い聞かせる
鏡に向かって自分に言い聞かせる
お前は誰だ
おまえはだれだ
オ マ エ ハ ダ レ ダ
鏡に向かって自分に言い聞かせる
お前は誰だ、と
自分というものを認識から外せば、自分に起きている事を鏡に映る向こう側の出来事のように思えるから
だから毎日言い聞かせる
鏡に向かって自分に言い聞かせる
お前は誰だ
おまえはだれだ
オ マ エ ハ ダ レ ダ
「あたしはあたしに決まってんでしょ、ばっかじゃないの?」
鏡にそう返された
あまりにも突然の出来事に
とうとう自分の頭がおかしくなったのかと
それとも自分を認識から外して他人として見れるようになったのかと
「違う違う、ほらそれ。三面鏡で合わせ鏡になってるでしょ?」
静かな部屋が好きだった祖母が入院して以来、家族に気付かれにくいという理由で使っていたこの部屋の三面鏡
確かに左右に開いた鏡によって、合わせ鏡が出来ていた
「合わせ鏡は悪魔を呼んだり異世界に通じたり知らない事を映し出したりするんだけどね」
鏡の中の自分は、長年待ち望んでいた玩具をやっと手に入れた子供のように笑顔を浮かべる
「あたしは、知らない事を映し出す……というか映し出された結果。『合わせ鏡の中に自分の死に顔が見える』っていう話、聞いた事はある?」
そんは話は知らない
興味も無い
「つまんないわねー、あなた本当にあたし? そんなんだから電車に飛び込んだり学校の屋上から飛び降りたり虐めっ子の家の前でガソリン被って火ぃ付けたり、自殺の顔ばっかりやたらとあるのよ」
自分はそこまで追い詰められるつもりは無い
「でも打開できないと引き摺っちゃうのよね、高校まで。同じ町内の高校に進学するのに、あの人格破綻者どもと縁切れると思ってんの?」
それはそうだが、自分に何かできるとは思えない
いくつも死に方を知っているようだけど、他人に迷惑を掛けない死に方を知ってるなら教えて欲しい
「後ろ向きねぇ、あたしの癖に」
そう言うと鏡の中の自分は、ぱっと右手を上げる
鏡に映っているのだから実際は左手なのだろうか
「第一回、あたし会議ー」
その言葉に呼応して、合わせ鏡の中に映った自分達が一斉にこちらを向く
「さて……これからの人生、もっと自分らしく生きるためにだ。この『合わせ鏡の中に自分の死に顔が見える』って都市伝説と契約してみない? ぶっちゃけると今の契約者が近々お亡くなりになりそうなんで、新しい契約者を用意しときたかったんだけどさ」
契約?
「あたしは他人に迷惑掛けたくないんでしょ? だったらあたしに迷惑掛けりゃいいじゃない」
随分と長い間見た事の無い、自分の笑顔
「ま、契約してもあたし達を使いこなせなきゃ話し相手ぐらいにしかなれないけどね?」
別にどうでもいい
これ以上どうという事のない人生が、多少狂ったところで構わない
「それじゃま、とりあえず虐めっ子でもどうにかしてみる? まああたしとしては単に脅かしてやりたいだけなんだけど。ムカつくでしょあいつら」
別に
気にしてたらきりが無いから
「ていうか、その態度がある意味で虐めを助長してるって何で気付かないかなぁ」
「それより契約契約」
「何か面白そうな事するんでしょ?」
「あー、あいつら? 陰険だけど頭悪いし楽勝じゃない?」
「あいつらターゲットを女子トイレに連れ込むじゃない。あそこなら鏡あるし、あたし達も仕掛けれない?」
「だーかーらー、契約ー」
「ちょっと仕掛けして鏡増やしておけば良いんじゃない?」
「洗面台の鏡大きいから、あれこれ弄らなくてもいけるでしょ。あいつら、ああ見えてビビリだから」
「えー、あたし知らないー」
「ていうか、放課後に忘れ物取りに帰った時。物音立てたあたしに勝手にビビって虐めスタートしたんだし」
「うわ何それ馬鹿みたい」
「ていうか馬鹿よね」
「うん馬鹿」
「けーいーやーくー」
一気に騒がしくなる三面鏡を前に
なんだか無性におかしくなって
何年ぶりかに笑ったような気がしたけれど
鏡に映った自分は全部好き勝手に話していたせいで、その顔は自分では見る事が出来なかった
鏡にそう返された
あまりにも突然の出来事に
とうとう自分の頭がおかしくなったのかと
それとも自分を認識から外して他人として見れるようになったのかと
「違う違う、ほらそれ。三面鏡で合わせ鏡になってるでしょ?」
静かな部屋が好きだった祖母が入院して以来、家族に気付かれにくいという理由で使っていたこの部屋の三面鏡
確かに左右に開いた鏡によって、合わせ鏡が出来ていた
「合わせ鏡は悪魔を呼んだり異世界に通じたり知らない事を映し出したりするんだけどね」
鏡の中の自分は、長年待ち望んでいた玩具をやっと手に入れた子供のように笑顔を浮かべる
「あたしは、知らない事を映し出す……というか映し出された結果。『合わせ鏡の中に自分の死に顔が見える』っていう話、聞いた事はある?」
そんは話は知らない
興味も無い
「つまんないわねー、あなた本当にあたし? そんなんだから電車に飛び込んだり学校の屋上から飛び降りたり虐めっ子の家の前でガソリン被って火ぃ付けたり、自殺の顔ばっかりやたらとあるのよ」
自分はそこまで追い詰められるつもりは無い
「でも打開できないと引き摺っちゃうのよね、高校まで。同じ町内の高校に進学するのに、あの人格破綻者どもと縁切れると思ってんの?」
それはそうだが、自分に何かできるとは思えない
いくつも死に方を知っているようだけど、他人に迷惑を掛けない死に方を知ってるなら教えて欲しい
「後ろ向きねぇ、あたしの癖に」
そう言うと鏡の中の自分は、ぱっと右手を上げる
鏡に映っているのだから実際は左手なのだろうか
「第一回、あたし会議ー」
その言葉に呼応して、合わせ鏡の中に映った自分達が一斉にこちらを向く
「さて……これからの人生、もっと自分らしく生きるためにだ。この『合わせ鏡の中に自分の死に顔が見える』って都市伝説と契約してみない? ぶっちゃけると今の契約者が近々お亡くなりになりそうなんで、新しい契約者を用意しときたかったんだけどさ」
契約?
「あたしは他人に迷惑掛けたくないんでしょ? だったらあたしに迷惑掛けりゃいいじゃない」
随分と長い間見た事の無い、自分の笑顔
「ま、契約してもあたし達を使いこなせなきゃ話し相手ぐらいにしかなれないけどね?」
別にどうでもいい
これ以上どうという事のない人生が、多少狂ったところで構わない
「それじゃま、とりあえず虐めっ子でもどうにかしてみる? まああたしとしては単に脅かしてやりたいだけなんだけど。ムカつくでしょあいつら」
別に
気にしてたらきりが無いから
「ていうか、その態度がある意味で虐めを助長してるって何で気付かないかなぁ」
「それより契約契約」
「何か面白そうな事するんでしょ?」
「あー、あいつら? 陰険だけど頭悪いし楽勝じゃない?」
「あいつらターゲットを女子トイレに連れ込むじゃない。あそこなら鏡あるし、あたし達も仕掛けれない?」
「だーかーらー、契約ー」
「ちょっと仕掛けして鏡増やしておけば良いんじゃない?」
「洗面台の鏡大きいから、あれこれ弄らなくてもいけるでしょ。あいつら、ああ見えてビビリだから」
「えー、あたし知らないー」
「ていうか、放課後に忘れ物取りに帰った時。物音立てたあたしに勝手にビビって虐めスタートしたんだし」
「うわ何それ馬鹿みたい」
「ていうか馬鹿よね」
「うん馬鹿」
「けーいーやーくー」
一気に騒がしくなる三面鏡を前に
なんだか無性におかしくなって
何年ぶりかに笑ったような気がしたけれど
鏡に映った自分は全部好き勝手に話していたせいで、その顔は自分では見る事が出来なかった
―――
昼休み、教室を出てトイレに入る
案の定ついてきた三人組の女子が、にやにやしながら取り囲むように立ちはだかる
「ちょっとー、逢瀬さーん」
「最近あたしらの事無視してない?」
「虐めのつもりー? 超傷付くんですけどー」
にやにやしている三人のうち、一人の表情が僅かに強張る
「……え? あ、何?」
明らかに狼狽の混じった声に、残る二人も異常を察知する
何事かとその視線の先を見ると
「ひぃっ!?」
「何よこれ!?」
洗面台の前に貼り付けられた鏡に反対側の鏡が映りこんでいて
密度はそれほどでもないものの、合わせ鏡を作り出していた
そこに映る少女の顔
鏡に背を向けているはずなのに、鏡に映る少女はこちらを向いている
そして合わせ鏡の向こうに映っている少女もまた、ゆっくりとこちらを向いて
一人、また一人と三人に視線を合わせ
「「「「「「「「「「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」」」」」」」」」」
鏡に映る全員が三人を見据えながら
笑う
笑う笑う
笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う
「ひっ、な、こ、え!?」
「ちょ、待っ、置いてかないで!」
「あわわわわわわわわ」
転がるように逃げていく三人の姿を見て、鏡の中の面々は更に大爆笑
「いやーダメよねー、人虐めるならもう少し根性無いと」
「まあ所詮この程度? いやー万が一あれの中に都市伝説契約者とか混じってたらと思うと冷や冷やだったね!」
「まーそれで死ぬあたしはいなかったわけだからやったんだけどね」
「逆襲とかあったらどうすんの?」
「そんな根性無いっしょ?」
「まあまた来たら脅かす?」
「今回みたいな笑い声上げてやれば、あたし達がいなくてもビビって逃げるんじゃない?」
口々に好き勝手喋る鏡の中の自分達を、少女は苦笑混じりに制する
「なんか吹っ切れたかも。後は自分でやってみる。脅かすとかじゃなくて、話し合いをね」
「んんー、大丈夫かにゃー?」
「まあ今までのノリだとあたし達としても弄り甲斐が無いし」
「成長も見込めないだろうしねー」
「まあとりあえずは」
「コンゴトモヨロシク、みたいなー?」
案の定ついてきた三人組の女子が、にやにやしながら取り囲むように立ちはだかる
「ちょっとー、逢瀬さーん」
「最近あたしらの事無視してない?」
「虐めのつもりー? 超傷付くんですけどー」
にやにやしている三人のうち、一人の表情が僅かに強張る
「……え? あ、何?」
明らかに狼狽の混じった声に、残る二人も異常を察知する
何事かとその視線の先を見ると
「ひぃっ!?」
「何よこれ!?」
洗面台の前に貼り付けられた鏡に反対側の鏡が映りこんでいて
密度はそれほどでもないものの、合わせ鏡を作り出していた
そこに映る少女の顔
鏡に背を向けているはずなのに、鏡に映る少女はこちらを向いている
そして合わせ鏡の向こうに映っている少女もまた、ゆっくりとこちらを向いて
一人、また一人と三人に視線を合わせ
「「「「「「「「「「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」」」」」」」」」」
鏡に映る全員が三人を見据えながら
笑う
笑う笑う
笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う
「ひっ、な、こ、え!?」
「ちょ、待っ、置いてかないで!」
「あわわわわわわわわ」
転がるように逃げていく三人の姿を見て、鏡の中の面々は更に大爆笑
「いやーダメよねー、人虐めるならもう少し根性無いと」
「まあ所詮この程度? いやー万が一あれの中に都市伝説契約者とか混じってたらと思うと冷や冷やだったね!」
「まーそれで死ぬあたしはいなかったわけだからやったんだけどね」
「逆襲とかあったらどうすんの?」
「そんな根性無いっしょ?」
「まあまた来たら脅かす?」
「今回みたいな笑い声上げてやれば、あたし達がいなくてもビビって逃げるんじゃない?」
口々に好き勝手喋る鏡の中の自分達を、少女は苦笑混じりに制する
「なんか吹っ切れたかも。後は自分でやってみる。脅かすとかじゃなくて、話し合いをね」
「んんー、大丈夫かにゃー?」
「まあ今までのノリだとあたし達としても弄り甲斐が無いし」
「成長も見込めないだろうしねー」
「まあとりあえずは」
「コンゴトモヨロシク、みたいなー?」
―――
それから少女は変わっていった
無限の自分に手を引かれ
一つに狭めていた道を、無限の手によってあちこちに引き摺り回されるように
下だけ向いて道なりに進んでいた人生から、野原に駆け出すように
平坦だが何も無い安全な道を外れ、無限の死が待つ世界へと歩み出し
数多の経験と成長の可能性と、数多の絶望と破滅の可能性を手に入れた
無限の自分に手を引かれ
一つに狭めていた道を、無限の手によってあちこちに引き摺り回されるように
下だけ向いて道なりに進んでいた人生から、野原に駆け出すように
平坦だが何も無い安全な道を外れ、無限の死が待つ世界へと歩み出し
数多の経験と成長の可能性と、数多の絶望と破滅の可能性を手に入れた
そして少女の知らないところで、祖母に想いを託された黒服と出会い
少女は最も『組織』の仕事から縁遠い『組織』の一員となったのだった
少女は最も『組織』の仕事から縁遠い『組織』の一員となったのだった
そして少女は今日も生きている
前を向いて生きている
「そんな写真どっから持ち出したのー!?」
「いやいや身辺警護の折にちょっとばかり」
「かーえーしーてー!? それは割と洒落になんないー!」
「大丈夫、この現物以外は俺の心のメモリーと携帯と私的に使ってるデジカメとPCにしか残ってないから」
「充分過ぎるー!」
「さて、俺はそろそろ仕事に戻らないとなぁ」
「せめて写真だけでも置いてけー! 置いてけー!」
「ははは、置いてけ堀じゃあるまいし。それじゃあまたな」
「こーらー!?」
前を向いて生きている
「そんな写真どっから持ち出したのー!?」
「いやいや身辺警護の折にちょっとばかり」
「かーえーしーてー!? それは割と洒落になんないー!」
「大丈夫、この現物以外は俺の心のメモリーと携帯と私的に使ってるデジカメとPCにしか残ってないから」
「充分過ぎるー!」
「さて、俺はそろそろ仕事に戻らないとなぁ」
「せめて写真だけでも置いてけー! 置いてけー!」
「ははは、置いてけ堀じゃあるまいし。それじゃあまたな」
「こーらー!?」
※
虐めっ子三人組
主犯
志望校を町内から県外の高校に変えて進学
引越しの折に車の後部座席で震えながら「帽子の女が」と呟いた直後に心臓麻痺で死亡
志望校を町内から県外の高校に変えて進学
引越しの折に車の後部座席で震えながら「帽子の女が」と呟いた直後に心臓麻痺で死亡
共犯A
逃げるように親戚の住む田舎に引越し転校
夏のある日に田んぼの真ん中で泥まみれで笑っているところを保護されて以来、病院から出てきていない
逃げるように親戚の住む田舎に引越し転校
夏のある日に田んぼの真ん中で泥まみれで笑っているところを保護されて以来、病院から出てきていない
共犯B
虐めていた少女に対して一人だけ謝罪
それなりの友達付き合いをしていたが三年生の冬休みに海外旅行先の衣料品店で行方不明に
――なりかけるが見知らぬ誰かに助けられたらしいが本人は旅行自体の記憶を無くしている
虐めていた少女に対して一人だけ謝罪
それなりの友達付き合いをしていたが三年生の冬休みに海外旅行先の衣料品店で行方不明に
――なりかけるが見知らぬ誰かに助けられたらしいが本人は旅行自体の記憶を無くしている