第4話「通りゃんせ」
「通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細通じゃ
天神さまの 細道じゃ 」
その歌が引き金となり、細い道が現れる。不思議な不思議な道が。
「ちっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札を納めに まいります 」
しかし、その道の先はもやがかかっていて、薄暗くなっていて、木の葉や草が邪魔をしていてよく見えない。
不気味で不思議だけれど、この先に何かがありそう、と思わせる細い道。そんな不思議な細道は、子供たちの好奇心をくすぐるには十分過ぎた。
「なんだあの道? ちょっと探検してみようぜ!」
ある者は探検をしに、
「あそこに薄暗い道があるんだけどさ、今度そこで肝試しやらない?」
ある者は友達と肝試しをやりに、
「あ! ま、待ってよー」
ある者は友達に置いて行かれたくないからとりあえず、その「道」に入っていく。
「行きはよいよい 帰りはこわい 」
その道の先には、この世のものとは思えない景色が広がっていた。振り返ってみるとそこには自分たちが通って来たはずの道がない。
そう、子供がたくさん行方不明になる。そんな噂が広がっていたころのことであった。
僕は都市伝説《通りゃんせ》の契約者。歌を引き金に別の空間へと繋がる道を召喚する。しかし、完全に移動し終わるとその道は見えなくなる。
すなわち僕の能力でしか元の場所に戻すことができない。要するに…―――神隠し。
「こわいながらも 通りゃんせ 通りゃんせ 」
今日の新聞を見ながら、ある青年が呟く。
「子供が大量に行方不明に…か。コイツも結構有名になってきたかな…。異世界に移動させた子供達は、明日にでも元の世界に戻しておこう」
そう言いながら、通りゃんせの契約者はどこかへ歩いていくのでした…
「通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細通じゃ
天神さまの 細道じゃ 」
その歌が引き金となり、細い道が現れる。不思議な不思議な道が。
「ちっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札を納めに まいります 」
しかし、その道の先はもやがかかっていて、薄暗くなっていて、木の葉や草が邪魔をしていてよく見えない。
不気味で不思議だけれど、この先に何かがありそう、と思わせる細い道。そんな不思議な細道は、子供たちの好奇心をくすぐるには十分過ぎた。
「なんだあの道? ちょっと探検してみようぜ!」
ある者は探検をしに、
「あそこに薄暗い道があるんだけどさ、今度そこで肝試しやらない?」
ある者は友達と肝試しをやりに、
「あ! ま、待ってよー」
ある者は友達に置いて行かれたくないからとりあえず、その「道」に入っていく。
「行きはよいよい 帰りはこわい 」
その道の先には、この世のものとは思えない景色が広がっていた。振り返ってみるとそこには自分たちが通って来たはずの道がない。
そう、子供がたくさん行方不明になる。そんな噂が広がっていたころのことであった。
僕は都市伝説《通りゃんせ》の契約者。歌を引き金に別の空間へと繋がる道を召喚する。しかし、完全に移動し終わるとその道は見えなくなる。
すなわち僕の能力でしか元の場所に戻すことができない。要するに…―――神隠し。
「こわいながらも 通りゃんせ 通りゃんせ 」
今日の新聞を見ながら、ある青年が呟く。
「子供が大量に行方不明に…か。コイツも結構有名になってきたかな…。異世界に移動させた子供達は、明日にでも元の世界に戻しておこう」
そう言いながら、通りゃんせの契約者はどこかへ歩いていくのでした…
fin