「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 仲介者と追撃者と堕天使と-12

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
「………む」

 ふと、パソコンの前に座っていた青年は、顔をあげた
 中性的な顔立ちが、パソコンの灯りに照らされる

「どうなさいました?我等が主(マイ・マスター)……ところで、深夜のネットサーフィンはお控えください。お体に触ります」
「疑問を発するか、小言を言うかどちらかにしてくれ。ザフキエル」

 己の契約都市伝説で呼び出した…いや、今回は勝手に出てきたのだが…存在にそう答え……ふむ、と青年は首をかしげる

「何故だろう。どこかで姉さんが、また人様に迷惑をかけたようなかけなかったような。ただ、相手が何だか悪人っぽいから別にいいかな、という気がしないでもないような」
「相手が悪人ならば、たとえどんな目に合おうとも問題はないのでは?」
「そうだな。姉さんが迷惑をかけた相手が、吐き気をもよおす邪悪である事を祈ろう」

 あっさりそう判断し、青年はパソコンに向き直った
 ザフキエルの小言を聞くわけではないが、そろそろ眠たくなってきた
 いい加減、眠るとしようか…

「………」

 ……ふと
 感じた、気配
 顔をあげ、周囲を見回す

「…ザフキエル」
「はい」

 ザフキエルが、部屋を見回す
 相手が都市伝説ならば…彼の目から、逃れる事など不可能だ

「----っそこです!」

 彼の眼鏡が一瞬、光り、潜むそれを見つけ出した


 す、と
 それが、姿を現す


「こんばんは、愛しひ」
「屠れ、ゼルエル」

 -------ッガ

 振り下ろされたのは、斧
 甲冑を身に纏った男が振るった斧は、狙いたがわず、現れた赤い服着た少女に振り下ろされ……




 ----- ただ今、スプラッタな描写が行われています。しばらくお待ちください -----




「よし」

 パソコンを終了させ、青年は立ち上がった
 少々、血の匂いが濃い

「すまない。後片付けは頼んだ」
「「了解いたしました。我等が主(マイ・マスター)」」

 天使二人に指示を出し、青年は歯を磨きに洗面所に向かう
 斧で屠られた恐怖のサンタ
 その強い再生力で再生していってはいるが…流石に、気を失っていたようで
 せっせと、二人に片付けられていく

「…それにしても、珍しいですわねー?」
「我等が主が、レディ相手にあんな事するなんてぇ」

 ふわり
 褐色肌の美女二人、青年の左右に現れて口々にそう言ってくる
 二人の言葉に、青年は小さく苦笑した

「そう言わないでくれ。ナァマ、エイシェト・ゼヌニム…僕とて、レディ相手にあぁ言う事は心苦しい」

 だが、と
 困ったように、肩をすくめてくる

「あれとのファーストコンタクトで、あれは男だった。よって一応レディとして認識しない事にしておく」
「そう言うものですのー?」
「そう言うものさ。流石に男性相手に色恋沙汰に落ちるつもりはないよ」
「あらぁ?でも…」

 ふ、と
 エイシェト・ゼヌニムと呼ばれた方の、その豊満な胸を丸出しにした服装の黒い翼を生やした女天使は、首をかしげる

「我等が主、ご友人の………翼さん、でしたっけぇ?彼なら、嫁にもらってもいいと言ってたようなぁ?」
「あぁ、翼は大切な友人だし、家事万能だしな」

 …微妙に、答えがズレている
 と、答えがズレているのを自覚したのか……ふむ、と青年は首をかしげ

「…いや、翼相手なら、僕が嫁か?…だが、女装は翼の方が似合うしな。僕が嫁ポジションになるとしたら、誠相手か?」

 …結論から言って
 この青年、特に同性愛の趣味がある訳ではない
 ただ、どこかズレているのだ
 決定的なまでに、ズレているのだ
 ズレているが為の、この言動
 彼にとって、先ほど名前があがった二人は大切な友人であり、恋愛対象ではないのは確定的な事実
 …これらの発言は、本人達の前で言ったら突っ込みうける事確実なのだが、その自覚すら、この青年にはない

「……まぁ、どちらにせよ。僕はあの恐怖のサンタの思いに答えるつもりは、今のところないという事だ」
「了解しましたわー」
「我等が主に近づきそうになったら、私達も追い払いますわぁ」

 ありがとう、と二人の天使に例を述べて
 「光輝の書」の契約者たる仲介者は、今後の恐怖のサンタ対策と、姉の暴走対策について考え込みつつ、眠る準備を進めていくのだった



終わってしまえ



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー