「………む」
ふと、パソコンの前に座っていた青年は、顔をあげた
中性的な顔立ちが、パソコンの灯りに照らされる
中性的な顔立ちが、パソコンの灯りに照らされる
「どうなさいました?我等が主(マイ・マスター)……ところで、深夜のネットサーフィンはお控えください。お体に触ります」
「疑問を発するか、小言を言うかどちらかにしてくれ。ザフキエル」
「疑問を発するか、小言を言うかどちらかにしてくれ。ザフキエル」
己の契約都市伝説で呼び出した…いや、今回は勝手に出てきたのだが…存在にそう答え……ふむ、と青年は首をかしげる
「何故だろう。どこかで姉さんが、また人様に迷惑をかけたようなかけなかったような。ただ、相手が何だか悪人っぽいから別にいいかな、という気がしないでもないような」
「相手が悪人ならば、たとえどんな目に合おうとも問題はないのでは?」
「そうだな。姉さんが迷惑をかけた相手が、吐き気をもよおす邪悪である事を祈ろう」
「相手が悪人ならば、たとえどんな目に合おうとも問題はないのでは?」
「そうだな。姉さんが迷惑をかけた相手が、吐き気をもよおす邪悪である事を祈ろう」
あっさりそう判断し、青年はパソコンに向き直った
ザフキエルの小言を聞くわけではないが、そろそろ眠たくなってきた
いい加減、眠るとしようか…
ザフキエルの小言を聞くわけではないが、そろそろ眠たくなってきた
いい加減、眠るとしようか…
「………」
……ふと
感じた、気配
顔をあげ、周囲を見回す
感じた、気配
顔をあげ、周囲を見回す
「…ザフキエル」
「はい」
「はい」
ザフキエルが、部屋を見回す
相手が都市伝説ならば…彼の目から、逃れる事など不可能だ
相手が都市伝説ならば…彼の目から、逃れる事など不可能だ
「----っそこです!」
彼の眼鏡が一瞬、光り、潜むそれを見つけ出した
す、と
それが、姿を現す
それが、姿を現す
「こんばんは、愛しひ」
「屠れ、ゼルエル」
「屠れ、ゼルエル」
-------ッガ
振り下ろされたのは、斧
甲冑を身に纏った男が振るった斧は、狙いたがわず、現れた赤い服着た少女に振り下ろされ……
甲冑を身に纏った男が振るった斧は、狙いたがわず、現れた赤い服着た少女に振り下ろされ……
----- ただ今、スプラッタな描写が行われています。しばらくお待ちください -----
「よし」
パソコンを終了させ、青年は立ち上がった
少々、血の匂いが濃い
少々、血の匂いが濃い
「すまない。後片付けは頼んだ」
「「了解いたしました。我等が主(マイ・マスター)」」
「「了解いたしました。我等が主(マイ・マスター)」」
「…それにしても、珍しいですわねー?」
「我等が主が、レディ相手にあんな事するなんてぇ」
「我等が主が、レディ相手にあんな事するなんてぇ」
ふわり
褐色肌の美女二人、青年の左右に現れて口々にそう言ってくる
二人の言葉に、青年は小さく苦笑した
褐色肌の美女二人、青年の左右に現れて口々にそう言ってくる
二人の言葉に、青年は小さく苦笑した
「そう言わないでくれ。ナァマ、エイシェト・ゼヌニム…僕とて、レディ相手にあぁ言う事は心苦しい」
だが、と
困ったように、肩をすくめてくる
困ったように、肩をすくめてくる
「あれとのファーストコンタクトで、あれは男だった。よって一応レディとして認識しない事にしておく」
「そう言うものですのー?」
「そう言うものさ。流石に男性相手に色恋沙汰に落ちるつもりはないよ」
「あらぁ?でも…」
「そう言うものですのー?」
「そう言うものさ。流石に男性相手に色恋沙汰に落ちるつもりはないよ」
「あらぁ?でも…」
ふ、と
エイシェト・ゼヌニムと呼ばれた方の、その豊満な胸を丸出しにした服装の黒い翼を生やした女天使は、首をかしげる
エイシェト・ゼヌニムと呼ばれた方の、その豊満な胸を丸出しにした服装の黒い翼を生やした女天使は、首をかしげる
「我等が主、ご友人の………翼さん、でしたっけぇ?彼なら、嫁にもらってもいいと言ってたようなぁ?」
「あぁ、翼は大切な友人だし、家事万能だしな」
「あぁ、翼は大切な友人だし、家事万能だしな」
…微妙に、答えがズレている
と、答えがズレているのを自覚したのか……ふむ、と青年は首をかしげ
と、答えがズレているのを自覚したのか……ふむ、と青年は首をかしげ
「…いや、翼相手なら、僕が嫁か?…だが、女装は翼の方が似合うしな。僕が嫁ポジションになるとしたら、誠相手か?」
…結論から言って
この青年、特に同性愛の趣味がある訳ではない
ただ、どこかズレているのだ
決定的なまでに、ズレているのだ
ズレているが為の、この言動
彼にとって、先ほど名前があがった二人は大切な友人であり、恋愛対象ではないのは確定的な事実
…これらの発言は、本人達の前で言ったら突っ込みうける事確実なのだが、その自覚すら、この青年にはない
この青年、特に同性愛の趣味がある訳ではない
ただ、どこかズレているのだ
決定的なまでに、ズレているのだ
ズレているが為の、この言動
彼にとって、先ほど名前があがった二人は大切な友人であり、恋愛対象ではないのは確定的な事実
…これらの発言は、本人達の前で言ったら突っ込みうける事確実なのだが、その自覚すら、この青年にはない
「……まぁ、どちらにせよ。僕はあの恐怖のサンタの思いに答えるつもりは、今のところないという事だ」
「了解しましたわー」
「我等が主に近づきそうになったら、私達も追い払いますわぁ」
「了解しましたわー」
「我等が主に近づきそうになったら、私達も追い払いますわぁ」
ありがとう、と二人の天使に例を述べて
「光輝の書」の契約者たる仲介者は、今後の恐怖のサンタ対策と、姉の暴走対策について考え込みつつ、眠る準備を進めていくのだった
「光輝の書」の契約者たる仲介者は、今後の恐怖のサンタ対策と、姉の暴走対策について考え込みつつ、眠る準備を進めていくのだった
終わってしまえ