―Episode7 祭りの後の祭り―
私は高台から秋祭りの会場を見下ろしていた。人の道を外れたモノとして―
見ると、戦闘の後はほとんど消えかけていた。残っているのは、修復が難しそうな大きな穴と一部倒壊した住宅地ぐらいなものだろうか。
私は、いや、私「達」は戦闘の後に与えられた休息をありがたく頂くことにした。
「しかし、ひどい戦闘でしたね…」
「ああ、そうだな。月読。」
「でも、街も護れたんだし、これでいいんじゃない?」
「そうだな、天照。」
「でももうちょっと暴れたかったぜ?」
「調子に乗るな、建速。この場で禿さん呼ぶぞ?」
「冗談きついぜ!」ハハハハハハ…
そう、これでよかったのだ。歪んだ「夢の国」はもういない。いても、それは子供達にちゃんとした輝く夢を与える「夢の国」だ。
一人の老人によって食い物にされた仄暗い魔法の王国は、一人の少女によってその存在を改めたのだ。
私はこれからどうすればいいのだろうか…
まあ、そこは深く考えない事にしよう。重要な事はこれから後でじっくりと考えよう。
私達は祭りの会場に向かうのだった。
私は高台から秋祭りの会場を見下ろしていた。人の道を外れたモノとして―
見ると、戦闘の後はほとんど消えかけていた。残っているのは、修復が難しそうな大きな穴と一部倒壊した住宅地ぐらいなものだろうか。
私は、いや、私「達」は戦闘の後に与えられた休息をありがたく頂くことにした。
「しかし、ひどい戦闘でしたね…」
「ああ、そうだな。月読。」
「でも、街も護れたんだし、これでいいんじゃない?」
「そうだな、天照。」
「でももうちょっと暴れたかったぜ?」
「調子に乗るな、建速。この場で禿さん呼ぶぞ?」
「冗談きついぜ!」ハハハハハハ…
そう、これでよかったのだ。歪んだ「夢の国」はもういない。いても、それは子供達にちゃんとした輝く夢を与える「夢の国」だ。
一人の老人によって食い物にされた仄暗い魔法の王国は、一人の少女によってその存在を改めたのだ。
私はこれからどうすればいいのだろうか…
まあ、そこは深く考えない事にしよう。重要な事はこれから後でじっくりと考えよう。
私達は祭りの会場に向かうのだった。
後日、"出店巡りの黒き稲妻"として、色々な存在に名が知られる事になるのはまた別の話だ…