「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 赤マントと赤いはんてん-20

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だれでも歓迎! 編集
In die hohle Hand Verlangen, 掌なら懇願。


 できる事ならば、戦わないでほしい
 赤いはんてんとしての力を使わないで欲しい
 だからと言って、青いはんてんの力なら良い、という訳でもないのだが

「やれやれ、相変わらず馬鹿力だな」

 盛大に相手都市伝説を殴り飛ばした青いはんてんに、赤マントは小さく苦笑した
 殴り飛ばされた相手は、全身に青痣を作って気絶している

「誰が馬鹿力よ?」

 不満げな表情を浮かべてきた青いはんてん
 いや、青いはんてんが赤マントより腕力が強い事は、確かな事実であるのだが
 だから、不満を述べられても逆に困る

「いや、君の外見でそのような腕力があるのが、未だに不思議でね」
「私達は都市伝説よ?外見通りの力じゃないことなんてよくある事でしょ?」
「……まぁそうなのだがね」

 苦笑しながら、そっとその手をとって
 その掌に、口付ける

「……できれば、その拳を振るって欲しくないと、私は思うのだよ」

 戦って欲しくない
 それが、私の君への願いなのだから




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