「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - わが町のハンバーグ-18

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「…これは…」
図書館にて、驚いた顔が二つ。自慢げな顔が一つ。

「どうだ…?これが新聞部でもある俺の情報の速さよ」
友が持ってきた『夢の国』襲来の張り紙。それを見た俺とクーさんはとにかく驚くしかなかった。

『夢の国』。外国生まれの苦しいことは何もない、まさしく夢の国。
その住人は永遠に年を取らない、夢がかなう、などといった理想のような世界。

しかし、黒いうわさもなにかとある。
友の戦ったことのある『夢の国』によると、その住人の顔を模倣するものは消されるらしい。
夢の国で連れ去られた子供は臓器を抜かれ売り飛ばされるらしい。
あの有名なパレードの中の人たちは皆奇形らしい。といったようなもの。

「俺が戦ったようなチャチな奴じゃねぇ…本物の『夢の国』だ…」
「噂はかねがね聞いているよ。黒いパレードに瞬間移動、さらにはパレードと契約者は不死だという話だ」
「…何たるチート…」

正直、俺は不安だ。
そんな強い者を前に、戦えるのか。何も出来ずに、負けてしまうのではないか。

「…戦わないと…この町が、飲み込まれる」「えぇっ!?」「…これは驚いた」
なんてこったい。戦わないとどの道夢の国にやられるってのかい…

「…じゃあ、やるしかないのか」「あぁ、この町を護るためにもな」

いつか、思ったことを思い出す。

成り行きで契約し、共に戦って、共に暮らしてきた…仲間。
もしも、爺さんが、ベートーヴェンが、友が、クーさんが危険になった時。俺は彼らをかばって死ねるだろうか。

今の思いは、違う。

仲間たちが危険になった時。俺は、守ってみせる。生きて、守ってみせる。

だからこそ、俺は『夢の国』と戦ってみせる。そして、生きてみんなと笑い合ってやるさ。


「…『夢の国』か…」
五十音表に置かれた十円玉の動きは、その名をしっかりと物語っていた。

「店長…」
十円玉を動かしていた張本人であるこっちゃんは恐ろしそうにこちらを見る。
「…まぁ、いざとなったら『アレ』を使うしかねぇかな」

重大なことに備え秘密裏に作っていたもの。メニューを考える合間にひそかに設計していたもの。
全ては、大切なものを護るため。
うちの従業員。お客さん。

そして、こっちゃん。

「…誰が相手だろうと、お前を消させはしねーよ」
「…ふ、ふん。私の前に、じ、自分の心配をしろ…」「俺はお前のほうが重要だぜ?」

「……私は、あなたのほうが、重要…だから…」


俺たち以外誰もいない、レストラン内で起こるしばしの沈黙…


「…消さしゃしねーよ、お前も、俺も」「…私も、私とあなたを消させはしない…」


「『夢の国』ねぇ…いい男はいくらくらいいるかね」
公園で、青いツナギの男が一人チラシを持ってベンチに座っている。
「ま、俺には関係ないな。その住人が男だったらヤる。ただそれだけだ」


「…へぇ」
これは、なかなかに面白い情報だ。

あいつが、また動くのか。
「掴もうぜ!ドラ○ンボール!」不意に俺の携帯が鳴る。
「へいこちら厨二。応答願う」「…その応対いい加減にやめろよ」
電話の相手は、同じ組織のチャラチャラした男。携帯には「ホモ」と登録してやってる。

「で、用件は?『夢の国』か?」「おー、流石に情報が早いな。”鳳凰の千里眼”とやらか?」
「まぁな。あいつとは多分因縁あるし」「多分…?」

遭遇した時に打っておいた、あの呪い。奴が正義になるまで、永遠に消えない地獄へのチケット。
その痛みは、不死のあいつをどれだけ痛めつけてるだろうか。おそらく今まで受けたことのない痛みにもだえているに違いない。
そんなことを考えただけでもぞくぞくする。

「で、用件はそんだけ?」「あ、それと将門さまからの伝令。『場合によっては、別の組織のものと手を組め』とのことだ」
「珍しいな、協力だなんて。そんだけ奴が強いってことか?」「あぁ…黒服たちも手を焼いてるようだしな」
まぁあの瞬間移動は大分チートだ。俺の音速の拳を避けるほどだ。それに”蒼炎のカガリ火”が反応しないのも気になる。

「ま、了解ということにしとくわ。他の奴らと戦う、っていうのも面白そうだしな」



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