「いらっしゃ~い、元祖ハンバーグいかがですか~?」
ついに、秋祭りの日となった。
いろいろと聞いた話だと、『夢の国』だけじゃなくて他のところもいろいろとヤバイことを企てているらしい。
「…とはいっても、あまり他の者たちとの親交が無いからのぅ…」
爺さんの言うとおり、俺は他の契約者とあまり親交が無いので、そういった情報が入って来づらいのだ。
だが、情報が無いからといって、何もしないわけにはいかない。
いろいろと聞いた話だと、『夢の国』だけじゃなくて他のところもいろいろとヤバイことを企てているらしい。
「…とはいっても、あまり他の者たちとの親交が無いからのぅ…」
爺さんの言うとおり、俺は他の契約者とあまり親交が無いので、そういった情報が入って来づらいのだ。
だが、情報が無いからといって、何もしないわけにはいかない。
そのために、店長たちにこの出店を作ってもらった。
「素朴な味わい 元祖!ハンバーグ」
…祭りにハンバーグって正直浮いてない…?
「まぁ目立てば、その分人が来るから情報収集にはもってこい、じゃないかな?」
クーさんの声がしたので、顔を上げる…と…
「まぁ目立てば、その分人が来るから情報収集にはもってこい、じゃないかな?」
クーさんの声がしたので、顔を上げる…と…
「…おぉぅ…」
そこにいたのは、俺が見てるのが勿体ないくらいの女神様であった。
あぁ、浴衣というものは女の人の魅力を一段と上昇させるものなのだなぁ…
言葉では表現しきれない美しさ…いや、元々美人だけど。いつもと違う感覚を覚える。
「…あまり見ないでくれ、恥ずかしいのだけれど…」
いかんいかん、あまりの綺麗さに見とれていたようだ。
「友君は新聞部のほうの取材で東奔西走しているよ。さっき会ってここを聞いたんだ」
「あぁ、そうか。あいつはあいつで忙しいんだな」
言葉では表現しきれない美しさ…いや、元々美人だけど。いつもと違う感覚を覚える。
「…あまり見ないでくれ、恥ずかしいのだけれど…」
いかんいかん、あまりの綺麗さに見とれていたようだ。
「友君は新聞部のほうの取材で東奔西走しているよ。さっき会ってここを聞いたんだ」
「あぁ、そうか。あいつはあいつで忙しいんだな」
「と、ところで、だ…その、二日目は何か予定のほうはあるかい?」
「んぁ?いや、ここは今夜だけだから明日は特に何も…何かあるのか?」
「僕の聞いた話だとね、どうやら『夢の国』は二日目に大々的に行動を起こすらしい。
だから、個々で戦うよりはまとまってたほうがいいかな、と思ってね」
「なるほどな…確かにそれなら一緒にいたほうがいいな」
「んぁ?いや、ここは今夜だけだから明日は特に何も…何かあるのか?」
「僕の聞いた話だとね、どうやら『夢の国』は二日目に大々的に行動を起こすらしい。
だから、個々で戦うよりはまとまってたほうがいいかな、と思ってね」
「なるほどな…確かにそれなら一緒にいたほうがいいな」
「ふぇっふぇ、だったらわしはベートーヴェンとかと別行動でもしとるかの」
「え、爺さん話聞いてた?別行動は危険だと」
「あぁ?歳と思って馬鹿にするでないわ!
なぁに、若いもんたちの邪魔はするもんじゃなかろうと思っての」
言ってる意味はよく分からないが、なぜかクーさんが赤面してる。
「え、爺さん話聞いてた?別行動は危険だと」
「あぁ?歳と思って馬鹿にするでないわ!
なぁに、若いもんたちの邪魔はするもんじゃなかろうと思っての」
言ってる意味はよく分からないが、なぜかクーさんが赤面してる。
「案ずるでない。いざとなったらすぐ駆けつけるでの。それに、嬢ちゃんの契約した力もあることだしの」
「あなたには、見えているのかい…?」「ふぇっふぇ、年の功という奴じゃよ…」
おぉ、何かものすごいハイレベルなやり取りをしている…気がする…!
「まぁお主は戦いまでの間、嬢ちゃんとのでぇとを楽しんでおればよい」「デ、デート!?」
おぉ、何かものすごいハイレベルなやり取りをしている…気がする…!
「まぁお主は戦いまでの間、嬢ちゃんとのでぇとを楽しんでおればよい」「デ、デート!?」
う、このジジイ…意識させるようなこと言いやがって…
絶対楽しんでやがる…自称少年ハートの俺の反応を見て完全に楽しんでやがる…
絶対楽しんでやがる…自称少年ハートの俺の反応を見て完全に楽しんでやがる…
「ま、まぁそういうことだから明日はここで待ち合わせということで」
ちくしょう、クーさんの顔まともに見れねぇじゃねえか…
とりあえず、俺は手元の熱された鉄板の上で踊る肉塊に集中するしかなかった。
とりあえず、俺は手元の熱された鉄板の上で踊る肉塊に集中するしかなかった。
「……」
契約者の話だと、お前の格好でもコスプレ程度にしか見られないから堂々としてていい、ということだった。
まぁ目立ってはいるが、まさか本人だとは思うまい。おなじみ五○門の格好のベートーヴェンである。
契約者に言われて祭りの中をパトロールしてはいるのだが…
契約者の話だと、お前の格好でもコスプレ程度にしか見られないから堂々としてていい、ということだった。
まぁ目立ってはいるが、まさか本人だとは思うまい。おなじみ五○門の格好のベートーヴェンである。
契約者に言われて祭りの中をパトロールしてはいるのだが…
「…騒がしい…」
正直、人混みは好きではない。
しかも、こういう外見だからもちろん目立ってはいる。
正直、人混みは好きではない。
しかも、こういう外見だからもちろん目立ってはいる。
「うわー!お侍さんだー!」「あ、あれ五○門じゃね?」「ほんとだ、やっぱり大規模な祭りなだけあるな!」
「次○とかル○ンとかは一緒じゃないのか!?」「アレ単体でいいから写メ撮っとこ!」
「次○とかル○ンとかは一緒じゃないのか!?」「アレ単体でいいから写メ撮っとこ!」
歓声やら驚きやら「けーたい」なるものから出る光やら音やらで正直落ち着いていられない。
もっと静かなところで落ち着きたいものだ。
もっと静かなところで落ち着きたいものだ。
「……そういえば、墓地があったな」
この辺りには墓地があると聞いた。
こんな大きな祭りの中でまさか墓地まで騒がしい、ということはないだろう。
あそこなら、ちょうどいい精神統一の場所になるはずだ。
この辺りには墓地があると聞いた。
こんな大きな祭りの中でまさか墓地まで騒がしい、ということはないだろう。
あそこなら、ちょうどいい精神統一の場所になるはずだ。
そういうわけで、五○門は墓場へと足を向けるのであった。
「へーい!祭りだぞぉー!」
やべぇwwww俺テンション超やべぇwwwwwwwwwwwwww
『首塚』でまとまって行動しろとか言われてないから超自由だZE☆
「よっしゃー!とりあえず射的でもやるぜ!西のシャテキングと呼ばれたような気がする俺の実力、とくとみやがれー!」
なんか、無駄にテンションが高い厨二病でありました。
その後、「金魚が掬われに来る男」とか「世界一水ヨーヨーを使いこなす男」とかいろいろな通り名が彼から聞けたそうな。
やべぇwwww俺テンション超やべぇwwwwwwwwwwwwww
『首塚』でまとまって行動しろとか言われてないから超自由だZE☆
「よっしゃー!とりあえず射的でもやるぜ!西のシャテキングと呼ばれたような気がする俺の実力、とくとみやがれー!」
なんか、無駄にテンションが高い厨二病でありました。
その後、「金魚が掬われに来る男」とか「世界一水ヨーヨーを使いこなす男」とかいろいろな通り名が彼から聞けたそうな。
「店長、メインエンジンOKです」「りょーかーい、じゃあ起動部分の点検を頼む」
着実に準備は進んでいる…
この日のための、「対強大な都市伝説用 ××」。まだ公開はできないが…
この日のための、「対強大な都市伝説用 ××」。まだ公開はできないが…
危険が迫ったら、是非「レストラン うわさの産物」までお電話を。