「おい、大丈夫だろうな…」
首なし騎士は片手をあげOKサインを出す。
「よし、急ぐか」
「…あ…あの」
後ろから声をかけられた。小さな声だ。
声の主は小柄な少女。明かなに病弱そうな見た目。強い風が吹けば倒れそうな印象すらある。
とある都市伝説から彼女を助けたことで知り合った仲だ。
声の主は小柄な少女。明かなに病弱そうな見た目。強い風が吹けば倒れそうな印象すらある。
とある都市伝説から彼女を助けたことで知り合った仲だ。
「なに?」
「何かを警戒してるようですけど……」
はい、してます。
「いや、なんでもないよ」
「そう…なんですか?」
疑惑の目、明らかに疑っている。
しかし、彼女はあのとき何をしていたのだろうか?
化学準備室で骨格標本にかぶりついていたが……
「そういえばさ、あのとき何してたの?」
彼女の疑惑をごまかすついでに質問してみた。
突然の質問に彼女はビクリと肩を震わした。
突然の質問に彼女はビクリと肩を震わした。
「あ…あれは…その……美味しそうだったもので…つい…」
てへへとでも言いそうな顔。
てへへとでも言いそうな顔。
「…あ、そう」
だが、返事に困る答えだった。
「あ、そうだ。早く行こう」
そう、こんな所でもたもたしている暇は無いのだ。
夢の国、もしくは組織に見つかりでもしたら大変だ。
「って、首なし騎士、何やってんだ?」
先頭に立ち、見張り役をしていたはずの首なし騎士。
それが気づいたら俺達の一番後方にいたのだ。
それが気づいたら俺達の一番後方にいたのだ。
「おい、首なし騎士」
呼びかけても反応がない。
ある一方向に体を向けたまま微動だにしない。
ある一方向に体を向けたまま微動だにしない。
何かを見つけたのだろうか?
まさか…夢の国か組織の黒服か……
まさか…夢の国か組織の黒服か……
恐る恐る首なし騎士の視線の先を……正しくは体の向いている方向に視線を向ける。
その視線の先にいたのは………普通の人だった。
その視線の先にいたのは………普通の人だった。
20代前半程度の普通の男。髪は長め、身長は高め。
だがやはり普通の人だ。首なし騎士はどうしてこの男を見つめて(いや、頭無いけど)いるのだろうか?
だがやはり普通の人だ。首なし騎士はどうしてこの男を見つめて(いや、頭無いけど)いるのだろうか?
「おい、首なし騎士…なんで……」
そのとき、首なし騎士が剣を抜いた。
そして馬を走らせる。その男めがけて。
そして馬を走らせる。その男めがけて。
「っておい!まて!」
俺の制止を無視して首なし騎士は突き進む。そして、その男の後ろから切り掛かる。
思わず目をつむってしまった。
おそらく次に聞こえてくるのは、その男の悲鳴。
おそらく次に聞こえてくるのは、その男の悲鳴。
しかし、実際に聞こえてきたのは、金属どうしのぶつかり合う音であった。
「………ん?」
目を開けたとき、その場の光景に俺は驚愕した。
その男は小刀(で合ってると思う)で首なし騎士の剣を受けていたのだ。
ただ者ではない……
「この太刀筋、おぬし…あの国で戦ったないと、とやらか…」
ああ、うん………普通の人ではないのは確かだ。
なんとも特徴的な話し方の男。
何より、後ろから切り掛かられたはずなのに……
何より、後ろから切り掛かられたはずなのに……
「首を失ったというのに再度勝負を挑むとは……その心意気やよし!」
ん?今何か言ったぞ。首を?
もしかしてこいつ………
もしかしてこいつ………
「いいだろう……その再戦受けてたとう!
勝てたら首を返してやらんこともないぞ。こい、鎧武者!」
お、おい、首って言ったぞ。
勝てたら首を返してやらんこともないぞ。こい、鎧武者!」
お、おい、首って言ったぞ。
男の叫び終わると、蹄の音がこえた。
聞き慣れた音だ。首なし騎士が馬に乗っているから日常的に聞いてる音。
聞き慣れた音だ。首なし騎士が馬に乗っているから日常的に聞いてる音。
そして現れたのは、まさに鎧武者。
時代を一切無視した光景がそこにあった。
時代を一切無視した光景がそこにあった。