少し狭く区切られたスペースで、血が滲んだ服の少女が深く椅子に腰かけ眠っている。
彼女の正面にあるモニターは暗く、何も映してはいない。
彼女の正面にあるモニターは暗く、何も映してはいない。
……簡潔に言えば、美咲がネカフェの個室で休んでいるだけの話である。
「ん、ん~~~。ふぁあ」
十分に睡眠を取ったらしく、大きく伸びながら美咲は目を覚ました。
体の凝りをほぐす様に、ポキポキと音を立てながら、彼女は体を動かしている。
体の凝りをほぐす様に、ポキポキと音を立てながら、彼女は体を動かしている。
「ぐっすり。とは言えませんが、だいぶ眠れましたね」
全快とは言えないまでも、8割程の体力を回復した美咲が呟く。
「おはおは」
「ええ、おはようございます」
「〝テケテケ〟の修復は、終ったよ。後の3体は、まだ掛かりそうだ」
「そう、ですか。やはり暫くの間は、大人しくしておきますか」
「ええ、おはようございます」
「〝テケテケ〟の修復は、終ったよ。後の3体は、まだ掛かりそうだ」
「そう、ですか。やはり暫くの間は、大人しくしておきますか」
亡霊少女と人格を入れ替えながら、彼女は会話する。
今回出て来たのは、口数の少ない亡霊少女と、中性的な口調の亡霊少女だ。
彼女が伝えた情報に、戦力が整うまでの潜伏を改めて決定する。
恐らく、今まで隠し通してきた自分達の存在が、組織にバレてしまっただろう。
下手に動くのは良くない。
今回出て来たのは、口数の少ない亡霊少女と、中性的な口調の亡霊少女だ。
彼女が伝えた情報に、戦力が整うまでの潜伏を改めて決定する。
恐らく、今まで隠し通してきた自分達の存在が、組織にバレてしまっただろう。
下手に動くのは良くない。
「ん~。そー言えば、変なのが有ったよ」
「変なの、ですか?」
「変なの、ですか?」
3人目の、どちらかと言えば子供っぽい喋り方の亡霊少女の話しに美咲は反応する。
亡霊少女達が居るのは彼女の内面であり、そこに変なモノが有るならば、精神に異物が有る様なものだ。
亡霊少女達が居るのは彼女の内面であり、そこに変なモノが有るならば、精神に異物が有る様なものだ。
「おう、何か卵が有ったぞ。嫌な感じがしたんで壊しといた」
男っぽい言葉遣いの4人目の亡霊少女の説明に、終った事としてその話題を切る美咲。
その卵は、当然ながら《悪魔の囁き》なのだが、取り憑いた相手が悪かった。
精神内に6つの人格が存在する《七人みさき》が、相手では隠れる事は出来なかったのだろう。
だが、既に終わった話だ。
精神内に6つの人格が存在する《七人みさき》が、相手では隠れる事は出来なかったのだろう。
だが、既に終わった話だ。
「取り合えず、情報収集でもしますか」
パソコンの電源を入れ、今まで取り込んで来た知識の中から、必要と思う物を持ってくる。
普通に扱う程度なら、美咲だけでも可能だが、少し奥の情報を得るには専門的なモノも必要なのだ。
普通に扱う程度なら、美咲だけでも可能だが、少し奥の情報を得るには専門的なモノも必要なのだ。
「ん。と、これは学校町ですか……。面白そうですね」
「で、でも。危なく、ないですか? 色んな所の、注目を集めてる、みたいですし」
「だけど、色んな都市伝説が溢れてるみたいだし。戦力補充には良いかもね」
「で、でも。危なく、ないですか? 色んな所の、注目を集めてる、みたいですし」
「だけど、色んな都市伝説が溢れてるみたいだし。戦力補充には良いかもね」
あるサイトで見つけた、学校町と言う町に興味を示した。今までも、何度か話に聞いていたが。
どうやら、噂以上の都市伝説スポットらしいではないか。
ただ、それ故に色々と興味を集めている町でも有るらしく、5人目の気弱そうな亡霊少女が心配し。
最後の1人が、学校町へ向かう事で、得られるであろうメリットを告げる。
そんな、2人の意見を踏まえて、美咲の出した結論は、
どうやら、噂以上の都市伝説スポットらしいではないか。
ただ、それ故に色々と興味を集めている町でも有るらしく、5人目の気弱そうな亡霊少女が心配し。
最後の1人が、学校町へ向かう事で、得られるであろうメリットを告げる。
そんな、2人の意見を踏まえて、美咲の出した結論は、
「往きましょう、学校町に。もう、隠れていても意味は無いでしょうしね。
ただ、暫くは止めておきましょう。何の準備も無しに行くのは無謀ですしね」
ただ、暫くは止めておきましょう。何の準備も無しに行くのは無謀ですしね」
だった。
続く