続・護衛任務より
やって来た天地から2人が感じたのは、彼が護衛には向かないだろうと言う印象だった。
そして、それは間違ってはいないのだろう。戦力と言う点では、現在のSと紗江良よりも上なので良いのかもしれない。
ただ、《モンスの天使》と言う都市伝説は先程の光景からも分るように、どうにも目立ち過ぎる。
だが、紗江良の勘が「他に人が居ない」と告げているので、チェンジも不可能だろう。
そして、それは間違ってはいないのだろう。戦力と言う点では、現在のSと紗江良よりも上なので良いのかもしれない。
ただ、《モンスの天使》と言う都市伝説は先程の光景からも分るように、どうにも目立ち過ぎる。
だが、紗江良の勘が「他に人が居ない」と告げているので、チェンジも不可能だろう。
(さてと、如何すっか? 見た所、護衛向きって感じじゃ無いんだよな。紗江良の勘が言うには、他に人が居ないって事だし。
とは言え、俺も紗江良も好戦的って訳じゃない。土地勘もこの町の住人であるこいつの方が上だし、ガイドって考えれば良いか)
とは言え、俺も紗江良も好戦的って訳じゃない。土地勘もこの町の住人であるこいつの方が上だし、ガイドって考えれば良いか)
なのでSは、街の案内をメインとして天地に護衛を頼む事に決めた。
元々、大体の危険に関しては、紗江良の勘で察知できるのだ。護衛が必要になるのは、広範囲に影響を及ぼす能力か高速で移動が可能な能力と言った、分ってても回避不能な能力だ。
そう考えれば、遠距離と広範囲に攻撃が出来る《モンスの天使》の力は妥当と言えるだろう。
後は、契約者である天地が、どの様な人間であるかだ。
元々、大体の危険に関しては、紗江良の勘で察知できるのだ。護衛が必要になるのは、広範囲に影響を及ぼす能力か高速で移動が可能な能力と言った、分ってても回避不能な能力だ。
そう考えれば、遠距離と広範囲に攻撃が出来る《モンスの天使》の力は妥当と言えるだろう。
後は、契約者である天地が、どの様な人間であるかだ。
「取り合えず、あんたの護衛を受ける事にするよ」
「ああ、任せとけ。俺と天使達が守るんだ、大船に乗ったつもりでいな」
「ああ、任せとけ。俺と天使達が守るんだ、大船に乗ったつもりでいな」
握手をしようと差し出したSの手を、自信に溢れた台詞と共に握り返す天地。
その触れた手を介してSは、《残留思念》の能力を発動した。有機、無機の区別なく触れた物の『思い』を読み取れるのだ。
そして、それは攻撃に使う事も可能になっている。ただ、触れなければ使えないので、戦闘時に発動するのは武闘派じゃ無いSには難しい。
今回は、相手に気付かれない程度に抑えているので、あまり詳しく調べられなかったが、基本的な人格は分った。
その触れた手を介してSは、《残留思念》の能力を発動した。有機、無機の区別なく触れた物の『思い』を読み取れるのだ。
そして、それは攻撃に使う事も可能になっている。ただ、触れなければ使えないので、戦闘時に発動するのは武闘派じゃ無いSには難しい。
今回は、相手に気付かれない程度に抑えているので、あまり詳しく調べられなかったが、基本的な人格は分った。
(悪い奴じゃないな。だったら、問題は無いか)
「んで、何時まで手ぇ、握ってるつもりだ?」
「と、すまんすまん」
「んで、何時まで手ぇ、握ってるつもりだ?」
「と、すまんすまん」
握ったままだった手を放しSは、天地から視線をずらし《モンスの天使》達の方を見た。
表面上の『思い』を読んだだけでも、彼がこの都市伝説たちを、どれだけ自慢に思っているのかが理解出来た。
そんな彼女達は、何やら紗江良と話している。
表面上の『思い』を読んだだけでも、彼がこの都市伝説たちを、どれだけ自慢に思っているのかが理解出来た。
そんな彼女達は、何やら紗江良と話している。
「うんうん、良いよね。損得なしの愛って言うのはぁ」
「そーですよ。私達、ご主人様のためなら」
「理由なんて、要りませんよ~」
「全力で、お手伝いしま~す」
「そーですよ。私達、ご主人様のためなら」
「理由なんて、要りませんよ~」
「全力で、お手伝いしま~す」
キャイキャイと、紗江良に返す天使達の表情は、笑顔で本当に天地のために働くのが、楽しいと思われる。
そんな彼女たちを見る紗江良も嬉しそうだ。愛が関わる事象については異常なまでの勘が働く彼女にとって、純粋な彼女達は好ましいモノなのだろう。
まあ。たとえ裏のある愛だろうと、彼女にとっては楽しむべき物なのかもしれない。
そんな彼女たちを見る紗江良も嬉しそうだ。愛が関わる事象については異常なまでの勘が働く彼女にとって、純粋な彼女達は好ましいモノなのだろう。
まあ。たとえ裏のある愛だろうと、彼女にとっては楽しむべき物なのかもしれない。
「貴女の方は、どーなんですか?」
「好きな人って居ますか? 応援しますよ」
「あ。当然、ご主人様はダメですよ」
「好きな人って居ますか? 応援しますよ」
「あ。当然、ご主人様はダメですよ」
「……………………ええとぉ」
天使達の何気ない言葉に、紗江良は言葉に詰まってしまった。
彼女のその様子に、何か不味い事を聞いてしまったのかと天使達も慌てだしている。
彼女のその様子に、何か不味い事を聞いてしまったのかと天使達も慌てだしている。
その様子を見かねたSが、助け船を出すように紗江良へと話しかける。
天地も珍しく何かを察したのか、天使達を呼び戻す様に手招きをしている。
天地も珍しく何かを察したのか、天使達を呼び戻す様に手招きをしている。
「それじゃあ、さよならでーす」
「バイバーイ」
「また、お話しましょうねー」
「ありがとな、お前達」
「バイバーイ」
「また、お話しましょうねー」
「ありがとな、お前達」
呼び出していた天使達をその頭を撫でながら戻して、天地はSと紗江良を見る。
「それで、これからどうするんだ。このまま本部まで行くのか?」
「いいや、止めとこう。折角、学校町に来たんだ。少しは見て回りたいしな」
(今は、《悪魔の囁き》で組織も精一杯だろう。これ以上、厄介事を持って行く訳にもいかないな)
「あ、私もです。噂は聞いてたけど、結局、今まで来た事が無かったから気になって居たんですぅ」
「んな、見て回る様な所なんざ無いと思うけどよ」
「いいや、止めとこう。折角、学校町に来たんだ。少しは見て回りたいしな」
(今は、《悪魔の囁き》で組織も精一杯だろう。これ以上、厄介事を持って行く訳にもいかないな)
「あ、私もです。噂は聞いてたけど、結局、今まで来た事が無かったから気になって居たんですぅ」
「んな、見て回る様な所なんざ無いと思うけどよ」
そう言いながらも、天地はまぁ良いかと思い、歩きだそうとした。
だが、2人は何かを見ていて動き出す様子は無い。一体、何だとその視線の方角を向くとそこには、
―――――壊されたバイクがあった。
そのバイクは、紗江良の所有物で2人の移動手段として、彼らが今まで使っていた物だった。
《モンスの天使》達は《兄鬼》を狙っていたとはいえ、あれだけの乱射だ流れ弾が当たっていたとしても不思議ではない。
だが、2人は何かを見ていて動き出す様子は無い。一体、何だとその視線の方角を向くとそこには、
―――――壊されたバイクがあった。
そのバイクは、紗江良の所有物で2人の移動手段として、彼らが今まで使っていた物だった。
《モンスの天使》達は《兄鬼》を狙っていたとはいえ、あれだけの乱射だ流れ弾が当たっていたとしても不思議ではない。
「何と言うか。その、スマン」
「いや。銃だけで、あんな破壊は出来ないだろう。多分、あの《兄鬼》が逃げるときに壊しておいたんだろう」
「……私達の追いかける手段を減らすため、って事ですかぁ」
「いや。銃だけで、あんな破壊は出来ないだろう。多分、あの《兄鬼》が逃げるときに壊しておいたんだろう」
「……私達の追いかける手段を減らすため、って事ですかぁ」
それに気付いて謝る天地だが、Sの言う通りバイクの壊れ具合は銃弾によるモノも有るが、最も大きな損壊は力任せに押し潰された様な痕だった。
あの兄気同士を炸裂させ、目くらましをして逃げ出すまでの一瞬で、使いモノに成らなくなる程に《兄鬼》はバイクを破壊したらしい。
冷静にSが分析し、紗江良の勘もその通りだと言っている。彼女の方は、未だ少しショックが残っているようだが、もう殆んど抜けているようだ
あの兄気同士を炸裂させ、目くらましをして逃げ出すまでの一瞬で、使いモノに成らなくなる程に《兄鬼》はバイクを破壊したらしい。
冷静にSが分析し、紗江良の勘もその通りだと言っている。彼女の方は、未だ少しショックが残っているようだが、もう殆んど抜けているようだ
「う~ん。壊れちゃったのは、仕方が無いですね。修理も無理そうですし、新しく買いますかぁ」
「そうだな。いっその事、サイドカー付きの奴にするか? この前みたいに、移動中に襲われても、そっちの方がやりやすいだろう」
「……気にして無いんなら、良いけどよ」
「そうだな。いっその事、サイドカー付きの奴にするか? この前みたいに、移動中に襲われても、そっちの方がやりやすいだろう」
「……気にして無いんなら、良いけどよ」
予想外にあっさりとした反応で、若干ながら調子を外された天地だが、気を取り直すように言う。
「壊れちまってちゃ、仕方無いな。バイクは、このまま置いてくとするか。一先ず、町の案内をお願いできるか」
「おう、任せときな」
「おう、任せときな」
そして、騒がしい護衛を加え3人は、夕闇に包まれた学校町を歩きだした。
後には、壊れたバイクだけが残されていた。
後には、壊れたバイクだけが残されていた。
続く