「引き篭もり魔法使いの外出」
538歳引き篭もりの『錬金術』の契約者。何を思ったか、彼は荷造りをしていた
「よし。これだけ持てば大丈夫でしょう…」
とても重そうな荷物を背負い、彼はドアから外へ出た
「最近何か事件が起きてるみたいですからね…。外のことも知っておかないと」
荷物は魔法で浮かべているので重さは感じない。外の様子を探りながらとぼとぼ歩いていく『錬金術』の契約者
「…犬!?」
紐で繋がれていない犬が現れた。明らかに敵意をむき出しにして
「どうして? 僕まだ何もしてないのに…」
実は彼は犬が苦手だった。能力との相性もあまりよくない
「そういえば犬を操れる能力者が居るって聞きましたけど…それにしては本体が見えないし…」
そんなことを考えているうちに犬との距離が近づいていく
「…まずい、どうしよう…魔法で何とかするかそれともアイテムで…だめだ、詠唱もアイテムも間に合わない」
そしてついに…飛び掛ってきた
「うわあああああ!! 殺される! 死なないけど死ぬー!!!」
犬が噛み付いてくる。首をかまれようが血が何リットル出ようが死ぬことは無いのだが、犬嫌いな彼にとっては耐え難い状況である
神司「あれ? どうしたの?」
樹「クスクスクス…犬とじゃれ合っているんですか…」
「そんなわけ無いでしょ! 襲われてるんですよ! は、早く助けて!」
樹「クスクスクス…仕方ありませんね…助けに行ってあげなさい」
樹の後ろから人が現れ、犬に向かって飛び掛る。彼の『樹海には自殺未遂者達の住む集落がある』の能力である
「ワンッ」
そして犬を取り押さえる。まあ、噛み付かれているわけだが
神司「それじゃ… 通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの細道じゃ 天神様の細道じゃ…」
神司が能力で細い道を出現させる
神司「それじゃ、あの道にその犬を放り込んで」
樹「了解…」
樹が集落の村人達に犬を放らせる
「ワンッワンッワンッ…」
そして、犬は道の奥へと消えてしまった
神司「どこかの世界にあると言う犬と猫の住む星…そこに送っておいたよ」
「あ、ありがとう…助かったよ…。そうだ、お礼と言ってはなんだけど、送っていこうか?」
樹「クスクス…では、お言葉に甘えさせてもらうとしますか…」
「それじゃあ、乗って」
鞄からじゅうたんを取り出し、広げる『錬金術の契約者』。そしてそれを魔法で飛ばし、彼らを家に運ぶ
その日、じゅうたんが空を飛んでいると大騒ぎになったが、本人達は全く気にしていないようである
538歳引き篭もりの『錬金術』の契約者。何を思ったか、彼は荷造りをしていた
「よし。これだけ持てば大丈夫でしょう…」
とても重そうな荷物を背負い、彼はドアから外へ出た
「最近何か事件が起きてるみたいですからね…。外のことも知っておかないと」
荷物は魔法で浮かべているので重さは感じない。外の様子を探りながらとぼとぼ歩いていく『錬金術』の契約者
「…犬!?」
紐で繋がれていない犬が現れた。明らかに敵意をむき出しにして
「どうして? 僕まだ何もしてないのに…」
実は彼は犬が苦手だった。能力との相性もあまりよくない
「そういえば犬を操れる能力者が居るって聞きましたけど…それにしては本体が見えないし…」
そんなことを考えているうちに犬との距離が近づいていく
「…まずい、どうしよう…魔法で何とかするかそれともアイテムで…だめだ、詠唱もアイテムも間に合わない」
そしてついに…飛び掛ってきた
「うわあああああ!! 殺される! 死なないけど死ぬー!!!」
犬が噛み付いてくる。首をかまれようが血が何リットル出ようが死ぬことは無いのだが、犬嫌いな彼にとっては耐え難い状況である
神司「あれ? どうしたの?」
樹「クスクスクス…犬とじゃれ合っているんですか…」
「そんなわけ無いでしょ! 襲われてるんですよ! は、早く助けて!」
樹「クスクスクス…仕方ありませんね…助けに行ってあげなさい」
樹の後ろから人が現れ、犬に向かって飛び掛る。彼の『樹海には自殺未遂者達の住む集落がある』の能力である
「ワンッ」
そして犬を取り押さえる。まあ、噛み付かれているわけだが
神司「それじゃ… 通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの細道じゃ 天神様の細道じゃ…」
神司が能力で細い道を出現させる
神司「それじゃ、あの道にその犬を放り込んで」
樹「了解…」
樹が集落の村人達に犬を放らせる
「ワンッワンッワンッ…」
そして、犬は道の奥へと消えてしまった
神司「どこかの世界にあると言う犬と猫の住む星…そこに送っておいたよ」
「あ、ありがとう…助かったよ…。そうだ、お礼と言ってはなんだけど、送っていこうか?」
樹「クスクス…では、お言葉に甘えさせてもらうとしますか…」
「それじゃあ、乗って」
鞄からじゅうたんを取り出し、広げる『錬金術の契約者』。そしてそれを魔法で飛ばし、彼らを家に運ぶ
その日、じゅうたんが空を飛んでいると大騒ぎになったが、本人達は全く気にしていないようである
続く