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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - わが町のハンバーグ-46g

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回想。
目を覚ましたら右腕が人外になってた。
回想終わり。

「…いやこんなことやってる場合じゃなくて」と、頭の中で繰り広げられる小劇場に突っ込みを入れる。
「どういうことなんだ、黒服さん?」「…俺もこういうのは初めてだから、断言はできんが…」


「お前が都市伝説に飲み込まれる前に都市伝説にしようとしたら予想外に都市伝説が多くなってお前の形に影響が出た。終わり。」


「…は?」

…全くもって意味が分からん…早口でそんなこと一気に言われても…

…ん?…都市伝説に?

「えーと…つまり、俺は今は人間ではない、と?」「その通り。御名答。大正解」
満面の笑みで拍手をこちらへと送ってくる黒服。
なんというか小馬鹿にされてる感じで少し憎らしい。
「……大体理解はできたんだが」「お、理解が早くて嬉しいな」

「その、『予想外に都市伝説が多くなった』って何だ?」

「あー…それなんだがなぁ…」急に顔の笑みを無くし、深刻な面持ちになる。


「お前の意識が飛ぶ前に、何でかは分からないがお前の中に新たな都市伝説が入り込んで、多分そのまま強制契約ってことになったんだろうな。
 で、既にいっぱいだったお前の中にさらに入れちまったもんだから都市伝説化の際にその影響が出たんだろうな」

「俺の…中に…?」
新たな都市伝説が…?

「一体、何が入り込んだっていうんだ?」「ああ、それは…」
黒服がその正体を言いかけた時……


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


「きゃあっ!」「な、何だ!?地震…?」
急に、建物全体が揺れだした。

「ぐぅ…どうせ死ぬんだったら……貴様らも、道連れだ…!」

声のしたほうを見ると、倒れたはずのQ-No.0がそこにいた。
いたるところから出血し、立っていられるのがやっとといった感じだ。
その手元では、いかにも危険と言っているかのような真っ赤なボタンが押されている。

「この建物を、破壊するスイッチを押したのさ…!これで、貴様らも…!ここもろとも…!」

「くそ…!なんてことを」「No.0…やっぱり歪んでやがるな」
その声の主を見て、No.0は驚き、血を吐く…
「…No.8…何故、お前がそっちにいる…!ゲホォ!お前は…グフッ…俺の一番、近い…手駒だろう……!」

そんな状況でも、黒服はあっさりと言葉を返す。


「いや、そもそも俺Qナンバーの黒服じゃないし」


「……はぁ!?ゲボハァ!」先ほどとは比じゃないほどの血を噴き出し、No.0は膝を床につく。

「俺、本当はD-No.800なんだよ。諜報人としてQナンバーに入ってたけどな」

「な…嘘だ!俺は上層部だぞ!俺の手元にはすべてのデータが入ってくるんだぞ!お前はQナンバーに正式に…!」
「はぁ、やっぱり歪んでるな。上層部の数人が俺を送り込んだんだぞ?お前がいなくてもデータの改ざんなんて楽チンだろうよ」
口から血を垂らしながらも、No.0は憎悪に満ちた目でNo.800を睨みつけ、わなわなと怒りに震える。

「く…どこまでも俺をコケにしおって…許さん!許さんぞ貴様rボカーン!ゲボアッ!」

いきなり、さっき爆発したのとは逆方向の壁が吹き飛んだ。
その瓦礫がNo.0に直撃したようだ。倒れ込んでピクリとも動かない。


「な、何ですか一体ー!?」「これも奴の作戦の一つなのか!?」「いや、そいつもうのびてるんだけど」

「お、ビンゴ。おーい昆虫少年ー」


どこからともなく、店長の声が聞こえる。

「……あ!」


砂煙が晴れた時、崩れた壁の向こうには…歴戦の巨大ロボ、アナザーモアーがいた。
「店長!どうしてここが!」「んー?協力者一名とこっちゃんの力。それと俺の直感」

「ふわ…これが、あのお店…」「これが、うわさに聞いてた巨大ロボか…」
No.800と雪歩ちゃんは、目の前に現れた巨大なロボをただただ見上げるのみである。
「す、すご…ぃ…」バタッ「ゆ、雪歩ちゃん!?」
いきなり倒れ込んでしまった雪歩ちゃんに駆け寄る。

「雪歩ちゃん、大丈夫か!?おい!」「…んくぅ…くぅ…」
…なんだ、疲れて眠っただけみたいだ。

「リミッターが再始動したか」いつの間にか俺の後ろに立っていたNo.800が言う。
「Q-No.0でも、『馬鹿は風邪をひかない』のリミッターを完全には外しきれなかったんだろうな。
 能力を使用した疲れとリミッターの再ロックの二重の影響で、おそらく倒れちまったんだな」
「…おーい、とにかく雪歩ちゃんもロボ内に運べ。その建物、もうもたんぞ」


……


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
三人がロボに乗り込んだのとほぼ同時。研究所は音を立てて崩れていった…
「ようやく、終わったか…」
その建物の崩壊を、なにやら複雑な面持ちで見つめるNo.800。
「しっかし、一人でこんな建物に突撃するたぁ…恋する男は勇敢だねぇ」
「…恋は、盲目」「全くですね」
にやにやとした店長と、呆れたような溜息をつく副店長とノミ沢さん。

「ん…んぅ……あれ?…ここは…」
倒れてからずっと眠っていた雪歩ちゃんも、ようやく目を覚ました。
「…お帰り、雪歩」「全く、心配掛けさせやがって…」
起き上がった雪歩ちゃんに、店長や副店長が駆け寄る。

「あ…店長さん…それに、こっちゃんさん…」「…こっちゃんでいいと、言っている…」
「大丈夫だったか?なんか変なこととかされてないか?」「だ、大丈夫です。全部、友人さんが…」
「おうおう、お熱いね~このこのぉ」「ちょ、店長茶化さんでくれって」

「…感動の対面のところすまないが」
さきほどまで蚊帳の外と言わざるを得ない立ち位置にいたNo.800が、話し始める。

「この少女、雪歩のことはすでに周知だろうから言わないが、友人君のことだ」

「いろいろとあって少年は都市伝説となった身だ。そんなわけだから、今までのような人間としての生活はできなくなる。
 まぁ簡単にいえば、今までの学校生活はできないってことだ」

…大体は覚悟してたが…やはりそこか。
覚悟はしていたが、もう要とかと一緒に過ごせないと思うと、少し物悲しい。

「んだから、友人君の身柄はとりあえず『組織』のほうの所属、ということにしようと思う」

「…へ?」

『組織』に…?

「一体どういう…?」「色々と都合がいいんだよ、そのほうが。今までのとほぼ変わらない住民票の偽装もできるし、また力が暴走しだしたときの処置も容易いし」
…なるほど、そう考えれば確かに『組織』にいた方が何かと便利かもしれないな。
都市伝説になったばかりの身だから、やはり頼れるのはその道の先輩だろうし。

「よし、分かった。…だがこっちから少しばかり要求してもいいか?」「ん、出来る範囲でよろしく頼む」

「まず一つは、雪歩ちゃんと『組織』の接点をこれ以上増やさないこと」
「…善処はする。とりあえず元実験体っていうデータは消すようにしておくから」



「そしてもう一つ。…俺と、雪歩ちゃんとが二人で住める住居を提供すること」


「え…えぇぇ!?」
その場にいた友人以外全員が驚き目を見開いているが、誰より驚いたのがその雪歩であった。
「え、あの…その、友人さん…今のは、どういう」「俺が、守るって言ったろ。ずっと一緒に、さ」

「…今のは」「プロポーズ…そうとしか思えない」
「おいおいおい、この年でもう結婚宣言かよ!最近の若いのは全くもって…」「…君も、十分に若い、よ?」
「…いやまぁ用意はするけどな。うん、まぁその、なんというか…お幸せに」

「…ゆ、雪歩ちゃんが嫌なら別に俺はそれで」「い、いやっ!……あの…その、よよろしくお願いします…!!」

「…あぁ、これから…よろしく」ギュッ


とまぁ、こうして雪歩の救出も無事終わり。

都市伝説と化した友人も特に問題なく、これまで通り。

二人で歩む新たなる生活が幕を開けるわけですが、それはまたまた別の話ということで。


わが町のハンバーグ スピンオフ中編『バカ娘闘争期』  コレにて終わり。


「あ、もう一点お前さんその入り込んだ都市伝説のことで」
あぁ、そういえばさっきは話の途中で中断されたんだよな…
「そいつの正体は…まぁ『仮面ライダー』の一種なんだがな」
「仮面ライダー?それって都市伝説か?」「…こまけぇこたぁいいんだよ。実際お前以外にも契約例はあるし」

「その中でも特に特殊な『仮面ライダー・シン』、がお前の中に入り込んだんだ」

「…シン?」
「まぁ作品としてもそこまで有名ではないか?いや原作見たことないから知らんのだが。
 従来の仮面ライダーをよりグロテスクに、よりバッタっぽさを前面に押し出したらしい…
 まぁ生活の上では何の問題もないだろうから安心してくれ」

「…でもこの腕…どう考えても危険だろ」
「その辺は問題ない。そんなときの為にカムフラージュ用の腕カバーがある」
「あるのかよそんなもの…用意がよすぎるだろ…」
「いろんな都市伝説で体に変化を及ぼす奴も多いからな、こういうのの需要は高いんだよ」
「…そんなもんなのか」

………きっと終わり。



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