さて、如何したものか?
目の前で、お腹を鳴らしながら視線を逸らしている少年を見て、想軌と紗江良が浮かべたのはそれだった。
放っておくには気が引けるが、初対面である自分達が関わるのも、少年にとって迷惑に成るかも知れない。
ついでに言えば、彼から都市伝説の気配がする事も理由にあるかもしれない。
そんな訳で、2人は行動に移る事が出来なかった。
放っておくには気が引けるが、初対面である自分達が関わるのも、少年にとって迷惑に成るかも知れない。
ついでに言えば、彼から都市伝説の気配がする事も理由にあるかもしれない。
そんな訳で、2人は行動に移る事が出来なかった。
「確か……お爺さんと逸れた、らしいね?」
「……そうだが」
「……そうだが」
2人とは違い、何か思う所があるらしく、ジルは少年に話しかける。
その返答に、考えが纏まったらしく。小さく「よし」と呟いて、紗江良と想軌に向いて言う。
その返答に、考えが纏まったらしく。小さく「よし」と呟いて、紗江良と想軌に向いて言う。
「2人とも、えーと……「祐樹だ、祐樹・ベリシャ」祐樹君のお爺さん探し、手伝おうか」
掛けられた言葉に、顔を見合わせる2人だったが、直ぐにヤレヤレと言った表情を浮かべた。
「このまま放っておくのも、何か気に成りますしねぇ」
「俺も構いませんが。何でまた?」
「いや、特に理由は無いよ。ま、場所探しのついでだね」
「俺も構いませんが。何でまた?」
「いや、特に理由は無いよ。ま、場所探しのついでだね」
ジルは軽く言うが、紗江良の《女の勘》は「関わろうとする訳がある」と告げていた。
半ば強引に話を進められ、当の本人である祐樹は訝しげな表情を浮かべている。
半ば強引に話を進められ、当の本人である祐樹は訝しげな表情を浮かべている。
「手伝ってくれるのは、ありがたいが。本当に良いのか?」
「言ったろ。場所探しのついでってね。どうせ、少し会場を見て回るんだ。どうって事無いよ」
「そう言う訳ですから。気にしないで下さいねぇ」
「そうか。なら、頼みます」
「言ったろ。場所探しのついでってね。どうせ、少し会場を見て回るんだ。どうって事無いよ」
「そう言う訳ですから。気にしないで下さいねぇ」
「そうか。なら、頼みます」
完全に警戒を解いた訳では無さそうだが、手伝いを断る気は無いらしい。
小さく頭を下げ、祐樹は感謝の意を示した。それに対して、3人とも特に気にする様子も無く返す。
そして、さて探しに行こうか、と言う雰囲気に成ったとき、
小さく頭を下げ、祐樹は感謝の意を示した。それに対して、3人とも特に気にする様子も無く返す。
そして、さて探しに行こうか、と言う雰囲気に成ったとき、
……くきゅるぅぅ
と再び祐樹から、腹の音が聞こえ顔を俯かせる、想軌達は彼が空腹らしかった事を思い出した。
自分達も小腹が空いて来たし取り合えず、探す前に何か食べておこうという話になり、辺りを見渡す。
幸い花見会場と言う事で、色々と屋台が出ているらしい。食べる物には困らないだろう。
自分達も小腹が空いて来たし取り合えず、探す前に何か食べておこうという話になり、辺りを見渡す。
幸い花見会場と言う事で、色々と屋台が出ているらしい。食べる物には困らないだろう。
「それじゃあ。適当に買って来るから、待っててくれ」
「すまない、何から何まで」
「気にする事無いさ。こっちとしても、ちょうど良かったからね。あぁ、想軌くん」
「すまない、何から何まで」
「気にする事無いさ。こっちとしても、ちょうど良かったからね。あぁ、想軌くん」
買いに行こうとする想軌を呼び止め、財布から500円を取り出すジル。
「これ渡すからクレープ、買って来てくれるかい。アーモンドチョコで頼むよ。
流石に、クレープは分けて食べれないしね」
「わかりましたよ」(……これは)
流石に、クレープは分けて食べれないしね」
「わかりましたよ」(……これは)
お金を受け取った際に、ジルがその硬貨に「思い」を込めてある事に想軌は気付いた。
それが、渡して来た本当の理由だと気付き、皆の元を離れている隙に読み取ることにする。
そして読み取った内容は、こうだった。
それが、渡して来た本当の理由だと気付き、皆の元を離れている隙に読み取ることにする。
そして読み取った内容は、こうだった。
『彼の顔、《モンスの天使》の契約者以外にも見た事が有ると思ったけど。
名前を聞いて、確信した強硬派の奴らから来た資料に乗ってたっけか。
まぁ、悪い子じゃ無さそうだし。少し、様子を見てみるかな?
強硬派や過激派の意見を、真正面から受け取るのは得策じゃ無いしね』
名前を聞いて、確信した強硬派の奴らから来た資料に乗ってたっけか。
まぁ、悪い子じゃ無さそうだし。少し、様子を見てみるかな?
強硬派や過激派の意見を、真正面から受け取るのは得策じゃ無いしね』
「そう言う事だったか」
「ん? 兄ちゃん如何した。たこ焼き出来たぞ」
「いや、こっちの話だ。気にしないでくれ」
「ん? 兄ちゃん如何した。たこ焼き出来たぞ」
「いや、こっちの話だ。気にしないでくれ」
たこ焼きのパックが入ったビニール袋を受け取って、料金を店主に渡す。
そして、両腕に食べ物の入ったビニール袋を提げながら、クレープ屋へと進んだ。
そして、両腕に食べ物の入ったビニール袋を提げながら、クレープ屋へと進んだ。
続く