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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 赤い靴・DNo-05a

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「…………ぁ」

 その、姿を見つけて
 ディランの顔に浮かんだのは、安堵と不安が混ぜこぜになったような表情

 すぐに、そちらに向かおうとして
 ……しかし、迷うように、止まる

 その様子に、サキュバスはお気楽に告げた

「知り合い、見つけたんでしょ?行ってきなよ」
「あ…で、でも」
「場所取りなら、私がいるから大丈夫だよ~」

 花見の場所取りは、一人いれば問題ない

「でも……君は、在処ちゃんの、傍にいたいんじゃ…」
「ん~、そうだけど…ほら、押して駄目なら引いてみな、って言うし」

 どうやら、そう言う作戦らしい
 うまく行くかどうかは、不明だが

「ほらほら、その人を探しに、学校町に来たんでしょ?見失ったら大変だよ」
「う、うん………あ、ありがとう」

 サキュバスに、背中を押されて
 ディランは、その目的の人物の元へと、駆けていった




「来てやったわよー……って、何。この、明らかに何かあった後は」
「…気にしないで。むしろ、思い出させないで」

 花見会場にやってきた、赤い靴契約者 赤坂 美樹に、望はややぐったりした様子で答えた
 化死窪喪血の騒動が落ち着き、精神的にどっと疲れたのだ
 そんな望を気遣い、大樹がその頭を撫でてやっていて……その手の優しさに、頬をうっすらと赤らめている

 望のそんな様子に首を傾げつつ、美樹は赤い靴を従えて、近づいてきた
 …なお、弁当などは、全て赤い靴に持たせているようである
 美樹は、手荷物一つ持っていない

「ふむ、まぁ、騒ぎがあったのなら、それが終結した後に着いたのは幸運だったな」
「………もっと早く着ていれば、盾にしてやったのに…」

 赤い靴の呟きに、ぼそり、呪詛の言葉を吐く望
 この変態ならば、友美並のギャグキャラ修正で、きっと、化死窪喪血も物共しなかっただろう二
 図体も大きいから、盾にうってつけだし

 ……と
 そんな、やや殺伐としたやり取りを、していると

 一人の青年が、こちらに駆けて来ている事に、望は気付いた
 都市伝説の気配
 そして、見覚えのない姿に、警戒する
 その青年は、望達に……


 いや
 赤い靴に、駆け寄ってきて

「----ッジブリル!」

 と
 その場にいた誰もが聞いたことのない名前を呼んで、赤い靴に抱きついた


 その青年は、身長軽く180㎝オーバー
 が、赤い靴の身長が、優に2m超えなので、体制的に無理はない
 そして、青年の線が細いせいで、どちらかと言うとガッシリした体格の赤い靴に抱きつく様子は、男同士だと言うのに、むしろ絵になって

 花見会場にいた某貴腐人が、物凄い勢いで眼鏡の下の瞳を光らせた事に
 当人達は、気付いていない


「………っな!?」

 赤い靴は、抱きつかれた事よりも
 むしろ、その青年がこの場にいることに、驚いたようで

『こら、ディラン!?どうしてお前が学校町に来てるんだ!?ここは「組織」の目が厳しいと言っていただろ!』

 やや厳しい口調で、そう青年に言う
 青年…ディランは、おどおどと、それに答えた

『だ、だだ、だって……ダ、ダレンが、学校町に行きたいって、言うから…』
『はぁ!?……何を考えているんだ、あいつは!?「組織」強硬派や過激派に生きている事が知られたら、今度こそ殺されかねないぞ!?』
『で、でも………どうしても、って言うから………』

 あぁ、全く、あの男は………
 頭を抱える赤い靴
 あの男らしい
 変な所で、頑固な面があるから

 一体、何の目的で学校町に来ると言うのか
 この街は、本当に「組織」の目が厳しい
 日本でも有数の都市伝説出没スポットであるここは、自然と厄介事も置きやすい
 だからこそ、あの男を学校町に近づけたくなかったと言うのに…!

『…わかった、後で俺もダレンと話す。せめて、学校町に来る目的くらいはわからないと、俺も対応できない』
『う、うん、お願い………あ、ジブリル、危な』

 い、と
 ディランが言い切るよりも、前に

 ごがっ!!!と 
 赤い靴は、美樹に容赦なく、蹴り倒された
 どすっ!とあっけなく、地面に顔をめり込ませる赤い靴
 投げ出された弁当箱を、ディランが慌てて、キャッチする

「何をするんだ」
「いきなり、私のわからない言語で知らない奴とくっちゃべってんじゃないわよ」

 みし、と
 容赦なく、赤い靴を踏み躙る美樹
 赤い靴がちょっぴり嬉しそうな声をあげているのは、この変態が若干マゾ属性ももっているだけなので、問題はない

 …そう
 赤い靴とディランは、この場にいる他の者達が、決して理解できないであろう言語で話していたのだ
 それは、世界中の言語に通じていたとしても、決して理解できない言葉
 人工的に作られた、暗号言語だからだ
 暗号解読の天才が聞いていたならば話は別だが、そうでなければ、決して、理解はできまい

「っご、ごごごご、御免ね、御免ね……あ、あんまり、ジブリルを虐めないで…」

 おろおろと、赤い靴を踏み躙る美樹に、ディランが申し訳なさそうに言う
 その言葉に、美樹は不機嫌に顔をあげた

「…誰の事よ、ジブリルって」
「あぁ、俺だ」

 むく、と
 赤い靴が、顔をあげる

「ジブリル・ドソワーニュ=メユール。俺が人間のふりする時の名前だ……そう言えば、教えてなかったな」
「そうね、今日、初めて聞いたわ」

 みしっ
 赤い靴が、自分に隠し事をしていたのが、気に食わなかったのだろうか
 さらに、赤い靴を踏み躙る美樹
 赤い靴は悦んでいるのだが、ディランは赤い靴を心配して、おろおろしているのだった




「……いきなり何だってのよ」

 目の前の光景に、呆れる望
 まぁ、どうやら自分は部外者っぽいから、首を突っ込む気はないが…

「…?大樹さん?どうしたの?」
「あ……いえ、何でもありませんよ」

 何か、考え込んでいた様子の大樹に、首をかしげる望


 …そして
 そこから、少し離れた所で

「…?辰也……?どうしたんだ…?」
「ん?……いや、何でもねぇ」
「………くけっ!?」

 ふと、眉をひそめた辰也の様子に、恵が首をかしげる



 ……先ほど、聞えてきた、言語
 どこかで、聞いた事があるような?



 共通の疑問に、大樹と辰也は、ほぼ同時に首をかしげたのだった






to be … ?



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