西区 廃工場
「・・・・・・」
「・・・・・・」
二人の黒服が向かい合って座っている
柱に縛り付けてある方は項垂れ
もう片方は宙を見つめていた
「・・・・・・あの」
「・・・・・・はい?」
ドォンッ
「近づいてますよね?」
「近づいて来てますね」
再び二人は沈黙した
縛られている方、黒服Dは胃痛と頭痛で
もう片方は、予想外の事態に思考が停止しかけている
「・・・・・・」
「・・・・・・」
二人の黒服が向かい合って座っている
柱に縛り付けてある方は項垂れ
もう片方は宙を見つめていた
「・・・・・・あの」
「・・・・・・はい?」
ドォンッ
「近づいてますよね?」
「近づいて来てますね」
再び二人は沈黙した
縛られている方、黒服Dは胃痛と頭痛で
もう片方は、予想外の事態に思考が停止しかけている
ドォンッ
「・・・貴方は部下に爆発物を持たせていたのですか?」
「銃は持たせましたが爆発物は目立つので持たせてません」
「では、この爆発音は貴方の部下ではありませんね」
ドォンッ
「貴方の契約者は、炎だけでなく爆発も起こせるのですか?」
「あの子にそんな能力は無い筈ですが」
ドォンッ
「では、一体誰が ドォンッ !?」
黒服の言葉を遮り廃工場の壁が吹き飛び
爆炎の中から一つの影が現れる
「・・・貴方は部下に爆発物を持たせていたのですか?」
「銃は持たせましたが爆発物は目立つので持たせてません」
「では、この爆発音は貴方の部下ではありませんね」
ドォンッ
「貴方の契約者は、炎だけでなく爆発も起こせるのですか?」
「あの子にそんな能力は無い筈ですが」
ドォンッ
「では、一体誰が ドォンッ !?」
黒服の言葉を遮り廃工場の壁が吹き飛び
爆炎の中から一つの影が現れる
「つば・・・さ?」
違う
翼じゃない
翼にしては影が小さい・・・
顎砕き飴の担当の黒服が銃を構え
爆煙の中から一人の女性が姿を現す
「何者だ?」
その問い掛けに女性は不適な笑みを浮べ
「主婦だ!!」
パァンッ
その言葉と共に黒服の頭を銃で撃ちぬいた
違う
翼じゃない
翼にしては影が小さい・・・
顎砕き飴の担当の黒服が銃を構え
爆煙の中から一人の女性が姿を現す
「何者だ?」
その問い掛けに女性は不適な笑みを浮べ
「主婦だ!!」
パァンッ
その言葉と共に黒服の頭を銃で撃ちぬいた
次の瞬間
何処からとも無く現れたさっきの黒服と全く同じ顔の2人の黒服が背後から女性に銃を突きつけ
更にその背後から襲い掛かった炎によって炭となった
「上出来だな」
得意面で言う女性の背後から疲れた表情の翼が現れる
「何が上出来だな・・・だ、こっちは気が気で無かったぞ」
「私が囮になって、お前が倒す・・・悪い作戦じゃなかっただろう?」
「・・・ハァ、黒服無事だな?」
「え、えぇ・・・・・・そちらの女性は?」
「新島愛美・・・娘と望が世話になってるな、黒服君?」
「娘・・・友美さんの・・・?」
「そう、母親だ・・・さっさと行こう、望の事だからくたばっては無いだろうが「そう簡単に逃がすと思いますか?」?!」
何処からとも無く現れたさっきの黒服と全く同じ顔の2人の黒服が背後から女性に銃を突きつけ
更にその背後から襲い掛かった炎によって炭となった
「上出来だな」
得意面で言う女性の背後から疲れた表情の翼が現れる
「何が上出来だな・・・だ、こっちは気が気で無かったぞ」
「私が囮になって、お前が倒す・・・悪い作戦じゃなかっただろう?」
「・・・ハァ、黒服無事だな?」
「え、えぇ・・・・・・そちらの女性は?」
「新島愛美・・・娘と望が世話になってるな、黒服君?」
「娘・・・友美さんの・・・?」
「そう、母親だ・・・さっさと行こう、望の事だからくたばっては無いだろうが「そう簡単に逃がすと思いますか?」?!」
さっきまで頭を打ちぬかれて倒れていた筈の黒服が立ち上がり銃をこちらに向けている
「まさか、あんな突然撃たれるとは思「喧しい」!?」ドォンッ
またもや台詞を言い切る前に黒服は吹き飛んだ
ただし今回は手榴弾だったが
「「・・・・・・」」
「どうした?さっさと行くぞ」
「あの・・・せめて話位聞いてあげても」
「そんな面倒な事やってられるか」
「コイツ、来る時もそんな感じで手榴弾で強行突破してきたんだぜ?」
あの爆発音はソレか・・・再び黒服Dは胃の辺りを押さえた
「・・・貴方鬼ですか」
手榴弾で吹き飛んだ筈の黒服が再び立ち上がる
「人間だよ・・・しかしお前丈夫だな?手榴弾でも吹き飛ばんのか」
「私は人間の頃に『この世には同じ顔が三人いる』と契約していましてね・・・私は常に三人居るのです」
壁に空いた穴の前に二人の黒服が立ち塞がる
「成る程・・・数が少ないムーンフェイスと言う事か」
「お前は何を言ってるんだ?」
「要は三人同時に殺さねばならないって事だろう・・・私には無理だな、翼任せる」
「ハァッ!?」
「だって、黒服君は戦闘能力皆無なのだろう?私じゃ三人同時には殺せない・・・となればお前のブレイズオブグローリーしか無いじゃないか」
「お前が何を言ってるのか俺には理解できない・・・が」
「「「予定が狂いましたが、まずはD-№962から始末するとしましょう」」」
「元からコイツ等に手出した奴を生かして帰す気は無ぇ!」
「まさか、あんな突然撃たれるとは思「喧しい」!?」ドォンッ
またもや台詞を言い切る前に黒服は吹き飛んだ
ただし今回は手榴弾だったが
「「・・・・・・」」
「どうした?さっさと行くぞ」
「あの・・・せめて話位聞いてあげても」
「そんな面倒な事やってられるか」
「コイツ、来る時もそんな感じで手榴弾で強行突破してきたんだぜ?」
あの爆発音はソレか・・・再び黒服Dは胃の辺りを押さえた
「・・・貴方鬼ですか」
手榴弾で吹き飛んだ筈の黒服が再び立ち上がる
「人間だよ・・・しかしお前丈夫だな?手榴弾でも吹き飛ばんのか」
「私は人間の頃に『この世には同じ顔が三人いる』と契約していましてね・・・私は常に三人居るのです」
壁に空いた穴の前に二人の黒服が立ち塞がる
「成る程・・・数が少ないムーンフェイスと言う事か」
「お前は何を言ってるんだ?」
「要は三人同時に殺さねばならないって事だろう・・・私には無理だな、翼任せる」
「ハァッ!?」
「だって、黒服君は戦闘能力皆無なのだろう?私じゃ三人同時には殺せない・・・となればお前のブレイズオブグローリーしか無いじゃないか」
「お前が何を言ってるのか俺には理解できない・・・が」
「「「予定が狂いましたが、まずはD-№962から始末するとしましょう」」」
「元からコイツ等に手出した奴を生かして帰す気は無ぇ!」