アットウィキロゴ

「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 舞い降りた大王-01

最終更新:

hayata0328

- view
だれでも歓迎! 編集
 ―――そう、俺の運命が決まったのはあの時だった―――

(???「らんららんららーん♪……ん?」)

 ―――あの時、コイツと出会ってしまった―――

(???「もしかしてキミ、都市伝説? それなら―――」)

 ―――たったそれだけの失態で、俺は―――


正義「どうしたの?早く帰ろうよ、大王。」

 コイツは俺の契約者、[黄昏(たそがれ) 正義(マサヨシ)]。小学1年生だそうだ。

大王「うるさい! お前さえいなければ、今頃俺は……。」
正義「まったく、だから『世界の支配』とかしたら、ダメだって言ってるだろ。」
大王「お前は少し欲望を持て!
   金が欲しいとか、たくさん食い物を食いたいとか、あるだろ!」
正義「ボクは今のままで幸せなの。みんなが幸せだったら、それでいい。」
大王「だから!……もういい、疲れた……。」
正義「じゃあ帰ろうか。」

 その日はおとなしく諦める事にした。だがいつか必ずコイツを俺の手下にしてやる。
 俺はあの日を絶対に忘れない。あの日を……



~あの日~



 俺の名は【恐怖の大王】。
 「1999年7月に空から恐怖の大王が来る」という某預言者の言葉を覚えている人間はいるだろうか?
 いったい何が起こるのか? その空想はやがて具現化し、この姿となったようである。
 生まれてすぐに必要な事はだいたい分かっていたので、予言通り1999年7月に空から降り、世界を恐怖で包み込み、
 上手くいけばまた来年、また来年とここに降りて永遠にここを支配しようと考えていた。だが……

 降り立ったところに1人の少年がいた。
 何だその輝かしい目は。どうしてくれようか検討中に。

少年「もしかしてキミ、都市伝説?」

 と、俺に問いかけてきた。確かに俺は都市伝説だが、そんなに有名なのか?
 あまり知られていないものかと思ったが、とりあえず。

大王「そうだと言ったら、どうする気だ?」

 と答えておいた。この時、もう既に選択を誤っていたのかもしれない。

少年「それならボクと、『けいやく』してよ!」

 まさか『契約』の事まで知っているとは……。その言葉を聞いた時、俺は少し驚いた。
 しかし、都市伝説は人間と契約すると持つ力が大幅に強化され、さらに存在を維持できるらしい。
 その話をあちらから持ってくるとは、好都合だ。

大王「いいだろう。契約してやる。」

 あの時の俺はどうかしていたのだろうか。せめて契約者の選別ぐらいするべきだっただろう。
 子供だから後で利用しやすい、とでも思っていたのだろうか。
 今更悔やんでも仕方がないが、おそらくこれが生涯最大のミスとなるだろう。

少年「やったー!よろしくね。」
大王「(何も知らずに喜びやがって)あぁ。では早速、人間に恐怖を与えにいくか。」



少年「え? なに言ってるの? けいやくしたら、わるい都市伝説と たたかうんだよ?」






 ありのままあの時起こった事を話そう。

 その時、何も知らずに喜んでいたのは 俺 だった。






大王「はァ!?俺は【恐怖の大王】だぞ!? 人間に恐怖を与える大王なんだぞ!
   何故そんな事しなければならないんだ!?」
少年「そんなの知らないよ。けいやくしたら、わるい都市伝説をやっつけるって[ユウヤ]くんが言ってたもん。」
大王「そんな……俺は……。」
少年「いいからもう帰るよ、『大王』。」

 こうして、俺は何もできずに2000年を迎える事となった。



~あの日/終~



 その後分かったのだが、どうやら契約には重大なデメリットがあるそうだ。
 それはなんと「契約者が死ぬと、契約していた都市伝説も消える」というものだそうだ。
 つまり俺は今、心臓を野放しにした状態で過ごしている事になる。
 俺は一生この人間を守り続けなければならない。

 しかし問題は他にもある。それは



 この少年、正義感が強すぎる!



 目の前に悪事があれば放っておけない、そんな人間なのだ。
 父親が警察官とか、そんな事はどうでもいい。
 普通人間というのは欲望に満ちている生き物ではないのか?

 無論、悪への誘惑も試みた。



―――俺の手下にしてやろう。

正義「別にボク、世界を支配する気なんかないし。」失敗。

―――なら幹部にしてやる。

正義「だーかーら、支配する気なんかないって!」失敗。

―――ではコロしてほしい人間をコロしてやろう。

正義「コロしてほしい人なんて、いないよ。」失敗。

―――お菓子を降らせてやろう。

正義「もうすぐゴハンだから いらない。」失敗。



 どうすればコイツを悪の道に誘う事ができるんだ?!
 物欲もない支配欲もない性欲もない。
 子供だからか? 子供だからなのか?
 もう心が折れそうだ。俺の世界征服の野望は、見果てぬ夢となって終わるのだろうか―――






 ―――だが!安心するな人間どもよ! いつか必ず世界を恐怖のどん底に陥れてやるからな!




正義「あ、そうそう。世界征服とかしようとしたらボクがぜったい止めるからね。」






―――世界征服への道は遠い。



第1話「後悔した日」―完―



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー