それは、まだD-No.0が「組織」にいた頃の話…
「…何だ、それ?」
「あ、エーテル」
「あ、エーテル」
かさかさ
…「組織」本部として使っている、「東京の地下には地下要塞がある」の、上層部メンバーのみが入り込める、その一角にて
D-No.0が、笹を飾っていた
笹には、紙で作られた装飾が多数飾られており、字が書かれた長方形の紙が随分と多い
…「組織」本部として使っている、「東京の地下には地下要塞がある」の、上層部メンバーのみが入り込める、その一角にて
D-No.0が、笹を飾っていた
笹には、紙で作られた装飾が多数飾られており、字が書かれた長方形の紙が随分と多い
「今日はね、この国では七夕って、お祭の日らしいから。このタンザクって言うのに願い事を書いて笹に飾ると、願い事がかなうって言われているらしいよ」
大地が教えてくれたんだ、と笑っているD-No.0
そう言えば、彼の親衛隊の中には、日本人が2人いるらしいし、D-No.1も、外見こそ西洋系だが日本出身の都市伝説だったはず
日本の風習を知る手段は、いくらでもあるだろう
アメリカ出身のD-No.0には、新鮮な感覚なのかもしれない
そう言えば、彼の親衛隊の中には、日本人が2人いるらしいし、D-No.1も、外見こそ西洋系だが日本出身の都市伝説だったはず
日本の風習を知る手段は、いくらでもあるだろう
アメリカ出身のD-No.0には、新鮮な感覚なのかもしれない
「エーテルも、タンザク書くかい?」
「…いいのか?」
「うん。だって、誰だって、願い事を叶える資格があるんだから」
「…いいのか?」
「うん。だって、誰だって、願い事を叶える資格があるんだから」
柔らかく笑うD-No.0
ほら、と長方形の紙を渡してくる
折り紙を切っただけであろう、ぺらぺらのそれ
それを受け取り、エーテルは苦笑する
ほら、と長方形の紙を渡してくる
折り紙を切っただけであろう、ぺらぺらのそれ
それを受け取り、エーテルは苦笑する
「こんなもので願いがかなうなら、随分と楽なものだな」
「あはは、そうだね」
「あはは、そうだね」
でも、と
D-No.0は、続ける
D-No.0は、続ける
「こう言う日は…自分の願い事を再確認する、いい日だと思うんだ」
「……再確認、か?」
「……再確認、か?」
そう、と
笹に飾られた短冊を見詰めて、D-No.0は笑った
笹に飾られた短冊を見詰めて、D-No.0は笑った
「どんな願いでも……強く願い続けて、かなえるための努力を続けていれば、いつか必ず叶う。自分が抱いている願い事は何なのか、一番叶えたい願いは何なのか…こう言う日に、確認できると思うんだ」
…彼らしい考え方だ
いつだって、前向きで、物事を良い方へ良い方へとらえようとする
性善説を抱き、世界全てに希望を抱いている男
いつだって、前向きで、物事を良い方へ良い方へとらえようとする
性善説を抱き、世界全てに希望を抱いている男
…今の、「組織」で
生き延びられるかどうか………危ういほどの、優しさを持った男
生き延びられるかどうか………危ういほどの、優しさを持った男
「…?エーテル?」
エーテルの様子に、首を傾げてくるD-No.0
何でもない、とエーテルは軽く首を降った
何でもない、とエーテルは軽く首を降った
「…短冊、もう一枚もらえるか?マクスウェルの分として」
「うん、いいよ。マクスウェルちゃんも願い事を書いたなら、ここに飾ってくれればいいから」
「うん、いいよ。マクスウェルちゃんも願い事を書いたなら、ここに飾ってくれればいいから」
はい、ともう一枚短冊を渡してきたD-No.0
ありがとう、と受け取って…ちらり、エーテルは笹に視線をやった
ゆらゆら揺れる、願い事が書かれた短冊
その中に、D-No.0が書いたのであろう短冊を見つけて
こんな時くらい、自分の為の願い事を書いてもバチは当たらないだろうに…と、小さく苦笑する
ありがとう、と受け取って…ちらり、エーテルは笹に視線をやった
ゆらゆら揺れる、願い事が書かれた短冊
その中に、D-No.0が書いたのであろう短冊を見つけて
こんな時くらい、自分の為の願い事を書いてもバチは当たらないだろうに…と、小さく苦笑する
『この世界が、世界中全ての命が平和に幸せに生き続けられる、争いごとの無い世界になりますように』
あの日、彼が抱いた願いは
果たして、叶う日が来るのだろうか
果たして、叶う日が来るのだろうか
それは、ただ、神のみぞ知る……------------
to be … ?