ふと、空を見上げると天の川が見えた
「…そうか、今日は七夕か」
スコールを降らせなくて良かった、とザンはぼんやりと考えた
そんな事をしたら、天の川が増水してしまう
織姫と彦星に恨まれたくないし、それに
そんな事をしたら、天の川が増水してしまう
織姫と彦星に恨まれたくないし、それに
「…多分、あいつはそんな些細な事でも、同情するんだろうからなぁ…」
雨で天の川が増水して、檻姫と彦星の一年に一度の時間がなくなると知れば
あのお人好しは、そんな事にすら同情して、悲しむだろうから
あのお人好しは、そんな事にすら同情して、悲しむだろうから
聞えてくる銃声を無視しながら、ザンはそうやって物思いに耽っていた
…無駄だと言うのに、いつまで続けるのやら
…無駄だと言うのに、いつまで続けるのやら
「そう言えば、昔あいつに言われて短冊に願い事書いたっけな…何て書いたんだったか」
思い出せない
ただ、あいつのような立派な願い事ではなかったような気がする
イクトミの願い事よりはマシだった気がするが
ただ、あいつのような立派な願い事ではなかったような気がする
イクトミの願い事よりはマシだった気がするが
もし
今の、自分が
願い事を書くとしたら
今の、自分が
願い事を書くとしたら
「……………ン」
も う い ち ど
もう一度、親友に会いたい
そして、今度こそ
今度は、護ってやりたいのだ
以前のような、あの時のような目になど、あわせるものか
必ず、護りきってみせる
そして、今度こそ
今度は、護ってやりたいのだ
以前のような、あの時のような目になど、あわせるものか
必ず、護りきってみせる
「…あぁ、それにしても、煩いっての」
くるり
ザンは、己に発砲してきている黒服達に振り返る
先ほどから、ザンはずっと、「組織」の黒服の攻撃を受けている
しかし、その攻撃は、ザンには届いていない
ザンは、己に発砲してきている黒服達に振り返る
先ほどから、ザンはずっと、「組織」の黒服の攻撃を受けている
しかし、その攻撃は、ザンには届いていない
ザンの周囲を覆う………闇が
その攻撃の全てを、飲み込んでいて
それは、ザンを傷つけることはない
その攻撃の全てを、飲み込んでいて
それは、ザンを傷つけることはない
「……そら、返すぞ」
ぼそり、ザンがそう呟くと
……今まで、ザンに向けられていた、攻撃が
全て……ザンに攻撃してきていた者達へと、帰っていった
絶叫が、辺りに響き渡る
全て……ザンに攻撃してきていた者達へと、帰っていった
絶叫が、辺りに響き渡る
「さぁて。クリ……えーと、何ティッシュのCMだっけ?まぁ、いいや。その契約者を作り出す為の施設、だったか。んなもん、壊した方がいいよな。なくした方がいいよな」
そんなもの、いらない
存在していてほしくない
存在していてほしくない
……なぜならば
「そんなものが存在し続けて…契約者が死ぬ事もわかっていて、使い捨てのように使い続けるものなんざ、いらねぇ。そんなものが存在していたら……きっと、あいつは悲しむだろうから」
そんなものは、いらない
消えてしまえ
消えてしまえ
ザンの周囲の闇が、広がっていく
それは、「組織」の強硬派が所有するその施設を、あっと言う間に飲み込んで…
それは、「組織」の強硬派が所有するその施設を、あっと言う間に飲み込んで…
全てが終わった時
そこには、何も残されていなかった
黒服達の死体も、施設そのものの、施設の中にいたであろう者達も
そこには、何も残されていなかった
黒服達の死体も、施設そのものの、施設の中にいたであろう者達も
何もかもが、ザンの「マリー・セレスト号」の能力に飲み込まれて
この世から、消滅したのだった
この世から、消滅したのだった
to be … ?