教会の、一室
防音がしっかりしているらしいその部屋にて、エーテルはディランと向かい合っていた
何か大事な話があるのなら、とマッドガッサー達が、その部屋を貸してくれたのだ
申し訳ないと思う……が、まぁ、マクスウェルとの再会をさんざニヤニヤ視線で見られた上、これからも高確立でからかいの種に使われそうな予感が満々なので、これくらい安いと見るべきなのか
防音がしっかりしているらしいその部屋にて、エーテルはディランと向かい合っていた
何か大事な話があるのなら、とマッドガッサー達が、その部屋を貸してくれたのだ
申し訳ないと思う……が、まぁ、マクスウェルとの再会をさんざニヤニヤ視線で見られた上、これからも高確立でからかいの種に使われそうな予感が満々なので、これくらい安いと見るべきなのか
「…え、えぇと、その……もうちょっと、2人でゆっくりしてて、良かったんだよ…?」
気遣うように、どこかおどおどとした態度でそう言ってくるディラン
彼としては、エーテルとマクスウェルの再会を、邪魔したくはなかったらしい
彼としては、エーテルとマクスウェルの再会を、邪魔したくはなかったらしい
「……大丈夫……私も、もう、落ち着いた、から……」
エーテルの膝の上に座るマクスウェルが、そうディランに告げた
そう
極自然に、膝の上である
ある意味で、まだこうやってエーテルと接触していないと、落ち着かないとも言う
ディランの膝の上にも、ダミアが丸くなってごろごろ言っているのでおあいこ…と、言う問題でもないのだが
そう
極自然に、膝の上である
ある意味で、まだこうやってエーテルと接触していないと、落ち着かないとも言う
ディランの膝の上にも、ダミアが丸くなってごろごろ言っているのでおあいこ…と、言う問題でもないのだが
さて
話を、切り替えようか
エーテルは、やや真面目な表情で、ディランを見据える
話を、切り替えようか
エーテルは、やや真面目な表情で、ディランを見据える
「…D-No.4………いや、ディラン・ドランスフィールド。久しぶりだな」
「……はい……お久しぶりです。エーテル様」
「……はい……お久しぶりです。エーテル様」
エーテルの言葉に、ディランはやんわりと微笑んで答える
その表情は、かつて「組織」にいた頃と、何ら変わりはない
その表情は、かつて「組織」にいた頃と、何ら変わりはない
「…あいつを見殺しにしたも同然の俺相手でも、まだ「様」付けで呼んでくれるのか?」
「あなたは、彼の味方でいてくれたから。あなたがアドバイスをしてくれって、話を聞いていますし」
「あなたは、彼の味方でいてくれたから。あなたがアドバイスをしてくれって、話を聞いていますし」
それに、と
ディランは、はっきりと、告げる
ディランは、はっきりと、告げる
「彼は、ちゃんと生きていますから」
「……やはり、生き延びていたのか…あの日、何があったのか。聞いても構わないだろうか?」
「……やはり、生き延びていたのか…あの日、何があったのか。聞いても構わないだろうか?」
はい、と頷くディラン
ゆっくりと………あの日のことを
以前、エーテルとマクスウェルが、ザンと共に時間移動をした、あの日のことを、話し始めた
ゆっくりと………あの日のことを
以前、エーテルとマクスウェルが、ザンと共に時間移動をした、あの日のことを、話し始めた
あの日
確かに、D-No.0は刺客の襲撃を受けた
そして、致命傷を負ったのだ
恐らく、そのまま放置されていたならば、確実に命を落としただろう
確かに、D-No.0は刺客の襲撃を受けた
そして、致命傷を負ったのだ
恐らく、そのまま放置されていたならば、確実に命を落としただろう
しかし
それを、D-No.1…ジブリルが、発見した
ジブリルは、D-No.0を、即座に自身が作り出した異空間に保護
治癒能力を持っていたD-No.9、ドリスと、ドッペルゲンガーであるD-No.2、ディーデリヒが2人がかりで「癒しの土」で治療
一命を取り留めた、との事らしい
それでも、一週間は目を覚まさなかったそうだが
それを、D-No.1…ジブリルが、発見した
ジブリルは、D-No.0を、即座に自身が作り出した異空間に保護
治癒能力を持っていたD-No.9、ドリスと、ドッペルゲンガーであるD-No.2、ディーデリヒが2人がかりで「癒しの土」で治療
一命を取り留めた、との事らしい
それでも、一週間は目を覚まさなかったそうだが
---そして
その日を境に
ディランを含む、D-No.0の親衛隊達は……一斉に、「組織」からの離脱を、決めたのだと言う
その日を境に
ディランを含む、D-No.0の親衛隊達は……一斉に、「組織」からの離脱を、決めたのだと言う
自分達にとって、大切な存在である、D-No.0を排除しようとした、「組織」を
最早、信用できなくなったのだろう
……やや、考えが直情的なメンバーに、引きずられただけと言う事もあるのかもしれないが
最早、信用できなくなったのだろう
……やや、考えが直情的なメンバーに、引きずられただけと言う事もあるのかもしれないが
「…あいつ自身は、「組織」を離脱したことを、どう思っていたんだ?」
「……自分を襲撃した相手と、話し合いたがってました……ジブリルや大地が猛反対して、ようやく諦めてくれたけど……」
「……そりゃ、反対するよなぁ」
「……自分を襲撃した相手と、話し合いたがってました……ジブリルや大地が猛反対して、ようやく諦めてくれたけど……」
「……そりゃ、反対するよなぁ」
どこまで人がいいのだ、あいつは
自分を襲撃した相手とまで、話し合おうだなんて
エーテルは、その様子がありありと想像できて…小さく、苦笑した
あの慈悲深いお人好しが、相変わらずそのままらしいこともわかって、ほっとする
自分を襲撃した相手とまで、話し合おうだなんて
エーテルは、その様子がありありと想像できて…小さく、苦笑した
あの慈悲深いお人好しが、相変わらずそのままらしいこともわかって、ほっとする
「あいつは…まだ、ジブリルの異空間内に、いるんだな?」
「は、はい……そこなら、「組織」からも、感知されずにすむから…ジブリルは、「組織」の様子を探りやすい学校町で待機していたから、出入りは、ディーデリヒがジブリルに変身して…」
「………ドッペルゲンガーって、便利」
「は、はい……そこなら、「組織」からも、感知されずにすむから…ジブリルは、「組織」の様子を探りやすい学校町で待機していたから、出入りは、ディーデリヒがジブリルに変身して…」
「………ドッペルゲンガーって、便利」
思わず呟くマクスウェル
まったくもって、その通りだ
いや、ある意味…D-No.0の親衛隊が、様々な能力の使い手が集まっているからこそ、余計にディーデリヒの能力が便利になるのだろう
深く見知った相手ならば、目の前にいなくとも変身できるあの力で、状況にあわせて姿と能力を変える事ができるのだから
まったくもって、その通りだ
いや、ある意味…D-No.0の親衛隊が、様々な能力の使い手が集まっているからこそ、余計にディーデリヒの能力が便利になるのだろう
深く見知った相手ならば、目の前にいなくとも変身できるあの力で、状況にあわせて姿と能力を変える事ができるのだから
「…あいつと、会う事はできるだろうか?」
「あ……えぇと、その……」
「あ……えぇと、その……」
あぅあぅと
再び、おろおろしだすディラン
困ったような表情をする
再び、おろおろしだすディラン
困ったような表情をする
「そ、その……ぼ、僕だけの判断じゃ、ちょっと……」
「あぁ…あいつ本人の許可はともかく、ジブリルやディーデリヒみたいな、「組織」を元から信用してなかった連中の許可を取るのが難しい、か?」
「……は、はい…その、団や大地も、同じ考えだろうし……僕は、エーテル様だったら、問題ないと思うのだけれども…」
「あぁ…あいつ本人の許可はともかく、ジブリルやディーデリヒみたいな、「組織」を元から信用してなかった連中の許可を取るのが難しい、か?」
「……は、はい…その、団や大地も、同じ考えだろうし……僕は、エーテル様だったら、問題ないと思うのだけれども…」
申し訳無さそうに、そう言ってくるディラン
いいんだ、とエーテルは軽く首をふる
いいんだ、とエーテルは軽く首をふる
「…あいつが生きている。その確証がとれた。まずは、それで十分だよ」
「……エーテル」
「……エーテル」
ほっとした様子のエーテルを見あげるマクスウェル
…エーテルの抱えていた悩みが…一つ、解決した事を確認して
彼女もまた、少しほっとしたように、かすかに笑みを浮かべた
…エーテルの抱えていた悩みが…一つ、解決した事を確認して
彼女もまた、少しほっとしたように、かすかに笑みを浮かべた
そんな、エーテル達の様子を見ていた、ディランが
やや、遠慮した様子を見せながら、尋ねてくる
やや、遠慮した様子を見せながら、尋ねてくる
「あ、そ、そうだ……その、ヘンリエッタ様は、お元気ですか?」
「…お嬢さん?」
「はい、その…………彼は、ヘンリエッタ様の事を、心配していたから…」
「…お嬢さん?」
「はい、その…………彼は、ヘンリエッタ様の事を、心配していたから…」
…ヘンリエッタ
D-No.0が彼女のことを気遣っていたのは、エーテルも知っている
D-No.0が彼女のことを気遣っていたのは、エーテルも知っている
…彼女が、今
生きることに疲れ、死を望んでいる事を知ったならば
D-No.0は、どうするのだろうか?
今の彼女の現状を、そのまま伝えるべきか、否か
エーテルは悩むのだった
生きることに疲れ、死を望んでいる事を知ったならば
D-No.0は、どうするのだろうか?
今の彼女の現状を、そのまま伝えるべきか、否か
エーテルは悩むのだった
to be … ?