エンジェルさん 05
誰も居ない隙に……
秋祭りの会場である神社では、多くの人が準備のためにあわただしく走り回っていた。
かくいう俺も一応準備のためにやって来たのだが。
かくいう俺も一応準備のためにやって来たのだが。
「すみません、場所を用意してもらっちゃって」
「いえ、これも仕事ですから」
「いえ、これも仕事ですから」
祭りに参加するために、黒服さんに場所を用意してもらったのだ。
というかこの人はいつ休んでいるんだろう。
というかこの人はいつ休んでいるんだろう。
「ではこれで失礼します」
「あ、たまには休んだ方が良いですよ。他の人も心配してるみたいですから」
「あ、たまには休んだ方が良いですよ。他の人も心配してるみたいですから」
この黒服さんは他の契約者からも人気が高い。この人柄があってこそだろうが。
「……大丈夫ですよ、倒れるわけにはいきませんから」
「……そうですか」
「……そうですか」
まだ心配だが、これ以上引き留めても迷惑だろう。
そのあとすぐに黒服さんは雑踏の中に戻っていった。
そのあとすぐに黒服さんは雑踏の中に戻っていった。
「……パレードは2日目か……」
2日目が決戦になるだろう。おそらく俺は役に立てないが。
「おっさん、1つ聞かせろ」
「……なんだ?」
「夢の国から逃げるにはどこに行けば良いですか」
『墓地』
「……また物騒な」
「墓地に居る都市伝説、聞いたことある! ある! 怪奇同盟! 怪奇同盟!」
「怪奇同盟?」
「……なんだ?」
「夢の国から逃げるにはどこに行けば良いですか」
『墓地』
「……また物騒な」
「墓地に居る都市伝説、聞いたことある! ある! 怪奇同盟! 怪奇同盟!」
「怪奇同盟?」
初耳だ。組織のようなものだろうか。
「都市伝説たくさん居る! 居る!」
「……他に知ってることは?」
「ない! ない!」
「……ないのかよ!」
「……他に知ってることは?」
「ない! ない!」
「……ないのかよ!」
駄目だこいつ、早くなんとかしないと。
「まあ、そう出たってことは安全なんだろう。いざとなったら逃げ込めよ、青年」
「『いざ』となったらな」
「『いざ』となったらな」
なるべく逃げたくはないが、相手が相手だ。逃げる必要もある。
「さて、準備を続けるか」
なんにせよ、祭りの日は忙しくなりそうだ。