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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載-噂をすれば-11

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匿名ユーザー

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11話 『4月、夢の始まり、世界との出会い』


少年「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!ババア速えええええぇぇぇぇぇ!!」

夕暮れ時の学校町、俺は死に物狂いで自転車をこいでいる。
というのも、

ババア「ヒェーッヒェッヒェッ!!待ちな小僧!ぶっ殺してやらあ!」
少年「るせぇぇぇ!そう簡単に殺されてたまるかあああぁぁぁ!!」
ババア「この、包丁の錆にしてくれるわあああぁぁぁ!!」
少年「どちくしょおおおおおお!!何なんだこババアああぁぁ!」

俺は今、包丁を持った超速いババアに追いかけられている。と、言って果たして世の人のどれくらいが信じるだろうか。
この春から学校町西区にある工業高校に通うため、俺はこの町に引っ越してきたのだが、町に来てからから何日もたたないうちにこのババアに出くわし、どういうわけか追いかけられているわけである。
話し合いとか、説得とか、そういった余地はどうもなさそうだ。と言うか、試みる勇気もない。
などと余計な説明をしていたせいか、俺は先の急なカーブに気付くのが遅れてしまった。

少年「おおおおおぉぉぉぉ!まがっ、曲がれえぇぇぇぇ!」

ガシャーン

猛スピードでカーブに突っ込んだ俺は、カーブを曲がりきれず自転車から放り出された。
その勢いで民家の石塀にぶつかり全身をしこたま打った。

少年「いつつつ…」
ババア「追いついた。もう逃がさないよ、ヒェヒェヒェヒェ!」


いてえ、全身動かない。
これは、もうだめだ。殺される。
いよいよ絶望した俺に、ババアが包丁を振りかぶる。
俺は目を硬く閉じて情けなく縮こまることしか出来なかった。

ババア「そうれ!      ……...」ドサ
少年「.........?」

包丁を振り下ろしてくる気配がなく、閉じた目を開いてみた。
ババアは包丁を振りかぶったまま、気を失って倒れていた。

?「大丈夫か?いきなり自転車で突っ込んでくるものだからびっくりしたぞ。」
少年「え?あんたは…」

不意に横から声をかけられた。
そこにはカメラを手に持った、ミステリアスな感じの美人がいた。

?「『ダッシュババア』か、君もよく自転車なんかで逃げていたな。」
少年「え、こいつは...」
?「ああ、魂は抜いておいたから。もう起き上がることはないよ。」
少年「へ?魂?」

どうやらこの女性がババアを止めた様だが、この人が何をしたのかも分からない。
『ダッシュババア』だとか言っていたが、たまに噂に出る『ターボババア』みたいな物なのだろうか。
このババアがそれだとでも言うのだろうか。
なんだかわけが分からない。
そんな顔をしていると。

?「…もしかして、都市伝説に遭遇するのは初めてなのか?」
少年「え、都市伝説?ちょっとなに言ってるか…」
?「どうやらそうみたいだね」
少年「この町には引っ越してきたばっかなんで…。都市伝説って、どういうことですか?このババ...人がそうだって言うんですか?」
?「ああ、恐らく『ダッシュババア』と言う都市伝説の一つだな。多くの人は知らない、この世界には都市伝説が数多く”実在”する」
少年「そんなの、実在するなんて、見たことも、聞いたこともないですよ」
?「皆その存在に気付かないだけだ、だが君は気付いてしまった。これから君は都市伝説と遭遇することがあるだろう」
少年「え、」
?「まあ、気の毒だがな。こればっかりは仕方ない。」
少年「まじか!やったああああぁぁぁぁ!」
?「へ?ま、まあ、別にいいが、珍しいな、巻き込まれて喜ぶなんて。」
少年「いや、小さいころからあこがれてたんですよ!未知の存在、噂でしか存在しないもの、それをありえない、で片付けるこの世の中は夢がない、つまらない。そう思っていたんですよ!しかしそれらは実在した!そして僕はこれからそれらに遭遇する運命に巻き込まれた!こんなにうれしいことってないですよ!」
?「そ、そうか。まあ、君がいいならそれでいいや」
少年「そうそう、このダッシュババアを止めたのってあなたですよね。どうやったんですか?」
?「ああ、それは私の契約している都市伝説『カメラに撮られると魂が抜ける』の能力だ。写真に撮ったものの魂を抜き取ることができる。」
少年「それは…都市伝説なんですか?」
?「まあ、都市伝説といっても噂話の化け物や迷信、神話など意味は広いからな。」
少年「なるほど、あと、契約ってなんですか?」
?「(そろそろめんどくなってきたな)それについては話すと長くなるのだが…。ところでこの町に引っ越したばかりと言ったが、年恰好からして高校生か?」
少年「はい、この春から西区の工業高校に入ります。」
?「それはちょうど良かった。私もそこの卒業生なんだが、写真部というところがある。入学したらそこの扉をたたいてみるといい。あそこは部員の多くが契約者だから、いろいろと都合がいいだろう。」
少年「ほんとですか。一度行ってみます。」
映「私は長谷部映。写真部にはたまに顔を出すから、また会うことになるかもな」

どうやら俺は、ものすごく楽しそうなことに巻き込まれたらしい。
この町でこれから俺は、何に出会うのだろう。
咲き始めた桜のように、俺の心は期待でいっぱいになっていった。

fin

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