----どさり
最後の蛇が、体を真っ二つにされて倒れる
最後の蛇が、体を真っ二つにされて倒れる
「怪我はありませんか?」
「問題ありません……影守さんこそ、お怪我は…」
「俺は大丈夫ですよ」
「問題ありません……影守さんこそ、お怪我は…」
「俺は大丈夫ですよ」
影守の様子に、美緒はほっとしたように、かすかに笑みを浮かべた
…突然襲い掛かってきた、巨大な毒蛇
たまたま、傍を影守が通りかかってくれたから、良かったものを…
……そうでなければ、自分など一溜まりもなかっただろう
たまたま、傍を影守が通りかかってくれたから、良かったものを…
……そうでなければ、自分など一溜まりもなかっただろう
影守に感謝しながら、また助けられてしまった…と、美緒は申し訳なさを感じる
「明らかに、都市伝説事件ですしね、「組織」に報告しておきます」
「わかりました。こちらでも、似たような事件が起きていないか、確認を………?」
「わかりました。こちらでも、似たような事件が起きていないか、確認を………?」
…その時
美緒の携帯が、着信を告げた
失礼、と影守に一言断ってから、美緒は通話に応じる
美緒の携帯が、着信を告げた
失礼、と影守に一言断ってから、美緒は通話に応じる
「はい、どうしました?………え?巨大な毒蛇に襲われた負傷者が?」
美緒の言葉に、反応を示す影守
…他にも、襲われた被害者がいたのか
…他にも、襲われた被害者がいたのか
「はい……はい、「組織」管轄の病院ですね?わかりました。至急、そちらに向かいます」
通話をきり、顔をあげる美緒
複雑そうな表情を浮かべる
複雑そうな表情を浮かべる
「…私の他にも、あの巨大な毒蛇に襲われた被害者がいたようです…負傷しているようで、「組織」管轄の病院に運ばれたそうです。話を聞くためにも、私はそちらに向かいます」
「俺も行きますよ。証言を聞けるなら、情報は多い方がいいですし」
「……わかりました、では、車を出しますので、少々お待ちください」
「俺も行きますよ。証言を聞けるなら、情報は多い方がいいですし」
「……わかりました、では、車を出しますので、少々お待ちください」
携帯を操作し、部下に車両を回すよう指示を出す美緒
……心の中で、こっそりと
まだ、影守と一緒にいられる事を喜ぶのだが…それは表に出さず、そして、自分でも考えないようにする
まだ、影守と一緒にいられる事を喜ぶのだが…それは表に出さず、そして、自分でも考えないようにする
広瀬 美緒は、予感もしていない
これから自身が、残酷な現実を思い知らされる事を
彼女自身の心をズタズタに引き裂く現実が迫っている事を
彼女は、予感もしていない
これから自身が、残酷な現実を思い知らされる事を
彼女自身の心をズタズタに引き裂く現実が迫っている事を
彼女は、予感もしていない
to be … ?