「すいません・・・あ、足が痺れて・・・手、貸して下さい」
……私とした事が
これだけの事で、脚が痺れてしまうだなんて
これだけの事で、脚が痺れてしまうだなんて
…醜態を晒してしまった事実に、かすかに頬が赤くなる
呆れられてしまっただろうか
そう考え、恐る恐る、影守を見上げる
…影守は、呆れた、と言うよりは、どこか、微笑ましさでも感じたような表情を浮かべていて
呆れられてしまっただろうか
そう考え、恐る恐る、影守を見上げる
…影守は、呆れた、と言うよりは、どこか、微笑ましさでも感じたような表情を浮かべていて
「僕のせいで、脚を痺れさせてしましましたね。すみません」
「…っい、いえ……あなたのせいでは、ありませんから」
「…っい、いえ……あなたのせいでは、ありませんから」
そっと、手を差し伸べてくる影守
美緒は、恐る恐る、その手を取った
美緒は、恐る恐る、その手を取った
……思えば
自分は、何度、彼のこの手に助けられただろうか
知り合って、さほど長い時間が経った訳でもないと言うのに、もう、何度も助けられてしまった
自分は、何度、彼のこの手に助けられただろうか
知り合って、さほど長い時間が経った訳でもないと言うのに、もう、何度も助けられてしまった
それは、つまり
それだけ、彼に迷惑をかけてしまった、と言う事だ
それだけ、彼に迷惑をかけてしまった、と言う事だ
……迷惑など、かけたくないと言うのに
もう、あの時のような事にはなってほしくない
自分を庇い、背中に大火傷を負った影守の姿を思い出し……美緒は、俯いてしまった
もう、あの時のような事にはなってほしくない
自分を庇い、背中に大火傷を負った影守の姿を思い出し……美緒は、俯いてしまった
もう
もう、二度と
都市伝説に、大切な存在を奪われるのは、嫌だ
もう、二度と
都市伝説に、大切な存在を奪われるのは、嫌だ
「…広瀬さん?」
「あ……す、すいません」
「あ……す、すいません」
声をかけられ、はっと顔をあげる
…どうにも、最近の自分は考え込みすぎる
駄目だ、しっかりしろ
…どうにも、最近の自分は考え込みすぎる
駄目だ、しっかりしろ
軽く首を振り、美緒は影守に手を取られたまま、立ち上がろうとして
「……っあ!?」
「おっと」
「おっと」
痺れた足で立ち上がったせいだろうか
足がもつれて、よろけてしまい
足がもつれて、よろけてしまい
ぽふんっ、と
転びそうになった体を、影守に抱きとめられた
転びそうになった体を、影守に抱きとめられた
「~~~~~~~~~っ!!??」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫ですか?」
…近い
顔の位置が、近い
この、顔の位置の、近さに
以前……悪魔の囁きの騒動が起こっていた頃に
とある不審人物によって、影守と、強制的に口付けさせられた事を、思い出し
顔の位置が、近い
この、顔の位置の、近さに
以前……悪魔の囁きの騒動が起こっていた頃に
とある不審人物によって、影守と、強制的に口付けさせられた事を、思い出し
「広瀬さん?」
………ぼしゅう
美緒は、頬を赤く染め、思考を停止させてしまった
それは、普段の彼女を知る者が見れば、「ありえない」と言う感想を抱くだろう、姿
美緒は、頬を赤く染め、思考を停止させてしまった
それは、普段の彼女を知る者が見れば、「ありえない」と言う感想を抱くだろう、姿
仕事に打ち込み、それ以外には目もくれず
都市伝説が関連した事件を、冷酷に隠蔽する「氷の女」のイメージとは、はるかに離れた
都市伝説が関連した事件を、冷酷に隠蔽する「氷の女」のイメージとは、はるかに離れた
父親と兄を失って以来
表に出る事が、なくなっていた
素の広瀬 美緒、そのものだった
表に出る事が、なくなっていた
素の広瀬 美緒、そのものだった
「…あれ?龍一、知り合い見かけたら挨拶してくるって言ってなかったか?」
「……いや、何か取り込み中だったみたいなんで、邪魔するのも悪いと思って」
「……いや、何か取り込み中だったみたいなんで、邪魔するのも悪いと思って」
…その光景を
知り合いの少年に、思い切り見られていた事を
美緒は、気付いていない
知り合いの少年に、思い切り見られていた事を
美緒は、気付いていない
続くかどうかもうわからない