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連載 - トイレの花子様-01

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トイレの花子様 01


とある中高一貫校。
誰もいないハズの校舎を女子トイレ目指して走る。
追いかけてくる影から逃げながら。

トイレに入り、彼女を呼ぼうとした時、ヤツもトイレの入り口に立った。

人体模型…それも今は使われていないものだ。
所々部品が足りない人体模型。ヤツに捕まった者は、その足りない部分の補完のためにバラされるという噂。

絶対捕まりたくない。
できればこんな役は嫌なんだが、断るともっと怖い目に会うからな。
その怖い人に助けを請う。

男「花子さん!!花子さん!!」

しまったと、あわてて言い直す。

男「花子様!!トイレの花子様!!」

今度こそと思ったが出て来ない。
驚いているうちに距離を詰められ、攻撃を受ける。
無数の筋繊維に手足を縛られ、今にも引きちぎらんという程に引っ張られる。

男「いだだだだだだだ!!」

諦めかけた時、ようやく個室のドアがゆっくりと開く。

そしてスラリとした女性が現れ、口を開く。

花「良いザマね。なんで私がお前を助けないか分かる?」

男「そんな事より先に…早く助け…・・・いだだだだだだだ!!」

花「私の質問が『そんな事』?そんなんじゃ助けてあげられないわぁ。」

男「コイツを倒したら何時間でも質問に答えるって・・・」

花「ハァ、お前みたいな無脳はソイツに取り込まれてしまえば良いわ。」

そんなやり取りをしてる間に、俺を千切ろうとする力はどんどん強くなる。
人体模型はどこからバラそうかと考えながら力を込めているためか、一気には千切ろうとしなかった。

だが、もう限界だ。
構造的に弱い関節部の筋がブチ、ブチと音を立てる。

ホントにもうダメだと思った。

花「まだ分からないなんて、ホントに使えない下僕ね・・・。」

次の瞬間、バァンと激しい音がなった。それと同時に俺の拘束は解けた。

一瞬見える白い閃光。
花子様の鞭(トイレットペーパー)が筋繊維を断ち切ったのだ。

人体模型が花子様に向き直った時にはもう勝負は決まっていた。

人体模型を中心に渦巻くトイレットペーパー。
一気に巻き付き、亀甲縛りにする。

花「トイレの床を這う気分はどう?醜いイモムシ。」

花子様がそう言うと、人体模型はトイレの中に吸い込まれた。

その後


花「で、なんで助けてあげなかったかわかった?」

男「最初、花子『さん』と呼んだから?」

花子「もっと早く気付きなさい、駄犬!お前の無能のせいで、私は大事な玩具を無くすところだったのよ?そんな駄犬に命令。」

男「拒否権は?」

花「(聞こえないフリー)絶対に花子様と呼ぶこと。そして私の枕になること。わかった?」

私は花子様、花子さんの派生種だ。花子「様」と呼ばれて初めて登場できる。
彼がピンチでも様付けで呼ばれなければ、ドア一枚向こうの彼を、私は助けられない。
私の大事な玩具。出来は善くないけれど愉快で貴重な玩具。
無くて、また退屈に震えるのは嫌だ。だから調教するのだ。

花「早く腕枕なさい駄犬。お前なんかの腕でこの私が寝るの、光栄に思いなさい。」



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