プールでの出来事その4の裂邪目線
暫くして突然何かの崩れる音やら銃声やらが聞こえてきた。
都市伝説か? 俺はミナワを守るように辺りを見回した。
都市伝説か? 俺はミナワを守るように辺りを見回した。
(裂邪>っちょ、さっきから何だ、この物騒な音!?
(翼>・・・あー、多分、大丈夫だ・・・そっちに近寄りさえしなければ。
(翼>・・・あー、多分、大丈夫だ・・・そっちに近寄りさえしなければ。
と、翼の兄ちゃんが答えた。「大丈夫」とは言ったものの、やはり危険性はあるようだ。が、
(翼>ノロイが来てないから、大丈夫だろ。
(ミナワ>・・・? あのネズミちゃん?
(翼>あぁ、あいつ、都市伝説になりかけてるから、危険感知能力が高いんだよ。
(ミナワ>・・・? あのネズミちゃん?
(翼>あぁ、あいつ、都市伝説になりかけてるから、危険感知能力が高いんだよ。
一瞬己の耳を疑った。ミナワもどうやら同じ気持ちらしかった。
(裂邪>・・・なりかけ?
(翼>あぁ。
(翼>あぁ。
幸太の泳ぐ練習に付き合いながら、翼の兄ちゃんは頷く。
なんだ、色々と偉そうな事言ってた癖に、こいつ顔を水につけられなかったのか。
まぁ、そこだけ年齢相応なんだなと若干安心。
なんだ、色々と偉そうな事言ってた癖に、こいつ顔を水につけられなかったのか。
まぁ、そこだけ年齢相応なんだなと若干安心。
(ミナワ>そう言う事って、あるんですか?
(翼>確立は低いらしいけどな。動物の方が、都市伝説の影響受けやすい、とは聞いてるぞ?
(幸太>うー、人が語れば都市伝説になるー。動物に関する逸話は多いー。うーうー
(裂邪>まぁ、そう言えばそうだよなぁ。
(翼>確立は低いらしいけどな。動物の方が、都市伝説の影響受けやすい、とは聞いてるぞ?
(幸太>うー、人が語れば都市伝説になるー。動物に関する逸話は多いー。うーうー
(裂邪>まぁ、そう言えばそうだよなぁ。
以前、リムに話したトンボの事を思い出した。あれも人間の偏見とか勝手な思想とかを盛り込まれてたんだよな。
ってことは、トンボを大量に捕まえてその都市伝説の話を延々と聞かせ続けたら、
捕まえたトンボ全員が、もしくはそいつらの子孫が、
4枚の羽が剃刀でできた殺人トンボに出来上がるんじゃないだろうか。
そんな妄想をしてたら、またミナワがくすっと笑った。 また気づかれたらしい。
可愛いよ、可愛いんだけど・・・帰ったらお仕置きな☆
そんなバカなことを考えてたら。
ってことは、トンボを大量に捕まえてその都市伝説の話を延々と聞かせ続けたら、
捕まえたトンボ全員が、もしくはそいつらの子孫が、
4枚の羽が剃刀でできた殺人トンボに出来上がるんじゃないだろうか。
そんな妄想をしてたら、またミナワがくすっと笑った。 また気づかれたらしい。
可愛いよ、可愛いんだけど・・・帰ったらお仕置きな☆
そんなバカなことを考えてたら。
(美人さん>…あぁ、いた。お待たせ
(幸太>うー!パパー、滝夜叉ー!
(幸太>うー!パパー、滝夜叉ー!
綺麗な姉ちゃんが2人やってきた。 世間的には「綺麗」というのは認めるが、生憎俺はロリ専門。
幸太もパパーって大喜びで―――って
幸太もパパーって大喜びで―――って
(裂+ミ>パパぁ!?
(ミナワ>[ご、ご主人様、そんな大きな声で失礼ですよぉ!?]
(裂邪>[いやお前もだからね!? 抜け駆けしようとするなよ可愛いなぁもう!]
(ミナワ>[それは申し訳ございませんでしたが、あの人お父様には・・・]
(裂邪>[どうやらお前は俺と超息ピッタリらしい!結婚式はどこでやろうか!?]
(ミナワ>[もぉ~///]
(ミナワ>[ご、ご主人様、そんな大きな声で失礼ですよぉ!?]
(裂邪>[いやお前もだからね!? 抜け駆けしようとするなよ可愛いなぁもう!]
(ミナワ>[それは申し訳ございませんでしたが、あの人お父様には・・・]
(裂邪>[どうやらお前は俺と超息ピッタリらしい!結婚式はどこでやろうか!?]
(ミナワ>[もぉ~///]
ウヒヒヒヒ、と俺は笑う。
滝夜叉って呼ばれた姉ちゃんが蝦蟇がどうしたって言ってた気がしたが、物騒なのでスルーしよう。
滝夜叉って呼ばれた姉ちゃんが蝦蟇がどうしたって言ってた気がしたが、物騒なのでスルーしよう。
(パパ>……あら?そっちの子達は?
(翼>あ、こいつらは…
(幸太>うー、影のお兄ちゃんと、しゃぼん玉のおねーちゃんー!
(翼>あ、こいつらは…
(幸太>うー、影のお兄ちゃんと、しゃぼん玉のおねーちゃんー!
おっとこちらに気づいたらしい。 軽く頭を下げる俺達。
・・・パパってことは・・・やっぱり「首塚」の1人なんだろうか。
「首塚」にあんなのがいっぱいいると思うと・・・うげぇ
いや待て、きっと事情があるんだ、じゃないと認めないよこんな父親。
あれ、母親どこだ?・・・とここまで考えてから辛くなってきたからもう止めにしよう。
・・・パパってことは・・・やっぱり「首塚」の1人なんだろうか。
「首塚」にあんなのがいっぱいいると思うと・・・うげぇ
いや待て、きっと事情があるんだ、じゃないと認めないよこんな父親。
あれ、母親どこだ?・・・とここまで考えてから辛くなってきたからもう止めにしよう。
...END