月の無い夜
光は街灯のみ
静かな住宅地に、人影が2つ
1つは、ヤンキー風の若い男
もう1つは、真っ黒なスーツを着たツインテールの少女
光は街灯のみ
静かな住宅地に、人影が2つ
1つは、ヤンキー風の若い男
もう1つは、真っ黒なスーツを着たツインテールの少女
(少女>ねーねー契約者さーん、おとなしくしてくれるとラピーナ嬉しいんだけどなー?
どうやら一人称を己の名前で呼ぶタイプらしい
ラピーナと名乗る少女は、両手を後ろで組んで大儀そうに片足で地面を蹴っている
ラピーナと名乗る少女は、両手を後ろで組んで大儀そうに片足で地面を蹴っている
(男>うるさい! この力をどう使おうが俺の勝手だろうが!?
お前みたいなガキに指図される覚えはねぇ!
(ラピーナ>そんなこと言われてもねー、ラピーナだって早く帰って遊びたいんだよ?
お仕事だから仕方なくやってるんだよ?
だからお願い、おとなしく捕まってよ
(男>ハァ!? ったく、何の仕事だか知らねぇが、ガキに舐められるなんて溜まったもんじゃねぇ
お前も噛み殺してやる!!
お前みたいなガキに指図される覚えはねぇ!
(ラピーナ>そんなこと言われてもねー、ラピーナだって早く帰って遊びたいんだよ?
お仕事だから仕方なくやってるんだよ?
だからお願い、おとなしく捕まってよ
(男>ハァ!? ったく、何の仕事だか知らねぇが、ガキに舐められるなんて溜まったもんじゃねぇ
お前も噛み殺してやる!!
ひゅん、と男の姿が消えた
その直後、壁や電柱、あらゆる場所が大きく抉られた
傷跡には、青みがかった灰色の粘液
その直後、壁や電柱、あらゆる場所が大きく抉られた
傷跡には、青みがかった灰色の粘液
(ラピーナ>「噛み男」・・・厄介だなー、早すぎてわかんないよー
(男>まだ舐めてんのか!?いい加減にしろこのクソガk――――
(男>まだ舐めてんのか!?いい加減にしろこのクソガk――――
ガッ! という鈍い音
口から血を流して、うずくまる男の姿がそこにあった
口から血を流して、うずくまる男の姿がそこにあった
(男>グゥ・・・お、おれの「歯」が・・・?
間の抜けた声が響く
しかし、抜けていたのは「間」ではなく、彼の「歯」だった
しかし、抜けていたのは「間」ではなく、彼の「歯」だった
(ラピーナ>よしよし、みんなご苦労さまー
ラピーナはしゃがんで、何かを撫でている
彼女の足元には、白い小人のようなものが4匹、それぞれ白い尖ったものを2本ずつ持っていた
彼女の足元には、白い小人のようなものが4匹、それぞれ白い尖ったものを2本ずつ持っていた
(男>なっ・・・!?それはおれの・・・!なんだそいつらは!?
(ラピーナ>「妖怪牙隠し」だよ?
(男>そんなやつきいたことねぇよ!?
(???>ホンマは「妖怪靴下片方隠し」っちゅー都市伝説やけどな?
(ラピーナ>「妖怪牙隠し」だよ?
(男>そんなやつきいたことねぇよ!?
(???>ホンマは「妖怪靴下片方隠し」っちゅー都市伝説やけどな?
闇の中からトーンの少し高い関西弁が聞こえた
蛍光灯の下に現れたのは、ラピーナと同じく黒いスーツを着た、ポニーテールの少女
蛍光灯の下に現れたのは、ラピーナと同じく黒いスーツを着た、ポニーテールの少女
(少女>『今使いたいものを一瞬で奪ってしまう』・・・厄介な能力やで
なんで歯まで盗めるんかっちゅーとトップシークレットやけど
(男>またガキか・・・!
(ラピーナ>凛々ちゃん遅すぎるんだよー!?
(少女>堪忍やでー、道に迷てしもてん;
なんで歯まで盗めるんかっちゅーとトップシークレットやけど
(男>またガキか・・・!
(ラピーナ>凛々ちゃん遅すぎるんだよー!?
(少女>堪忍やでー、道に迷てしもてん;
凛々と呼ばれた少女は頭を掻きながら、ラピーナに笑顔で謝る
それが気に入らなかったのか
それが気に入らなかったのか
(男>次から次へと・・・そんなに噛み殺されてぇのかぁ!?
男は新たに鋭い牙を生やし、再び狙いを定めた
が、凛々は何故か、スルメイカを取り出して
が、凛々は何故か、スルメイカを取り出して
(凛々>そんなイカらんといてーなー。イカでもイカが?
・・・ダジャレを言い始めた
(凛々>にーちゃん、よぉ見たらめっちゃイカしてるやん!
沈黙が続く。しかしこの瞬間に、既に変化は起こっていた
ガチガチと歯を鳴らして震え始める「噛み男」の契約者
見れば、彼の肌に薄っすらと霜が降りている。凛々のダジャレを聞いて凍えているのだ
ガチガチと歯を鳴らして震え始める「噛み男」の契約者
見れば、彼の肌に薄っすらと霜が降りている。凛々のダジャレを聞いて凍えているのだ
(凛々>あとでお茶でもイカなイカ? そないなことスルメぇ!
冷気を漂わせながら、「噛み男」の契約者は力無く地に伏した
(凛々>あちゃー、やりすぎてもたかな・・・「幼気」さまさまやな
(ラピーナ>それより早く助けないと死んじゃうよ?
(凛々>せやな。はよ帰ってライサちゃんに治してもらわな・・・
(ラピーナ>ライサちゃん、今行方不明だよ?
(凛々>そこなんやよ~、ライサ何処行ったんやrってホンマか!?
(ラピーナ>ちょっとさっき蓮華さんから電話があったんだよ?
「COA」の中に入った可能性があるから、ローゼさん達4人で探しに行ったって
(凛々>はよゆぅてぇな! うちも行ったのに!
(ラピーナ>でもR-No.の上位メンバーが総出で行くのも問題なんだよ?
ライサちゃんが行方不明でレクイエムさんは殆ど独立してるから今は4人しかいないんだよ?
(凛々>それもそうやけど・・・あかん話しとる場合とちゃう、はよ運ぼ!
・・・あれ!?うちの携帯は!?
(ラピーナ>こら!今は盗っちゃダメなんだよ!?
(凛々>ちゃんと躾けとけぇ!!
(ラピーナ>それより早く助けないと死んじゃうよ?
(凛々>せやな。はよ帰ってライサちゃんに治してもらわな・・・
(ラピーナ>ライサちゃん、今行方不明だよ?
(凛々>そこなんやよ~、ライサ何処行ったんやrってホンマか!?
(ラピーナ>ちょっとさっき蓮華さんから電話があったんだよ?
「COA」の中に入った可能性があるから、ローゼさん達4人で探しに行ったって
(凛々>はよゆぅてぇな! うちも行ったのに!
(ラピーナ>でもR-No.の上位メンバーが総出で行くのも問題なんだよ?
ライサちゃんが行方不明でレクイエムさんは殆ど独立してるから今は4人しかいないんだよ?
(凛々>それもそうやけど・・・あかん話しとる場合とちゃう、はよ運ぼ!
・・・あれ!?うちの携帯は!?
(ラピーナ>こら!今は盗っちゃダメなんだよ!?
(凛々>ちゃんと躾けとけぇ!!
携帯で応援を呼びつつ、凍死しかけの契約者を運び出す2人の少女・・・
「妖怪○○隠し」の能力者、R-No.7――ラピーナ・レスピーギ
「寒いダジャレ」の能力者、R-No.8――乱堂 凛々(ランドウ リリ)
「妖怪○○隠し」の能力者、R-No.7――ラピーナ・レスピーギ
「寒いダジャレ」の能力者、R-No.8――乱堂 凛々(ランドウ リリ)
続きますわ♪