「お帰りなさいませ、ご主人様」
かなりの盛況ぶりをみせる執事・メイド喫茶。
接客をしていた紗奈だったが、ふと、先ほど席まで案内した二人組に目が止まった。
かなりの盛況ぶりをみせる執事・メイド喫茶。
接客をしていた紗奈だったが、ふと、先ほど席まで案内した二人組に目が止まった。
「……すまない。手間をかけさせて」
「いや、いいさ。お前は体あんまり丈夫じゃないんだから、無理するなよ?」
「いや、いいさ。お前は体あんまり丈夫じゃないんだから、無理するなよ?」
店に入ってきた時は顔色の良くなかったその人は、今は手を貸していた男性と話が出来るほどには落ち着いているようだった。
パッと見た感じ、女性に思えるその人……だが、腐女子の勘が告げていた。その人は男性だと。
パッと見た感じ、女性に思えるその人……だが、腐女子の勘が告げていた。その人は男性だと。
(病弱な受けとそれを心配する攻め……王道万歳!)
友人の影響で隠れ腐女子となった紗奈。顔には出さないものの、内心でガッツポーズをとる。
「すみませーん、注文いいですか?」
「はい、お伺いいたします、お嬢様」
「はい、お伺いいたします、お嬢様」
注文を聞き、それを厨房担当の生徒に伝えに行く。品物を確認し、客の元へ運び終えて―断片的な会話が聞こえてきた。
「…まぁ、辰也も辰也で。君に対して、ツンデレのようだがね。君が辰也に対してツンデレなように」
「ツンデレ言うのやめろ。男同士のツンデレとか誰得………いや、お前の姉得か」
「ツンデレ言うのやめろ。男同士のツンデレとか誰得………いや、お前の姉得か」
(ツンデレ×ツンデレ…!しかも、三角関係!?)
どう見ても腐女子得です、本当に(ry
どう見ても腐女子得です、本当に(ry
「…あぁ、すまない。この「チャレンジメニュー・スペシャルパワフルワンダフォーパフェ」を一つ。時間制限にチャレンジするつもりはないが、ゆっくり食べたい」
「さっきまで人酔い起こしてた奴が食うメニューじゃねぇっ!?」
デカ盛りメニューを注文した青年に、もう一人の青年が突っ込みを入れていた。
「さっきまで人酔い起こしてた奴が食うメニューじゃねぇっ!?」
デカ盛りメニューを注文した青年に、もう一人の青年が突っ込みを入れていた。
続く…?