【上田明也の探偵倶楽部40~死線、冥府を越えて……ってなんかエヴァのタイトルに似てね?~】
「おい聞いたか?
隠しボスのフェンリルと野槌をソロで倒したプレイヤーが居るらしいぜ……。」
「あ、俺も聞いたぜ。まだクリアしてない奴なんだろ?
フェンリルも野槌もクリア後にいける隠しダンジョンのボスだって聞いてたけど……。
どう考えてもチートだよなそれ。」
「だよなあ、そんな奴居る訳がねえよな。
魔法も使えないってのにどうやって隠しボスなんて倒すんだよって話だ。」
隠しボスのフェンリルと野槌をソロで倒したプレイヤーが居るらしいぜ……。」
「あ、俺も聞いたぜ。まだクリアしてない奴なんだろ?
フェンリルも野槌もクリア後にいける隠しダンジョンのボスだって聞いてたけど……。
どう考えてもチートだよなそれ。」
「だよなあ、そんな奴居る訳がねえよな。
魔法も使えないってのにどうやって隠しボスなんて倒すんだよって話だ。」
COAにおける冒険も大分進んできた。
俺はラストダンジョンに最も近い町の酒場で知り合った人達と雑談をしていた。
その人達はラストダンジョン未攻略組で、大人数でそのラストダンジョンを攻略しに行くのだそうだ。
町の外れで十人以上集まっているらしい。
俺はラストダンジョンに最も近い町の酒場で知り合った人達と雑談をしていた。
その人達はラストダンジョン未攻略組で、大人数でそのラストダンジョンを攻略しに行くのだそうだ。
町の外れで十人以上集まっているらしい。
「さて、それじゃあ俺たちはもう行くぜ。」
「ああ、それじゃあな。お互い聖杯の為に頑張ろうぜ、なんて。」
「ああ、それじゃあな。お互い聖杯の為に頑張ろうぜ、なんて。」
どうやら彼等もこれからクリアの為にダンジョンに向かうらしい。
一緒に冒険してみたくもあったが、都市伝説の戦いに一般の人を巻き込んでしまうのも心苦しいのでやめておいた。
一緒に冒険してみたくもあったが、都市伝説の戦いに一般の人を巻き込んでしまうのも心苦しいのでやめておいた。
「明也さん、冒険の準備終わりましたよ。」
酒場のドアを開けて小柄な女性が入ってくる。
茜さんだ。
今回の冒険は彼女も自らの作ったPCではなく自分自身の身体でこの異空間に入ってくることを選んだ。
異界系都市伝説なので、彼女がCOAに入ることはそう難しくないのである。
まあそれだけ俺の赤い部屋を操る能力が高いのだろうが。
茜さんだ。
今回の冒険は彼女も自らの作ったPCではなく自分自身の身体でこの異空間に入ってくることを選んだ。
異界系都市伝説なので、彼女がCOAに入ることはそう難しくないのである。
まあそれだけ俺の赤い部屋を操る能力が高いのだろうが。
「ご苦労だった、それじゃあ俺たちも行こうか。」
「はい。」
「はい。」
坊主with少女
どうみても犯罪です本当にありがとうございました。
夜な夜な坊主on少女なんだが気にしてはいけません。
どうみても犯罪です本当にありがとうございました。
夜な夜な坊主on少女なんだが気にしてはいけません。
「今日行くダンジョンってどんな所なの?」
「えっと、【冥界】ですね。」
「冥界?俺たち死ぬの?」
「死にませんよ、アホですか貴方は。」
「いえいえ、あほじゃないねん馬鹿でんねん。」
「はぁ…………。まあいいや、説明始めますよ。」
「えっと、【冥界】ですね。」
「冥界?俺たち死ぬの?」
「死にませんよ、アホですか貴方は。」
「いえいえ、あほじゃないねん馬鹿でんねん。」
「はぁ…………。まあいいや、説明始めますよ。」
「COA世界の中心には巨大な塔があって、そこがラストダンジョンに繋がっているんですよ。
私たちが目指す聖杯もそこにあるんですが、まあまるで死後の世界みたいな場所で……」
「成る程なあ……。それじゃあ予習も済んだところで早速行こうか。」
「人の話を聞け!」
「いざ逝かん、無限の彼方へ!」
「もう!」
「突っ込み役が居ると安心してボケられるぜ!」
私たちが目指す聖杯もそこにあるんですが、まあまるで死後の世界みたいな場所で……」
「成る程なあ……。それじゃあ予習も済んだところで早速行こうか。」
「人の話を聞け!」
「いざ逝かん、無限の彼方へ!」
「もう!」
「突っ込み役が居ると安心してボケられるぜ!」
俺は酒場を出ると町の外れに停めていた犬ぞり(平地バージョン)に乗る。
茜さんは後部座席に乗ってちょこんと体育座りをしている。
茜さんは後部座席に乗ってちょこんと体育座りをしている。
「よし茜さん、これをつけろ。」
俺は犬耳を渡した。
茜さんは犬耳を装着したぞ!
茜さんは犬耳を装着したぞ!
「…………意味は?」
「無い!レッツゴーわんこたち!」
「無い!レッツゴーわんこたち!」
この前の冬山で手なずけた狼たちは疾走を開始した。
「意味ないのかいいいいぃぃぃぃ…………!」
茜さんの精一杯の突っ込みがCOAの大地に遠く響いていった。
犬ぞりを使って走ること数分。
俺たちは目的の冥界への入り口にたどり着いていた。
冥界への入り口には見覚えのある連中が転がっていた。
俺たちは目的の冥界への入り口にたどり着いていた。
冥界への入り口には見覚えのある連中が転がっていた。
「あれ、……さっきの酒場で会った人達じゃねえか。」
「お知り合いですか?」
「ちょっと一緒に飲んだ仲だ。おい、あんた達大丈夫……」
「お知り合いですか?」
「ちょっと一緒に飲んだ仲だ。おい、あんた達大丈夫……」
そう言って俺が犬ぞりから降りて彼等に近づいた時だった。
突然、そのなかの一人が起き上がって俺に向けて斧を振り下ろしてきた。
とっさに後ろに躱したが躓いて尻餅をついてしまう。
男は尚も俺に襲いかかってこようとする。
突然、そのなかの一人が起き上がって俺に向けて斧を振り下ろしてきた。
とっさに後ろに躱したが躓いて尻餅をついてしまう。
男は尚も俺に襲いかかってこようとする。
「伏せててください明也さん!」
俺の頭上でナイフが舞う。
一、二、三発。
茜さんが俺に襲いかかった男に向けて毒針を投げていた。
このゲームでは毒針はナイフ扱いらしい。
……DQか?
毒針が刺さった男はガクガクと痙攣した後動かなくなってしまった。
一、二、三発。
茜さんが俺に襲いかかった男に向けて毒針を投げていた。
このゲームでは毒針はナイフ扱いらしい。
……DQか?
毒針が刺さった男はガクガクと痙攣した後動かなくなってしまった。
「明也さん、都市伝説の気配がしますよ。」
「なにっ新手の都市伝説使いか?」
「いいえ、契約者が居る雰囲気じゃあ無いです。
どうやら野生の都市伝説です。」
「野生の……、ふぅむ。」
「なにっ新手の都市伝説使いか?」
「いいえ、契約者が居る雰囲気じゃあ無いです。
どうやら野生の都市伝説です。」
「野生の……、ふぅむ。」
そう言えばこの世界での探偵としての調査の途中に聞いたことがある。
このCOAで起きている行方不明事件は都市伝説が絡んでいるそうだ。
なんでも本来なら居るはずのないボスに襲われて、それに負けるとこのCOAの世界そのものに引き込まれてしまうのだという。
俺はそれに襲われているのか?
ということは今此処で倒れている男達はそれの被害者なのか?
色々考えたいことは多いがどうにもまとまらない。
俺が色々考えている間にも男達は次々立ち上がって武器を手に取り始める。
よし、考えるのは目の前の男達を倒してからだ。
このCOAで起きている行方不明事件は都市伝説が絡んでいるそうだ。
なんでも本来なら居るはずのないボスに襲われて、それに負けるとこのCOAの世界そのものに引き込まれてしまうのだという。
俺はそれに襲われているのか?
ということは今此処で倒れている男達はそれの被害者なのか?
色々考えたいことは多いがどうにもまとまらない。
俺が色々考えている間にも男達は次々立ち上がって武器を手に取り始める。
よし、考えるのは目の前の男達を倒してからだ。
「茜さん、行くぞ。」
俺はいつだかの有名PKから奪い取ったモーゼルと自分で買ったH&K USPを構える。
「任せてください!」
茜さんもスカートの裾から大量の毒針をとりだした。
「茜さん。」
「なんですか?」
「犬耳って何時とるの?」
「……忘れてた。」
「なんですか?」
「犬耳って何時とるの?」
「……忘れてた。」
まず茜さんが毒針で相手の状態異常を促す。
急所に当たれば一撃必殺なのだがまあうまくいかないのは仕方がない。
そして俺が茜さんの背後に回ってくる的を、訂正、敵を次々に撃ち落とす。
茜さんがあまり経験値が高くない以上、俺が不意打ちなどは対策するのが一番良いのだ。
急所に当たれば一撃必殺なのだがまあうまくいかないのは仕方がない。
そして俺が茜さんの背後に回ってくる的を、訂正、敵を次々に撃ち落とす。
茜さんがあまり経験値が高くない以上、俺が不意打ちなどは対策するのが一番良いのだ。
「COA仕様外ボス、って奴か?
俺と同じ外部から来た奴の可能性も有るが契約者の気配は無いんだろ……。
仕様外ボスの噂も聞いたことがあるがその中に人間を操れるような奴なんて居たか?
その上こんな場所に仕様外ボスが出るなんて噂一度も聞かなかったし、おかしいぜ。
いや、待てよ。
居るなあ、二体だけ出現場所がばらけているって噂の奴が。
そしてそのうち片一方は人間を操れそうな名前だったっけなあ。」
俺と同じ外部から来た奴の可能性も有るが契約者の気配は無いんだろ……。
仕様外ボスの噂も聞いたことがあるがその中に人間を操れるような奴なんて居たか?
その上こんな場所に仕様外ボスが出るなんて噂一度も聞かなかったし、おかしいぜ。
いや、待てよ。
居るなあ、二体だけ出現場所がばらけているって噂の奴が。
そしてそのうち片一方は人間を操れそうな名前だったっけなあ。」
BANG!
乾いた銃声と一緒に最後の一人がドサリと地面に伏せる。
乾いた銃声と一緒に最後の一人がドサリと地面に伏せる。
「操り人形なんて使ってないでさあ、居るなら出てこいよ!
『夢と幻の主』『居て居ないモノ(ゴースト)』『知りて知らぬモノ(ジョーカー)』『ヨハルネト=ラハイ』!
……まあ真ん中の二つは俺が今即席で付けた二つ名な訳だが。」
『夢と幻の主』『居て居ないモノ(ゴースト)』『知りて知らぬモノ(ジョーカー)』『ヨハルネト=ラハイ』!
……まあ真ん中の二つは俺が今即席で付けた二つ名な訳だが。」
俺の声は虚しくCOAの空に吸い込まれる。
まずい、このまま誰も出てこないと只の痛い人だ。
まあ冷静に考えればランダム出現のボスが一定の場所にいる訳無いしなあ……。
まずい、このまま誰も出てこないと只の痛い人だ。
まあ冷静に考えればランダム出現のボスが一定の場所にいる訳無いしなあ……。
「明也さん、もうそろそろラストダンジョンに入ってクリアしちゃいませんか?
聖杯とかいうのも探したいし…………。」
聖杯とかいうのも探したいし…………。」
どうやら俺は痛い子になってしまったらしい。
せっかくジョジョっぽい決めポーズまでつけて呼んでやったのにヨハルネト=ラハイだかもノリの悪い奴だ。
茜さんがそう言ったまさにその時まるでどこか遠くの空から俺の声を聞きつけたようにその声は響いてきた。
せっかくジョジョっぽい決めポーズまでつけて呼んでやったのにヨハルネト=ラハイだかもノリの悪い奴だ。
茜さんがそう言ったまさにその時まるでどこか遠くの空から俺の声を聞きつけたようにその声は響いてきた。
「はっはっはっは!
我こそ『居て居ないモノ(ゴースト)』!
我こそ『知りて知らぬモノ(ジョーカー)』!
『夢と幻の主』『ヨハルネト=ラハイ』!
ぼくちんを呼んだのはおまえかな~ん?」
我こそ『居て居ないモノ(ゴースト)』!
我こそ『知りて知らぬモノ(ジョーカー)』!
『夢と幻の主』『ヨハルネト=ラハイ』!
ぼくちんを呼んだのはおまえかな~ん?」
なんてことだ、俺たちの目の前にナイフを持って道化の衣装を着た男が現れた。
そのうえそいつは俺が適当に付けた二つ名を名乗ってくれた。
意外と話せば解る奴かも知れない。
そのうえそいつは俺が適当に付けた二つ名を名乗ってくれた。
意外と話せば解る奴かも知れない。
「ヘイ、おまえが最近噂になってるボスかい?」
「あひゃひゃ、そうだよそうだよそうなんだよん!
ぼくちんの主の為に色々色々お友達を集めてるんだよね~ん!」
「へー、そうなのか。お前結構ノリ良いな。好きだぜそういうの。」
「ありがとう、ぼくちんたち友達に慣れるかもね。
じゃあ今度はぼくちんから質問良いかな良いかな?」
「ああ、構わんよ。」
「なぁ」
「あひゃひゃ、そうだよそうだよそうなんだよん!
ぼくちんの主の為に色々色々お友達を集めてるんだよね~ん!」
「へー、そうなのか。お前結構ノリ良いな。好きだぜそういうの。」
「ありがとう、ぼくちんたち友達に慣れるかもね。
じゃあ今度はぼくちんから質問良いかな良いかな?」
「ああ、構わんよ。」
「なぁ」
BANG!
ヨハネルト=ラハイの眉間に向けて銃弾をぶち込む。
誰がこんな巫山戯た奴と友好関係なんて結ぶものか。
会ってしまったから適当にぶちのめすだけである。
弾丸が直撃して動きが止まったヨハネルト=ラハイに続けざまにMP5の弾丸を撃ち込む。
だが、そんなダメージも無かったかのようにヨハネルト=ラハイは立ち上がった。
……いや、少しだけ血が流れている。
ヨハネルト=ラハイの眉間に向けて銃弾をぶち込む。
誰がこんな巫山戯た奴と友好関係なんて結ぶものか。
会ってしまったから適当にぶちのめすだけである。
弾丸が直撃して動きが止まったヨハネルト=ラハイに続けざまにMP5の弾丸を撃ち込む。
だが、そんなダメージも無かったかのようにヨハネルト=ラハイは立ち上がった。
……いや、少しだけ血が流れている。
「ハッハー、こいつは幻術さ!でも君には大まかな本体の場所が解ってるみたいだけどね!
それにしても質問の最中に銃弾を撃ち込むなんてひっどぉい!」
「悪いねお友達、最近耳が遠いんだ。」
「あひゃひゃ、そりゃあ良いや。
ところで改めて質問だ。
―――――――なんで君は僕の能力が通用しないんだ?」
それにしても質問の最中に銃弾を撃ち込むなんてひっどぉい!」
「悪いねお友達、最近耳が遠いんだ。」
「あひゃひゃ、そりゃあ良いや。
ところで改めて質問だ。
―――――――なんで君は僕の能力が通用しないんだ?」
次の瞬間。
右腕に毒針が三本ほど突き刺さった。
右腕に毒針が三本ほど突き刺さった。
「茜さん!茜さん!」
「………………………。」
「………………………。」
返事がない。
どうやら屍ではないようだ。
何かの能力で操られているらしい。
どうやら屍ではないようだ。
何かの能力で操られているらしい。
「な~んでお前だけは僕の能力で操れないんだい?
意識がないのかい?ロボットなのかい?」
「なるほど、隙を突いて俺たちを操ろうとしていたのか。
意識がない訳じゃあないよ。正気じゃないだけだ。」
意識がないのかい?ロボットなのかい?」
「なるほど、隙を突いて俺たちを操ろうとしていたのか。
意識がない訳じゃあないよ。正気じゃないだけだ。」
単に、無意識とか意識の隙が生じないレベルまで自分の意識を正確に把捉しているだけだ。
俺の言葉で他人の心に踏み込む能力で自分の心に踏み込んで、
その後丁寧に自分の心の全領域を――無意識まで含めて――掌握しただけだ。
故に俺の意志を俺以外が操ることはできない。
俺の言葉で他人の心に踏み込む能力で自分の心に踏み込んで、
その後丁寧に自分の心の全領域を――無意識まで含めて――掌握しただけだ。
故に俺の意志を俺以外が操ることはできない。
「ふーん、なんかのトリックがあるんだろうけどまあ良いや。
今の女の子の毒針が刺さった腕じゃあ銃もうまく撃てないんでしょう?」
「ああ、そうだな。」
「……嘘はついてないか。まあ良いか、茜さんだっけ?
そこの男をぅ……やっちゃって!」
今の女の子の毒針が刺さった腕じゃあ銃もうまく撃てないんでしょう?」
「ああ、そうだな。」
「……嘘はついてないか。まあ良いか、茜さんだっけ?
そこの男をぅ……やっちゃって!」
ヨハネルト=ラハイは楽しくて仕方ないと言った雰囲気で茜さんに指示を出した。
茜さんは毒針を俺に向けて投げつけようと毒針を構える。
茜さんは毒針を俺に向けて投げつけようと毒針を構える。
しかしその程度のことでひるむ俺ではない。
こと“精神操作”に限って俺に敵う相手が居るとは思えないし、
幻術は少々厄介だが攻略方法だって有る。
だがまあまずは茜さんの洗脳を解くことから始めよう。
こと“精神操作”に限って俺に敵う相手が居るとは思えないし、
幻術は少々厄介だが攻略方法だって有る。
だがまあまずは茜さんの洗脳を解くことから始めよう。
「茜さん、大好きだから三回回ってワンって言いなさい。」
クルクルクル
「―――――ワン!」
「…………はぁ?」
「…………はぁ?」
回った。
犬耳を付けた茜さんが三回回ってワンって言った。
犬耳を付けた茜さんが三回回ってワンって言った。
「……って何やらせるんですかッ!」
「いやぁ、犬耳つけた時からやらせようと思ってたんだ。
今度は首輪つけてわん娘プレイしてあげるから楽しみにしててね。」
「へ、へ、変態!」
「おいお前ぇ……、なんで都市伝説の精神操作の影響を受けないどころか!
それを無効化できているんだ!」
「馬鹿だなあ、反射で俺の言うことを聞くレベルまで、彼女を調教しただけじゃないか!
こちとら夜な夜な甘い言葉とエロエロテクニックで理性崩壊まで女の子調教してんだぞ!
女の子の洗脳に都市伝説の能力使ってるんじゃねえダァホ!
男なら精神操作くらい甘い言葉とアルコールでなんとかしやがれ!」
「いやぁ、犬耳つけた時からやらせようと思ってたんだ。
今度は首輪つけてわん娘プレイしてあげるから楽しみにしててね。」
「へ、へ、変態!」
「おいお前ぇ……、なんで都市伝説の精神操作の影響を受けないどころか!
それを無効化できているんだ!」
「馬鹿だなあ、反射で俺の言うことを聞くレベルまで、彼女を調教しただけじゃないか!
こちとら夜な夜な甘い言葉とエロエロテクニックで理性崩壊まで女の子調教してんだぞ!
女の子の洗脳に都市伝説の能力使ってるんじゃねえダァホ!
男なら精神操作くらい甘い言葉とアルコールでなんとかしやがれ!」
ヨハネルト=ラハイの声色が一気に変わる。
先ほどまでのおどけた口調ではなく腹の底でマグマがたぎってるような怒りに震える声だ。
……しかしそれにしても調教のおもしろさをまったく解ってない奴だ。
つまらん。
先ほどまでのおどけた口調ではなく腹の底でマグマがたぎってるような怒りに震える声だ。
……しかしそれにしても調教のおもしろさをまったく解ってない奴だ。
つまらん。
「ちっ、訳がわからない奴だ。
……でもぼくちん関係ないもんねえ!
ま~た洗脳し直せば良い話さ!」
「おっと、そうは問屋がおろさねえ!
『茜さん、あいつの方を見ちゃ駄目だ。声も聞いちゃいけない。目をつぶって耳を閉じて伏せてなさい。』」
……でもぼくちん関係ないもんねえ!
ま~た洗脳し直せば良い話さ!」
「おっと、そうは問屋がおろさねえ!
『茜さん、あいつの方を見ちゃ駄目だ。声も聞いちゃいけない。目をつぶって耳を閉じて伏せてなさい。』」
心の奥深くに染みいるかのように声を出す。
俺の指示を何が有っても聞くように徹底して調教してきたのだ。
こうすればそう簡単にこいつの洗脳にはかからない。
彼女が戦えない状態になるのは問題だが見たところ敵は直接戦闘系ではない。
それならば片腕が毒で動かない俺一人でも充分だ。
俺の指示を何が有っても聞くように徹底して調教してきたのだ。
こうすればそう簡単にこいつの洗脳にはかからない。
彼女が戦えない状態になるのは問題だが見たところ敵は直接戦闘系ではない。
それならば片腕が毒で動かない俺一人でも充分だ。
「……ちぃ、先手を打たれたか。
じゃあ良いさ!こんどはそいつらだ!」
じゃあ良いさ!こんどはそいつらだ!」
突如、ここまで連れてきていた犬ぞりの犬たちが俺に向けて襲いかかってくる。
迷うことなくMP5でなぎ払った。
毒針の刺さった右腕がジョジョにしびれ始めてきた。
このままだとジワジワ押されて自滅しそうだ。
仕方ない、隠しておきたかったがここで奥の手を開帳させて貰おうか。
迷うことなくMP5でなぎ払った。
毒針の刺さった右腕がジョジョにしびれ始めてきた。
このままだとジワジワ押されて自滅しそうだ。
仕方ない、隠しておきたかったがここで奥の手を開帳させて貰おうか。
「弾けろぉ!」
俺が奥の手の準備に入ろうとすると突然目の前で爆発が起きた。
どうやらヨハネルト=ラハイが起こした物のようだ。
俺は無様に吹っ飛んで地面に倒れた。
どうやらヨハネルト=ラハイが起こした物のようだ。
俺は無様に吹っ飛んで地面に倒れた。
「くそっ、直接攻撃しないんじゃあねえのかよ!」
「だってRPGのボスだぜぇ?これくらいやるだろ?」
「…………まあそれもそうか。」
「ツー訳で、ぼくちんこういうの嫌~んなんだけどぉ、
―――お前は直接縊り殺してやるよ。」
「だってRPGのボスだぜぇ?これくらいやるだろ?」
「…………まあそれもそうか。」
「ツー訳で、ぼくちんこういうの嫌~んなんだけどぉ、
―――お前は直接縊り殺してやるよ。」
再び小爆発。
茜さんが狙われないだけラッキーと言った所か。
いや、あいつが心理掌握系の敵なら俺が平気で見捨てると解ってるのか?
まあさっきもペットの狼を容赦無く撃ったしなあ……。
茜さんが狙われないだけラッキーと言った所か。
いや、あいつが心理掌握系の敵なら俺が平気で見捨てると解ってるのか?
まあさっきもペットの狼を容赦無く撃ったしなあ……。
「そんな怖い顔するなよ。
お前がRPGのボスってんなら……俺はRPGの主人公だ。
使うのは初めてだ、心して実験台になりやがれ!」
お前がRPGのボスってんなら……俺はRPGの主人公だ。
使うのは初めてだ、心して実験台になりやがれ!」
俺は左腕だけで残ったMP5の弾丸をすばやく辺りにばらまく。
幻術であってもあいつはこの辺りにいるのだ。
そして幻術は俺に対して奴の位置を微妙にずらして近くさせることしかできないらしい。
ならばこうしていれば奴の動きは止まらざるを得ないはず。
幻術であってもあいつはこの辺りにいるのだ。
そして幻術は俺に対して奴の位置を微妙にずらして近くさせることしかできないらしい。
ならばこうしていれば奴の動きは止まらざるを得ないはず。
相手の隙が出来たことを察知して俺は魔法の詠唱を開始した。
「我が師の名『黄金伯爵』にかけてここに誓約する。
我は喰い薙ぐ者どもを我が手に収め我が傀儡となし我が下僕となさんと希うなり。
代償には我が師の魔力を、されど尚足らざれば我が血肉を、そして我が敵の血肉を。
鉄には火を、心には花を、我が剣となり我が盾となれ。
三方に敷く陣は即ち天地とその合理を表して我が身を守る。
開かんとするは蒼穹に鎮座する異界への門。
開かんとするは冥府に隆起する異界への門。
内へ満ちよ、内へ満ちよ、外に閉ざせ、外に閉ざせ、時と共に溢れなん。
呼応するは天往く狼、神に災いを呼ぶ者。
呼応するは野を平らかにする者、古き神の一柱。
共に三方に敷く陣を蹂躙せし者。
かたやその真名を沼に棲む者と伝えられり。
かたやその真名をカヤノヒメと伝えられり。」
我は喰い薙ぐ者どもを我が手に収め我が傀儡となし我が下僕となさんと希うなり。
代償には我が師の魔力を、されど尚足らざれば我が血肉を、そして我が敵の血肉を。
鉄には火を、心には花を、我が剣となり我が盾となれ。
三方に敷く陣は即ち天地とその合理を表して我が身を守る。
開かんとするは蒼穹に鎮座する異界への門。
開かんとするは冥府に隆起する異界への門。
内へ満ちよ、内へ満ちよ、外に閉ざせ、外に閉ざせ、時と共に溢れなん。
呼応するは天往く狼、神に災いを呼ぶ者。
呼応するは野を平らかにする者、古き神の一柱。
共に三方に敷く陣を蹂躙せし者。
かたやその真名を沼に棲む者と伝えられり。
かたやその真名をカヤノヒメと伝えられり。」
俺の足下で五芒星と六芒星、それにルーン文字が光り輝く。
ここまではこの世界でサンジェルマンに教えられたとおりだ。
ここまではこの世界でサンジェルマンに教えられたとおりだ。
「喰らえ砕け喰らえ朽ちろ骸腐れ喰らえ全てを飲み込み毒杯を呷れ。」
自壊プログラム設定。
「――――――――Let(許諾する)
――――――――Set(降臨せよ)
我が魔名は笛吹、終末の笛吹き鳴らす者也。
我が魔名を受けて天下に生まれて神をも喰らえ、フェンリル!
我が魔名を受けて地より来たりて地を平らげよ、野槌!」
――――――――Set(降臨せよ)
我が魔名は笛吹、終末の笛吹き鳴らす者也。
我が魔名を受けて天下に生まれて神をも喰らえ、フェンリル!
我が魔名を受けて地より来たりて地を平らげよ、野槌!」
最終召喚行程開始。
―――――――ドクン
体内で何かが大きく脈打つ。
それは即ち術式の完成を意味する。
これがCOA内部でサンジェルマンに切り札として俺が教わった大魔法。
この異界の影響で少し勉強するだけで俺まで魔法が使える。
とはいえ、生まれつき素養があるとか言う召喚・使役系以外実戦レベルにならなかったのだが。
体内で何かが大きく脈打つ。
それは即ち術式の完成を意味する。
これがCOA内部でサンジェルマンに切り札として俺が教わった大魔法。
この異界の影響で少し勉強するだけで俺まで魔法が使える。
とはいえ、生まれつき素養があるとか言う召喚・使役系以外実戦レベルにならなかったのだが。
「願わくば我が怒り以て我が敵に死を振りまかんことを。
重ねて願わくば我が身に勝利をもたらさんことを。
重ねて我が師『黄金伯爵』の名と我が魔名を以て希わん。
さぇて、Over the Head(素っ首叩き落とせ)!
これが俺のジョーカーだ、道化!」
重ねて願わくば我が身に勝利をもたらさんことを。
重ねて我が師『黄金伯爵』の名と我が魔名を以て希わん。
さぇて、Over the Head(素っ首叩き落とせ)!
これが俺のジョーカーだ、道化!」
地面の魔方陣から頭のない蛇の化け物が這い出る。
それは音もなくヨハネルト=ラハイに襲いかかった。
辛うじて躱したヨハネルト=ラハイを今度は真上から巨大な狼がその体以上にでかい口を開けて待っていた。
それは音もなくヨハネルト=ラハイに襲いかかった。
辛うじて躱したヨハネルト=ラハイを今度は真上から巨大な狼がその体以上にでかい口を開けて待っていた。
「くそっ、こんなチート聞いてないぞ!」
「奥の手を聞かれたら意味がねえぞ!」
「ですよねー。」
「ですよー。」
「奥の手を聞かれたら意味がねえぞ!」
「ですよねー。」
「ですよー。」
魔術行使と毒のせいでもう身体が完全に動かない。
毒がある程度抜けるまで戦闘はあの二体に任せるしかないようだ。
毒がある程度抜けるまで戦闘はあの二体に任せるしかないようだ。
サンジェルマンによればこの世界において魔術もまた都市伝説に入るらしい。
科学と魔術の両方を極めたあの男によればハイレベルな科学と魔術は似たようなもので、要するにどちらも人間に扱えるレベルを越えた理法なのだそうだ。
まあ俺は文系なのでよくわからないのだが。
今回俺が使った魔術はサンジェルマンが魔術書の形で俺に預けて置いてくれた物で、
発動タイミングは俺が決めるがあくまでこれを行使しているのはサンジェルマンの力によるものである。
というか、あいつってば現実でもこんなことできるのか?
どうやらあいつに対する認識を変えなくてはいけないかも知れない。
恥ずかしい詠唱に耐えた甲斐もあって二体の化け物はヨハネルト=ラハイを追い詰めつつあった。
科学と魔術の両方を極めたあの男によればハイレベルな科学と魔術は似たようなもので、要するにどちらも人間に扱えるレベルを越えた理法なのだそうだ。
まあ俺は文系なのでよくわからないのだが。
今回俺が使った魔術はサンジェルマンが魔術書の形で俺に預けて置いてくれた物で、
発動タイミングは俺が決めるがあくまでこれを行使しているのはサンジェルマンの力によるものである。
というか、あいつってば現実でもこんなことできるのか?
どうやらあいつに対する認識を変えなくてはいけないかも知れない。
恥ずかしい詠唱に耐えた甲斐もあって二体の化け物はヨハネルト=ラハイを追い詰めつつあった。
「ちっくしょおおおおう!
この僕ちんが負けるってのかあぁぁぁぁあい!?」
「盛者必衰、※ただし俺以外全てに限る。
Bite the dust(負けて死ね)
Bite the dust(砂を噛め)
ばいばーいってね。」
この僕ちんが負けるってのかあぁぁぁぁあい!?」
「盛者必衰、※ただし俺以外全てに限る。
Bite the dust(負けて死ね)
Bite the dust(砂を噛め)
ばいばーいってね。」
小枝を折るような音が立つ。
フェンリルと野槌が消え去ったところから見るとどうやらこの戦闘は終わったらしい。
フェンリルと野槌が消え去ったところから見るとどうやらこの戦闘は終わったらしい。
「はっはっは、俺の勝ちだぜ!」
どうやら少しずつ身体の毒が抜けてきたらしい。
足と左腕は動くようになり始めた。
俺が勝ち誇って辺りを見回すと見覚えの有る道化が転がっている。
とりあえず死体から短剣を奪い取ってみた。
ふむ、こいつに持たせておくには勿体ない品だ。
足と左腕は動くようになり始めた。
俺が勝ち誇って辺りを見回すと見覚えの有る道化が転がっている。
とりあえず死体から短剣を奪い取ってみた。
ふむ、こいつに持たせておくには勿体ない品だ。
他に何か持っていないかともう一度道化の死体を見下ろそうと後ろを振り返るとその死体は消えていた。
「こ~んな所じゃあまだまだやられないよ~ん!」
「あっ、逃げる気か!」
「ひゃっひゃっひゃっひゃっ!逃げるが勝ちって言うもんね~!」
「ちっくしょう!」
「あっ、逃げる気か!」
「ひゃっひゃっひゃっひゃっ!逃げるが勝ちって言うもんね~!」
「ちっくしょう!」
弾の残っているH&K USPを構えようとしたところで銃を取り落とす。
毒がまだ右腕に残っているようだ。
しびれてしまって上手く動かない。
俺は不覚にもヨハネルト=ラハイを取り逃してしまったらしい。
まあ逃したところで俺は困らないのだが。
それはそうとこんな状態でラストダンジョンに挑む訳にはいかない。
一旦町に戻る必要がある。
まだ動く左手で茜さんを担ぎ上げると、俺は先ほどの町まで歩き始めた。
【上田明也の探偵倶楽部40~死線、冥府を越えて……ってなんかエヴァのタイトルに似てね?~fin】
毒がまだ右腕に残っているようだ。
しびれてしまって上手く動かない。
俺は不覚にもヨハネルト=ラハイを取り逃してしまったらしい。
まあ逃したところで俺は困らないのだが。
それはそうとこんな状態でラストダンジョンに挑む訳にはいかない。
一旦町に戻る必要がある。
まだ動く左手で茜さんを担ぎ上げると、俺は先ほどの町まで歩き始めた。
【上田明也の探偵倶楽部40~死線、冥府を越えて……ってなんかエヴァのタイトルに似てね?~fin】