【上田明也の探偵倶楽部43~一方その頃~】
上田がCOAの最終ダンジョンで精神を病み始めていた頃、笛吹探偵事務所では出前でお寿司を食べていた。
レモンが冗談のつもりで特上寿司を食べたいと贅沢を言ったら彼方が本気にしてしまい、
メルが突っ込み役を放棄した上で穀雨ちゃんも悪のりした結果である。
レモンが冗談のつもりで特上寿司を食べたいと贅沢を言ったら彼方が本気にしてしまい、
メルが突っ込み役を放棄した上で穀雨ちゃんも悪のりした結果である。
「問題は僕たちが頼んでも悪戯だと思われることです。」
「お寿司!お寿司!」
「はは、それなら問題無いぞ彼方。
私の予知に依れば後十秒ほどで丁度いい男が来る。」
「お寿司!お寿司!」
「まったくもう、穀雨ちゃんったら本当に胃袋キャラが進行して……。」
「さて来るぞー、5、4、3、…………。」
「ところで誰が来るの、レモン。」
「え、殺人鬼だ。あと檸檬って呼ぶな。」
「上田さん居るかー?」
「ほらな、来ただろ。」
「直さんだ!これはラッキーだったね!」
「殺人鬼が来てラッキーっていう皆さんの神経が知れません。」
「失礼だなメルとやら。
一応普段から妹が世話になっている以上、君の想像してるような失礼なことはしないよ。」
「わーい、直さんだぁ!」
「お寿司!お寿司!」
「はは、それなら問題無いぞ彼方。
私の予知に依れば後十秒ほどで丁度いい男が来る。」
「お寿司!お寿司!」
「まったくもう、穀雨ちゃんったら本当に胃袋キャラが進行して……。」
「さて来るぞー、5、4、3、…………。」
「ところで誰が来るの、レモン。」
「え、殺人鬼だ。あと檸檬って呼ぶな。」
「上田さん居るかー?」
「ほらな、来ただろ。」
「直さんだ!これはラッキーだったね!」
「殺人鬼が来てラッキーっていう皆さんの神経が知れません。」
「失礼だなメルとやら。
一応普段から妹が世話になっている以上、君の想像してるような失礼なことはしないよ。」
「わーい、直さんだぁ!」
洒落たスーツの上に白衣を着た男。
番屋町に住む殺人鬼にして、新進気鋭のフランケンシュタイン制作者、拝戸直である。
番屋町に住む殺人鬼にして、新進気鋭のフランケンシュタイン制作者、拝戸直である。
「ていうか子供達よ、上田さんは?」
「今、COA内部の行方不明者の捜索と聖杯の探索をしてた筈ですよ。」
「ふーん、聖杯ってなに?」
「私たちも知らされてないんですよ。
なんでも願いを叶えるとかなんだとか……。」
「お前らさらっと言って良いのそんなこと!?
直お兄さんここのセキュリティ感覚の甘さに愕然だよ!」
「いやー、橙さんが停めない限り良いんじゃないですかね?」
「ラプラスの悪魔があんたは安全だと言っているから大丈夫。
事務所の見張りはラプラスの悪魔が居るからほぼ完全なのだよ。」
「おー、子供だらけなのはあの人の趣味じゃないのか。
思ったより実力主義なのねこの事務所。」
「直おにいちゃん!お寿司食べよう!」
「へ?」
「ああ、わすれてました。今から私たちお寿司を注文しようと思ってたんですよ。
私がこの事務所の帳簿は預かっていますので改竄は余裕です!」
「メルちゃん、さらっと腹黒いのな。」
「言い出しっぺは彼方君です。」
「えっ、なんで僕に!?」
「頼むよ彼方~。」
「うぅぅ……。」
「今、COA内部の行方不明者の捜索と聖杯の探索をしてた筈ですよ。」
「ふーん、聖杯ってなに?」
「私たちも知らされてないんですよ。
なんでも願いを叶えるとかなんだとか……。」
「お前らさらっと言って良いのそんなこと!?
直お兄さんここのセキュリティ感覚の甘さに愕然だよ!」
「いやー、橙さんが停めない限り良いんじゃないですかね?」
「ラプラスの悪魔があんたは安全だと言っているから大丈夫。
事務所の見張りはラプラスの悪魔が居るからほぼ完全なのだよ。」
「おー、子供だらけなのはあの人の趣味じゃないのか。
思ったより実力主義なのねこの事務所。」
「直おにいちゃん!お寿司食べよう!」
「へ?」
「ああ、わすれてました。今から私たちお寿司を注文しようと思ってたんですよ。
私がこの事務所の帳簿は預かっていますので改竄は余裕です!」
「メルちゃん、さらっと腹黒いのな。」
「言い出しっぺは彼方君です。」
「えっ、なんで僕に!?」
「頼むよ彼方~。」
「うぅぅ……。」
橙に頼まれるとどうにも断れないらしい彼方を見て、直は微笑む。
『彼等はもう俺が殺すまでもなく完成している、既に芸術だ』と思ったのだ。
その微笑みは彼を知るものであれば驚くほどの優しさを持っていた。
『彼等はもう俺が殺すまでもなく完成している、既に芸術だ』と思ったのだ。
その微笑みは彼を知るものであれば驚くほどの優しさを持っていた。
「ていうか意外だなあ、あの人が人助けって。」
「いやいや、あの人探偵としては金になる仕事しかしないですよ。
それと依頼人の身元に絶対の信頼が置けないと仕事受けませんし。
あと私たちの知らないところで人身売買組織との交渉とかえぐいことやってますね。」
「えっ、何それ知らなかった。」
「私は知ってたぞー。」
「お兄ちゃん、人身売買って何ー?」
「穀雨はまだ知らなくて良いかな?」
「とにかく所長は金かコネのある人しか客にとりません。
……少なくとも私の見ている範囲では。」
「笛吹さん居るー?」
「あ、コネの有る方のお客様ですね。
直さんお寿司とっておいてください、接待費として経費で落としますから。」
「解った、じゃあ電話してくる……ってお前!
さっきのエロゲ女!」
「あぁ!さっきのネクロフィリア!」
「お兄ちゃんエロゲって何?」
「さぁ?」
「ネクロフィリアって?」
「さぁ?」
「とりあえず誰かこの歩くファッキン十八禁共をふん縛ってください。」
「いやいや、あの人探偵としては金になる仕事しかしないですよ。
それと依頼人の身元に絶対の信頼が置けないと仕事受けませんし。
あと私たちの知らないところで人身売買組織との交渉とかえぐいことやってますね。」
「えっ、何それ知らなかった。」
「私は知ってたぞー。」
「お兄ちゃん、人身売買って何ー?」
「穀雨はまだ知らなくて良いかな?」
「とにかく所長は金かコネのある人しか客にとりません。
……少なくとも私の見ている範囲では。」
「笛吹さん居るー?」
「あ、コネの有る方のお客様ですね。
直さんお寿司とっておいてください、接待費として経費で落としますから。」
「解った、じゃあ電話してくる……ってお前!
さっきのエロゲ女!」
「あぁ!さっきのネクロフィリア!」
「お兄ちゃんエロゲって何?」
「さぁ?」
「ネクロフィリアって?」
「さぁ?」
「とりあえず誰かこの歩くファッキン十八禁共をふん縛ってください。」
笛吹探偵事務所の扉を開けたのはここの常連である小学生女子だった。
彼女の名前は新島友美、笛吹探偵事務所のコネの有る方の客である。
彼女の名前は新島友美、笛吹探偵事務所のコネの有る方の客である。
メルは直に寿司を注文させた後、橙に命じて穀雨を隔離してから友美と直を座らせた。
「ていうかお二人とも知り合いなんですか?」
「さっきゲームショップで会ったんだよ。」
「そうそう、この人中々紳士的な趣味しててねー。」
「いやいやいや、肛虐の監禁病棟24時~産婦人科編~買ってる小学生に言われたくないわ。」
「いやいやいやいや、肛虐の監禁病棟24時~霊安室編~買ってる白衣の男とか笑えませんってば。」
「俺は只のネクロフィリアな医学生だ!」
「私だって只の腹ボテがマイブームの小学生だよ!」
「くそっ、とにかく口を閉じろ…………!
彼方君が処理能力の限界迎えてるぞ!?」
「エロゲッテナァニ?ボクナニモワカリマセーン……。」
「戻ってきて彼方君!君が居ないと色々終了するんだこの事務所!」
「まったく、この程度で陥落するとは所長に遙か及ばないね。」
「まったくだ、友美ちゃんとやら、君の意見には全面的に同意だよ。」
「お前らがおかしいんじゃ!」
「すいませーん、寿司の出前でーす!」
「あっ、お寿司。
とりあえず十八禁トークするなよお前ら!
こっちには幼稚園児が居るんじゃ!」
「おお、メルさんが怖いぞーなんて。」
「やめとけやめとけ、上田さんにちくられるぞ友ちゃん。」
「友で良いよ直ちゃん。」
「じゃあ友って呼ぶぜ。」
「さっきゲームショップで会ったんだよ。」
「そうそう、この人中々紳士的な趣味しててねー。」
「いやいやいや、肛虐の監禁病棟24時~産婦人科編~買ってる小学生に言われたくないわ。」
「いやいやいやいや、肛虐の監禁病棟24時~霊安室編~買ってる白衣の男とか笑えませんってば。」
「俺は只のネクロフィリアな医学生だ!」
「私だって只の腹ボテがマイブームの小学生だよ!」
「くそっ、とにかく口を閉じろ…………!
彼方君が処理能力の限界迎えてるぞ!?」
「エロゲッテナァニ?ボクナニモワカリマセーン……。」
「戻ってきて彼方君!君が居ないと色々終了するんだこの事務所!」
「まったく、この程度で陥落するとは所長に遙か及ばないね。」
「まったくだ、友美ちゃんとやら、君の意見には全面的に同意だよ。」
「お前らがおかしいんじゃ!」
「すいませーん、寿司の出前でーす!」
「あっ、お寿司。
とりあえず十八禁トークするなよお前ら!
こっちには幼稚園児が居るんじゃ!」
「おお、メルさんが怖いぞーなんて。」
「やめとけやめとけ、上田さんにちくられるぞ友ちゃん。」
「友で良いよ直ちゃん。」
「じゃあ友って呼ぶぜ。」
メルはてきぱき金を払うと寿司を受け取る。
寿司の気配を感じて穀雨が隔離していた部屋の中から出てきた。
目がらんらんと輝いている。
寿司の気配を感じて穀雨が隔離していた部屋の中から出てきた。
目がらんらんと輝いている。
殺気を感じたメルが叫ぶ。
「まずいっ、誰か寿司を守って!」
「お す し だ ああああああああああああ!」
「すまんハーメルン!振り切られた!」
「橙さんでも対応出来ないほどの速度だとっ!ええい、連邦の胃袋キャラは化け物だ!
彼方さん、貴方の妹ですよ!なんとか……」
「エロゲッテナァニ?ネクロフィリアッテナァニ?」
「駄目だこりゃ!」
「俺に任せろ子供達!」
「お す し だ ああああああああああああ!」
「すまんハーメルン!振り切られた!」
「橙さんでも対応出来ないほどの速度だとっ!ええい、連邦の胃袋キャラは化け物だ!
彼方さん、貴方の妹ですよ!なんとか……」
「エロゲッテナァニ?ネクロフィリアッテナァニ?」
「駄目だこりゃ!」
「俺に任せろ子供達!」
拝戸直が自らの“他人の長所・短所を見抜く体質”を生かして穀雨の身体を解析する。
そこから彼女の行動を予測してあり得ない高速で動き回る穀雨を……
そこから彼女の行動を予測してあり得ない高速で動き回る穀雨を……
「―――――――捉えた!」
「うおおおおおおおおおおお!!」
「すげええええええ!」
「あれ、今の流れ目で終えなかったの私だけ?」
「うおおおおおおおおおおお!!」
「すげええええええ!」
「あれ、今の流れ目で終えなかったの私だけ?」
見事捕まえた。
メルと橙が拍手喝采で直を称える。
メルと橙が拍手喝采で直を称える。
「お寿司食べたい!」
「ちょっとずつね!」
「お姉ちゃんの意地悪!」
「なぁ皆、なんでさっきから穀雨ちゃんをそんなに警戒してるんだい?」
「ちょっとずつね!」
「お姉ちゃんの意地悪!」
「なぁ皆、なんでさっきから穀雨ちゃんをそんなに警戒してるんだい?」
友が素直な疑問を口にする。
その瞬間、メルと橙がもの凄い顔で友を睨んだ。
その瞬間、メルと橙がもの凄い顔で友を睨んだ。
「良いですか友さん、この子の食欲は底がないんです。」
「新島友美、私の買い物代とこの子の食費で笛吹の収入の大半が消えていると知ったら驚くか?」
「……あれ、レモンちゃんの買い物癖直したら良いんじゃないのそれ?」
「すっげえ、この子の胃袋面白いなあ!
解体して良いかな!?
――――――冗談だ!待って!謝るから!
彼方君だっけ?
本当に冗談だから剣抜くのやめて!
俺は今戦闘能力無いの!都市伝説やられちゃったの!」
「え?」
「今日来たのだってその件についてなんだぜ?」
「ちゃんと依頼の内容くらい言っておいてくれよ拝戸直。
私たちとお前の仲だろうが。」
「お前らが喋らせてくれなかったんじゃないか!」
「あー、そういやそうでしたね。」
「お寿司いいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
「おべら!?」
「あっ、直さん穀雨ちゃんを逃がさないで!」
「仕方ない、卵寿司詰め合わせを犠牲にしろ!二十秒は保つ!」
「わーい、タマゴだー!」
「新島友美、私の買い物代とこの子の食費で笛吹の収入の大半が消えていると知ったら驚くか?」
「……あれ、レモンちゃんの買い物癖直したら良いんじゃないのそれ?」
「すっげえ、この子の胃袋面白いなあ!
解体して良いかな!?
――――――冗談だ!待って!謝るから!
彼方君だっけ?
本当に冗談だから剣抜くのやめて!
俺は今戦闘能力無いの!都市伝説やられちゃったの!」
「え?」
「今日来たのだってその件についてなんだぜ?」
「ちゃんと依頼の内容くらい言っておいてくれよ拝戸直。
私たちとお前の仲だろうが。」
「お前らが喋らせてくれなかったんじゃないか!」
「あー、そういやそうでしたね。」
「お寿司いいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
「おべら!?」
「あっ、直さん穀雨ちゃんを逃がさないで!」
「仕方ない、卵寿司詰め合わせを犠牲にしろ!二十秒は保つ!」
「わーい、タマゴだー!」
穀雨は直の手で差し出された卵寿司をもしゃもしゃと食べ始めた。
食べるのが早い、とにかく早い。
醤油をつける作業、口に運ぶ作業、嚥下する作業、全てが同時だ。
もはやそれは食事などではない。
ただのお寿司に対する征服行為だ。
食べるのが早い、とにかく早い。
醤油をつける作業、口に運ぶ作業、嚥下する作業、全てが同時だ。
もはやそれは食事などではない。
ただのお寿司に対する征服行為だ。
「急いで!穀雨ちゃんが目移りする前に皆極上寿司だけでも!」
「醤油は用意したぞメル!」
「とりあえず私はお茶を用意したよ!」
「いつの間に!?まあ良いや、ナイス友さん!」
「私は大トロをコンプリートしました!」
「どこのどいつだ、ぶっ殺すぞ馬鹿野郎!」
「醤油は用意したぞメル!」
「とりあえず私はお茶を用意したよ!」
「いつの間に!?まあ良いや、ナイス友さん!」
「私は大トロをコンプリートしました!」
「どこのどいつだ、ぶっ殺すぞ馬鹿野郎!」
と、突っ込んでからメルは違和感を感じた。
この場にいるはずの無い人間が居る。
その男は白衣の下に競泳用水着というどうしようもない服装で大トロをむさぼっていた。
この場にいるはずの無い人間が居る。
その男は白衣の下に競泳用水着というどうしようもない服装で大トロをむさぼっていた。
「大好きなんですよね―、大トロ。
それはそうとしてあれ有りますか?わさび巻き。」
「おいサンジェルマン、なんでお前が此処にいるんだ?」
「拝戸さん、貴方の趣味の後始末してたら長引いたんですよ?」
「あ、ごめんね。ありがとう。」
「いやいやいや、どうでも良いけどなんで貴方が大トロ喰ってるんですか。」
「私ウニ貰うねー。」
「友さんっ!?」
「俺ハマチな。」
「直さんっ!?」
「じゃあ私も鮭ハラス貰っておこうか。」
「檸檬さんまでっ!?じゃあ私は穴子頂きますね。」
それはそうとしてあれ有りますか?わさび巻き。」
「おいサンジェルマン、なんでお前が此処にいるんだ?」
「拝戸さん、貴方の趣味の後始末してたら長引いたんですよ?」
「あ、ごめんね。ありがとう。」
「いやいやいや、どうでも良いけどなんで貴方が大トロ喰ってるんですか。」
「私ウニ貰うねー。」
「友さんっ!?」
「俺ハマチな。」
「直さんっ!?」
「じゃあ私も鮭ハラス貰っておこうか。」
「檸檬さんまでっ!?じゃあ私は穴子頂きますね。」
一同、急いで自分の好きなネタだけは腹に入れ始めた。
本人達は至って真面目なのだが絵面的にかなり間抜けである。
本人達は至って真面目なのだが絵面的にかなり間抜けである。
「あー、美味しかった。」
全員が一応寿司を食べ終わって一息吐いた。
メルは何気なくお茶に手を伸ばす。
彼女は湯飲みを手にとってゆっくりと口に運んだ。
冷たく柔らかな唇と暖かく固い陶器の湯飲みがふれあわんとしたその瞬間、おかしな事が起きた。
メルは何気なくお茶に手を伸ばす。
彼女は湯飲みを手にとってゆっくりと口に運んだ。
冷たく柔らかな唇と暖かく固い陶器の湯飲みがふれあわんとしたその瞬間、おかしな事が起きた。
「あつっ!」
メルが飲もうとしたお茶を浴びたサンジェルマンが飛び上がる。
白衣にお茶がかかったらしい。
メルの使っていた湯飲みがソファーに落ちた。
白衣にお茶がかかったらしい。
メルの使っていた湯飲みがソファーに落ちた。
「おいメル、お前どうしたんだ!?」
橙が驚いて声を上げる。
彼女の目の前で、メルの姿が半透明になっていたのだ。
彼女の目の前で、メルの姿が半透明になっていたのだ。
「え……なにこれ?」
「しまった、忘れていました。
メルさん、急いで上田さんとの契約を解除してください。」
「何この急展開、私聞いてないよ!?」
「どどどど、どういうことです!?」
「今上田さんがある聖遺物を回収していてですね、一時的にでも契約を解除しないと悪魔である貴方が危険な可能性が有るんですよ。」
「解除ってどうやって!?」
「契約を強制解除する都市伝説を持ってきています。」
「しまった、忘れていました。
メルさん、急いで上田さんとの契約を解除してください。」
「何この急展開、私聞いてないよ!?」
「どどどど、どういうことです!?」
「今上田さんがある聖遺物を回収していてですね、一時的にでも契約を解除しないと悪魔である貴方が危険な可能性が有るんですよ。」
「解除ってどうやって!?」
「契約を強制解除する都市伝説を持ってきています。」
サンジェルマンは刺身包丁のような刃物を取り出した。
「“刃物は縁を切る”って奴ですね。『組織』の私の管轄の倉庫から持ち出しました。
これで指の先を少しだけ切ってください。」
「どどどどど、どういうことなんですか!?」
「急いでください!消えちゃいますよ!」
「あーもう!訳わかんない!」
「いくら食べてて良い?って穀雨ちゃんそれ私のマグロ!」
「マグロ食べ終わったー!」
「そんなあんまりだ!あー、サンジェルマン。その刃物貸して。
メルちゃんこっち来て、そうそう……えい。」
これで指の先を少しだけ切ってください。」
「どどどどど、どういうことなんですか!?」
「急いでください!消えちゃいますよ!」
「あーもう!訳わかんない!」
「いくら食べてて良い?って穀雨ちゃんそれ私のマグロ!」
「マグロ食べ終わったー!」
「そんなあんまりだ!あー、サンジェルマン。その刃物貸して。
メルちゃんこっち来て、そうそう……えい。」
友が“刃物は縁を切る”を持ってメルの指を軽く切った。
次の瞬間、メルの薄れていた身体が再び実体化する。
次の瞬間、メルの薄れていた身体が再び実体化する。
「二人とも駄目だよ、急展開だからって躊躇っちゃ。死ぬよ?」
それだけ言うと友は再び穀雨とのネギトロ戦争に帰って行った。
「流石友さん、思わぬところで思い切りが良いですね。」
「……それはそうと、今ので契約切れちゃったんですか?」
「ええ、上田さんとの契約は切れましたね。」
「契約者居ないと私微妙な性能なんですけど……。」
「拝戸さん、そういえば貴方最近契約した都市伝説を倒されたそうですね?」
「え、そだけど?」
「……それはそうと、今ので契約切れちゃったんですか?」
「ええ、上田さんとの契約は切れましたね。」
「契約者居ないと私微妙な性能なんですけど……。」
「拝戸さん、そういえば貴方最近契約した都市伝説を倒されたそうですね?」
「え、そだけど?」
カッパ巻きをむさぼっていた拝戸直が顔を上げる。
「メルさん、一時的に拝戸さんの護衛に回って欲しいのです。
今の彼は都市伝説を無くしていましてね。
貴方自体は上田さんの傍に居て良いですから、お願いします。
貴方の能力だけでも拝戸さんに与えれば良いだけですので。」
「えぇぇ……!?」
「お願いします、この通り!」
「サンジェルマンが土下座したぁ!カメラ持ってくるね!」
「まぐろ!まぐろ!」
「しゃこは俺のだあああああああああ!」
「トビッコおいしい!」
「巫山戯るな、トビッコが一瞬で五個もってかれたぞ!?」
「カオス……。」
「あ、それはそうとしてメルさんが消えかけたって事は上田さんが聖杯ゲットしたってことですね!
寿司追加注文しておいてください!私の彼女も連れてきますからその分まで!
すぐに取りに行ってきます!
たこは駄目ですよ、彼女たこが大嫌いなんです!」
「えっ、サンジェルマンに彼女!?」
「あのー、それで私はどうすれば……。」
今の彼は都市伝説を無くしていましてね。
貴方自体は上田さんの傍に居て良いですから、お願いします。
貴方の能力だけでも拝戸さんに与えれば良いだけですので。」
「えぇぇ……!?」
「お願いします、この通り!」
「サンジェルマンが土下座したぁ!カメラ持ってくるね!」
「まぐろ!まぐろ!」
「しゃこは俺のだあああああああああ!」
「トビッコおいしい!」
「巫山戯るな、トビッコが一瞬で五個もってかれたぞ!?」
「カオス……。」
「あ、それはそうとしてメルさんが消えかけたって事は上田さんが聖杯ゲットしたってことですね!
寿司追加注文しておいてください!私の彼女も連れてきますからその分まで!
すぐに取りに行ってきます!
たこは駄目ですよ、彼女たこが大嫌いなんです!」
「えっ、サンジェルマンに彼女!?」
「あのー、それで私はどうすれば……。」
サンジェルマンは魔術か何かで一瞬でその場から消えてしまった。
メルは自分の置かれた状況について混乱するばかりである。
だから彼女は知らない、今この瞬間、割と最悪な児童誘拐犯&快楽殺人鬼のコンビが成立してしまったことを。
【上田明也の探偵倶楽部43~一方その頃~fin】
メルは自分の置かれた状況について混乱するばかりである。
だから彼女は知らない、今この瞬間、割と最悪な児童誘拐犯&快楽殺人鬼のコンビが成立してしまったことを。
【上田明也の探偵倶楽部43~一方その頃~fin】