「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 夢幻泡影-36d

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匿名ユーザー

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(裂邪>ハァアァアアアァァァァァァアアアァァァァァァア・・・
(シェイド>ワザトラシク大キナ溜メ息ヲ吐クナ
(ウィル>幸せが逃げちまいやすぜ?
(裂邪>既に逃げてるようなもんだよ・・・はぁ、不幸だ・・・

俺達は今、『ユグドラシル』という町の宿屋にいる
というか、この町そのものが「ユグドラシル」という大きな樹で作られている
樹の幹を掘って、宿屋は勿論、武器屋や訓練所もあるし、根元まで行くと採掘スポットがあるとか
いやぁしかし北欧神話の“世界樹”を生で拝める、っつか中に入れるとは思わなかった
人生捨てたもんじゃないな
それなのに

(裂邪>何だこの仕打ちはぁぁぁぁぁぁぁぁ!?



―――遡ること10分弱、宿屋にて

ここ『ユグドラシル』に着いて暫くして、俺達は宿屋で部屋を2つ借りたのだ

(裂邪>さぁて、部屋に行くか、ミナワ、メリーさん、レイちゃん、ローゼちゃん、ライサちゃん♪

と、俺は『俺達とメリーさんとレイちゃんとローゼちゃんとライサちゃん』の1部屋と、
『正義と愉快な仲間達』の1部屋の、合計2部屋を頼んだつもりだったのだが

(シェイド>待テ、弟達ハトモカク、貴様ト同ジ部屋ニ少女ガイルノハ大イニ問題ガアルダロウ
(勇弥>無難に『男性陣』と『女性陣』に分けた方がいいだろ

―――ということがあったのだ

(裂邪>何が悲しくて男だらけの部屋に寝泊りしなきゃなんねぇんだ!?
    つぅか、ミナワを返せ! 別れ際に俺の為に涙を流してくれたミナワを返せ!!
(理夢>落ち着きやがれ!ったく、テメェらの相思相愛ぶりには、呆れを超えて関心しちまうぜ
(裂邪>その愛する人が側にいないなんて・・・世界樹を2人で見られないなんて・・・
    お前らは悪魔か!?俺達の愛を無残にも無慈悲にも引き裂こうとする魔神の僕か!?

この部屋の全員を指した、つもりだった
当然シェイドも理夢もウィルも気にしちゃいないし、
何より正義達は「下男」等と一緒に自分の世界へ入っちまってるし

(裂邪>・・・ハァ

俺は財布から必要なだけの金を取り出し、残りはベッドに投げ捨てた

(シェイド>何処ヘ行ク?
(裂邪>1人にしてくれ・・・金は置いてくから、使い過ぎない程度なら勝手に使ってくれ

何となく、1人になりたくて
いや、あいつに会える気がして
俺はむさ苦しく騒がしい部屋を出た



    †    †    †    †



『ユグドラシル』の、最も空に近い場所から
裂邪は独り、星空を満喫しながらたそがれていた

(裂邪>あー、ゲームの中だからか星が綺麗だなぁ
    にしてもデカい樹だぜ・・・それに都市伝説の気配が風みたいに流れてくる
    まぁ、「口裂け女」とかみたいなトゲトゲした感じじゃないけどな
    どっちかっつぅと、幸太に貰った眉毛コアラを食べた時みたいな感じかn

突然、彼の目の前が真っ暗になる
と同時に、背後から「だーれだ?」という声

(裂邪>ッハハ、誰って、ミナワだろ?
(ミナワ>ピンポ~ン♪ 流石ご主人様です♪
(裂邪>分からない訳ないだろ、俺の大切な人なんだから
(ミナワ>もぉ、ご主人様ったらぁ///
(裂邪>ウヒヒヒヒ・・・ところで、どうしてここに?
(ミナワ>いえ、何となく・・・ここに来ると、ご主人様がいる気がして
(裂邪>マジで? 俺もだよ
(ミナワ>ホントですか?
(裂邪>ホントホント。やっぱり、お前が側にいてくれないと落ち着かなくて・・・そっちは?
(ミナワ>そ、それが・・・・・・わ、私も///
(裂邪>ッヒヒ、似た者同士、か・・・そうだ、そっちに変化あった?
(ミナワ>あぁそうでした、ローゼさんが外の世界に行ってます
     蓮華さん達も連れてくるのだそうです
(裂邪>そうか、ありがと

暫く、空を見上げる2人
緩やかな風に揺れる木の葉の音が、一層優しい気持ちにさせてくれるようだ
と、闇に走る一筋の線

(ミナワ>あ!流れ星!
(裂邪>わお、よく出来たゲームだなぁ
(ミナワ>こんな時くらい、“ゲーム”ということは忘れましょうよぉ・・・
     ロマンも何もないじゃないですか
(裂邪>悪ぃ悪ぃ; ロマンか、じゃあ星空の下でこういうのはロマンかな?

ミナワを抱き寄せ、唇を重ねる
1日に2度もやって飽きないのだろうか

(ミナワ>んぅ・・・わ、私はこういうの・・・好きです///
(裂邪>お気に召したようで何よりだぜ
(ミナワ>でも、他の女の子に目移りするのはいけません
(裂邪>ここでそれを出しますか; でもさぁ、俺がキスできる人はお前だけなんだぜ?
(ミナワ>うぅ・・・そ、それはそうですけどぉ・・・でもダメなものはダメです!
(裂邪>はい、気をつけますorz あぁ、ところで、これ飲むか?
(ミナワ>ほえ?・・・ジュース、ですか?
(裂邪>まぁそんなところか。さっき店で買ってきたんだ
(ミナワ>そうなんですか。では、お言葉に甘えて・・・

ビンに口をつけて、ゴク、と一口飲む
その直後、ミナワはすぐに口を離し、急にむせ出した
彼女の顔が、見る見る赤くなっていく

(裂邪>お、おい、大丈夫か?
(ミナワ>ケホッコホッ・・・な、何飲ませたんですかぁ・・・?
(裂邪>バレた? 『酒』だよ『酒』。一定時間だけ攻撃力が上がるんだ。防御が若干下がっちまうけど
(ミナワ>こ、効果なんて訊いてませんよぉ・・・ら、らめぇ、頭がぽーっとするぅ・・・
     裂邪ぁ、子供がお酒なんて飲んじゃらめなんれすよぉ?
(裂邪>酔うの早すぎだろ、おい・・・
    てか、警察がいる訳じゃないし、子供が酒飲んでも誰も咎めやせんだろ、多分
    それに、あくまでゲームの中だから、人体に影響があるとは限rむぐっ!?

口一杯に、先程の酒を含んだミナワが、裂邪に口付けをする
無理矢理彼の口をこじ開け、含んだものを流し込んでゆく
彼の顔も、ほんのり赤く染まってきた

(裂邪>にゃ・・・ミ、ミナワ・・・
(ミナワ>えへへぇ・・・裂邪にお返ひ♪
     裂邪も顔真っ赤れすよぉ?酔ってるんじゃないれすkんひゃあ!?

突然、裂邪はミナワを抱きしめた
ごろごろと、酒を零しながらビンが転がっていく
そのまま裂邪は彼女を倒してのしかかり、首筋から耳にかけて舌で弄び始めた

(ミナワ>やっ、あっ♪ ら、らめっ裂邪ぁっひと、人が来ちゃうよぉ!?
     あ…やっぱりやめちゃイヤぁ♪ もっとぉ、もっとしてぇ♪
     れ、裂邪のしたいこと・・・何でもしていいかr―――あれ?

ふと、我に帰ると、
裂邪の舌の動きは完全に止まっていた
それどころか、耳元で深呼吸に近い声が聞こえる

(ミナワ>れ、裂邪ぁ・・・寝ちゃったの?

残念そうに尋ねるが、彼は起きる気配がない
しかし、彼女は今日のことを振り返り

―――そうですよ、裂邪は今日1日で、色んな敵と戦ったんですから
負担の大きい『シャドーズ・アスガルド』も2度も使ってましたし、
それに・・・1度は、死にそうな怪我まで負ったんです
疲れていても、仕方ありません
せめて、少しの時間だけでも休んでください

(ミナワ>・・・本当に、お疲れ様です、裂邪♪

ミナワは、そっと彼の耳元で呟き、きゅっと優しく抱きしめた



    †    †    †    †



一方その頃

(ローゼ>あの・・・蓮華ちゃん、大丈夫ですの?
(蓮華>はぁ・・・はぁ・・・あっ・・・ぁはぁ・・・
(ロール>・・・てゆーか、蓮華さんどうしちゃったワケ?
(日天>恐らくだが、憧れの「ユグドラシル」を、
    見るどころかその中に侵入できた事に喜びすぎたんだろう・・・
(蓮華>んふぅ・・・ぅんっ・・・
(ロール>なるほどねぇ・・・アタシが雷で喜ぶ的なカンジってこと?
(日天>まぁ、そんなところだな
(ローゼ>と、とにかく、部屋に行きましょう;

喘ぐ蓮華を担いで、己の部屋へと向かうローゼ達であった

   ...To be Continued

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