「あぅ、えっと……い、いってらっしゃいませ、お嬢様」
2年B組の模擬店を訪れていた生徒を、見送るディラン
呼び込み以外にも、ちゃんとお見送りの手伝いもしていた
元々の都市伝説の特性なのか何なのか、誰かに奉仕する、と言う事が得意なディラン
若干頼りない印象があるものの、きちんと客の見送りは出来ていた
そうやって、時折客の見送りなどしつつ、呼び込みを続けていると
呼び込み以外にも、ちゃんとお見送りの手伝いもしていた
元々の都市伝説の特性なのか何なのか、誰かに奉仕する、と言う事が得意なディラン
若干頼りない印象があるものの、きちんと客の見送りは出来ていた
そうやって、時折客の見送りなどしつつ、呼び込みを続けていると
「……何やってるんだ、お前は」
「え?……あ、ジブリル」
「え?……あ、ジブリル」
呆れたような声音で言われて、振り返る
そこにいたのは、小学校低学年くらいの幼女を片腕で抱き上げている、身長2㍍越えの西洋人男性
都市伝説「赤い靴」こと、ジブリルの姿があった
抱き上げられている幼女は彼の契約者、赤坂 美樹
赤坂グループ社長の、一人娘だ
何故、抱き上げた状態かといえば…まぁ、この混雑の中で、はぐれないように、である
このような混雑で、もっとも迷子になりやすいのは、幼稚園児から小学校低学年くらいと相場が決まっている
そこにいたのは、小学校低学年くらいの幼女を片腕で抱き上げている、身長2㍍越えの西洋人男性
都市伝説「赤い靴」こと、ジブリルの姿があった
抱き上げられている幼女は彼の契約者、赤坂 美樹
赤坂グループ社長の、一人娘だ
何故、抱き上げた状態かといえば…まぁ、この混雑の中で、はぐれないように、である
このような混雑で、もっとも迷子になりやすいのは、幼稚園児から小学校低学年くらいと相場が決まっている
「君達も、来てたの?」
「先生の母校なのよ」
「先生の母校なのよ」
一回来てみたくて、と答えたのは美樹
彼女の言う先生とは、ピアノ教室の先生の事だ
いつも丁寧に教えてくれるし、世話になっているのである
彼女の言う先生とは、ピアノ教室の先生の事だ
いつも丁寧に教えてくれるし、世話になっているのである
「その格好、執事?」
「あ、う、うん……この店の、呼び込み手伝ってるから………ぁ、お、お帰りなさいませ、お嬢様、ご主人様」
「あ、う、うん……この店の、呼び込み手伝ってるから………ぁ、お、お帰りなさいませ、お嬢様、ご主人様」
慌てて、ジブリルと美樹に頭を下げるディラン
ふふんと美樹は笑ってみせる
ふふんと美樹は笑ってみせる
「まぁ、合格」
彼女、普通に家に執事がいるのだ
このような事は、慣れている
このような事は、慣れている
「この店、入るわよ」
「わかった…じゃあ、頑張れよ、ディラン」
「う、うん…ジブリル達も、楽しんでいってね」
「わかった…じゃあ、頑張れよ、ディラン」
「う、うん…ジブリル達も、楽しんでいってね」
美樹と共に教室内に入っていくジブリルを、ディランはどこか羨ましそうに眺めた
……契約者を得る事ができたジブリルが、正直、羨ましい
自分には、契約者を得ることなど……きっと、これから生きていく中で、一生不可能だろうから
契約者を得て、それを、さながら騎士の如く護る事ができるジブリルが、ディランは羨ましい
自分には、契約者を得ることなど……きっと、これから生きていく中で、一生不可能だろうから
契約者を得て、それを、さながら騎士の如く護る事ができるジブリルが、ディランは羨ましい
自分の能力は、護る事には向いていない
どうしても………他者を破滅させる事に、向いている力だから
どうしても………他者を破滅させる事に、向いている力だから
かすかに頭を過ぎった記憶を、振り払うように軽く頭を振って
ディランは、店の呼び込みに戻ったのだった
ディランは、店の呼び込みに戻ったのだった
fin