「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - はないちもんめ-03

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今日は散散な日だった
学校では新人の教師が気に食わなかったので校長と教頭を使って地方に飛ばし
下級生を苛めていた男子が目に付いたので死なない程度に締め上げ
給食は大嫌いなレーズンパンと来た
干し葡萄とか人間の食べ物じゃないわよ、うん
その上・・・
「厄日かしらね・・・」
都市伝説にまで遭遇するなんてね・・・


「はじめまして」
目の前に居るのは黒いスーツにサングラスの男
間違いない
「『組織の黒服』・・・」
半歩下がり小銭を握る
能力が不明な上に単独で来てる以上、『はないちもんめ』が効くか判らないけど・・・
「組織が私に何か用?」
「えぇ」
こっちに近づいてくる
「っ!!」
黒服に小銭を投げつけようとして
「お茶しませんか?」
「は?」
お茶に誘われた




某喫茶店にて

私の向いには黒服が座り
私の目の前にはパフェが置いてある・・・何、この状況?
「アイスが溶けてしまいますよ」
「…何を企んでるの?」
『組織』は私に能力を与えておきながら、私が言う事を聞かないと判ると消しにかかって来た連中だ
その組織の一員の黒服が敵である私にパフェを奢ると言う
何の冗談?
「…詫びですよ。あなたを危険な目にあわせた」
詫び・・・ねぇ?
「おじさんの組織がした事でしょ?」
「それは、そうですが」
すっかり困った顔をする黒服・・・
今まで私が見てきた黒服とは何かが違う・・・?

「…こちらで、あなたに能力を与えておきながら。
 こちらであなたを御しきれないとわかれば、消そうとする
 …勝手すぎるでしょう?大人のエゴですよ」
大人のエゴ・・・それは同感だ
大人なんて碌な物じゃない
成る程・・・この黒服は他のに比べれば『良識ある大人』と言う奴らしい
そう感じながら、溶けるともったいないのでアイスに手をつける
「でも、命を狙われたお詫びが、こんなパフェだけじゃ、足りないよ?」
「…お望みでしたら、夢の国にでもご招待しますよ。幸い、入り込むくらいならタダでできますから」
夢の国関係の都市伝説と契約してるのかな?
だと、したら厄介な奴なのかもしれない・・・
「…あぁ。そうだ。夢の国といえば…それに関連した都市伝説で、危険とされている者がいますよ」
「………?」
「その都市伝説は、子供を攫い…都市伝説の一部として、使役できるそうです」
子供を攫い使役するか・・・私と似たような能力なのかはわからないけど、敵にすると厄介ね・・・
「ふ~ん」
「他人事ではないでしょう。あなたとて、取り込まれかねない対象年齢なのですよ」
「警告のつもり?」
「…一応は?」
お優しい事だ
敵にまで警告とはね・・・

「子供を獲物とする都市伝説は多いのです。お気をつけください」
うん、この口うるささと言うかお節介加減
まるで・・・
「知らない人に付いて行っちゃいけません、って言う先生みたいね」
少し顔をしかめられた
他の黒服に比べると随分感情豊かだ
どうりで黒服らしくないと感じたわけね

「…それと。他人からお金を奪い取るくらいなら、私に連絡してください。
 子供一人の生活費くらいなら出せますから」
これが本題?
「その代わりに仕事しろ、って?」
「……子供に、組織の汚い仕事を押し付けるなど…そんな卑怯で卑劣な事、私はやりたくありませんがね」
・・・へぇ?
何か企みでもあるのかと思ったら・・・本物の底抜けのお人好しだったらしい
そんな事を考えながら観察していると黒服が連絡先を書いたメモを渡してくる
・・・罠、かな?
「私には、この紙切れを渡した程度であなたをどうこうできる特殊な力などありませんよ」
「………」
メモを受け取る・・・確かに罠じゃなかったらしい・・・

そうだ

鞄からメモを取り出し連絡先を書いて差し出す
「…はい、私の携帯の番号」
「…見て覚えますので、申し訳ありませんが、その紙は受け取れません」
「………」
っち、読まれてたか・・・
組織の黒服なら強力な契約者の支配権を持ってると思ったんだけどなぁ・・・

「…それでは、私はこれで。子供を狙う都市伝説に、お気をつけください」
「は~い」
目論みが外れた落胆は余り表に出さずに気の無い返事を返し席を立つ
本当に代金は全て黒服が払ってくれたらしい
「じゃあ」
「はい、気をつけて」
挨拶を交わし、別れると再び家に向う
感知を発動してもあの黒服以外には都市伝説や契約者の気配は無い
どうやら、本当に私に詫びをしたかっただけらしい・・・
「・・・面白い奴」

この頃の私はまだ、あの黒服が私にとって無くてはならない存在になるなんて考えてもいなかったんだ

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