獄門寺や徹達と別れ、紗江と紗奈は帰路に着いていた。
「色々あったけど…来れてよかったね」
「そうだね…今度フェアリー・モートで翼さんを見かけたら、改めてお礼言わないとね」
「そうだね…今度フェアリー・モートで翼さんを見かけたら、改めてお礼言わないとね」
♪~♪♪~♪~
と、紗奈の携帯が鳴った。
表示された相手の名前を見て…彼女の表情が凍りついた。
表示された相手の名前を見て…彼女の表情が凍りついた。
『黒服さん』
――夏休み以来連絡のつかなかった、担当の黒服からの着信。
以前出会った黒服や、「組織」所属の門条天地と、「仲介者」と呼ばれている玄宗 直希の話から、その名前は、酷く不吉な予感を孕んでいたが…出ない訳には行かない。
「…もしもし…?」
担当の黒服への強烈な不安と不信感から、小さな、強張った声が出た。
「お久しぶりです…任務の日時が決まったので、お知らせしようと思いまして…」
担当の黒服への強烈な不安と不信感から、小さな、強張った声が出た。
「お久しぶりです…任務の日時が決まったので、お知らせしようと思いまして…」
電話をかけてきた相手である担当の黒服が指定してきたのは、来週の週末だった。
場所は、西区にほど近い、廃棄されたとある製薬会社の建物。
場所は、西区にほど近い、廃棄されたとある製薬会社の建物。
「詳細は、建物に着いたら追って連絡します…では、失礼します」
通話が切れる。
通話が切れる。
「紗江ちゃん…今度の任務の時に、担当の黒服さんを替えてもらえるかどうか…聞いてみる…?」
「そうだね……今度は、答えて貰えるといいね」
「そうだね……今度は、答えて貰えるといいね」
警告に来た黒服や、天地達のくれた情報を、無駄にしたくは無かった。
姉妹は、次の任務の時に担当の黒服を替えてもらえるかどうか、再度尋ねてみることにした。
姉妹は、次の任務の時に担当の黒服を替えてもらえるかどうか、再度尋ねてみることにした。
続く…?