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犬神憑きと怪人アンサー-13d

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匿名ユーザー

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獄門寺や徹達と別れ、紗江と紗奈は帰路に着いていた。

「色々あったけど…来れてよかったね」
「そうだね…今度フェアリー・モートで翼さんを見かけたら、改めてお礼言わないとね」

♪~♪♪~♪~

と、紗奈の携帯が鳴った。
表示された相手の名前を見て…彼女の表情が凍りついた。

『黒服さん』

――夏休み以来連絡のつかなかった、担当の黒服からの着信。

以前出会った黒服や、「組織」所属の門条天地と、「仲介者」と呼ばれている玄宗 直希の話から、その名前は、酷く不吉な予感を孕んでいたが…出ない訳には行かない。

「…もしもし…?」
担当の黒服への強烈な不安と不信感から、小さな、強張った声が出た。
「お久しぶりです…任務の日時が決まったので、お知らせしようと思いまして…」

電話をかけてきた相手である担当の黒服が指定してきたのは、来週の週末だった。
場所は、西区にほど近い、廃棄されたとある製薬会社の建物。

「詳細は、建物に着いたら追って連絡します…では、失礼します」
通話が切れる。

「紗江ちゃん…今度の任務の時に、担当の黒服さんを替えてもらえるかどうか…聞いてみる…?」
「そうだね……今度は、答えて貰えるといいね」

警告に来た黒服や、天地達のくれた情報を、無駄にしたくは無かった。
姉妹は、次の任務の時に担当の黒服を替えてもらえるかどうか、再度尋ねてみることにした。

続く…?

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