轟音と共に抉られる地面
(ルート>もうちょっと丁寧に戦えないかなぁ?
しゅたっ、と華麗に着地を決めたルート
地に突き立てられた白く巨大な刃が、砂埃を立てて引き抜かれる
地に突き立てられた白く巨大な刃が、砂埃を立てて引き抜かれる
(ルート>まぁ、獣に何言っても無駄だとは思うけどねぇ
よく見れば、それは刃ではなく・・・薄っすらと湿った、真っ白な2本の歯
彼女が戦っているのは、人間の大人よりも一回り大きな鼠――妖怪「旧鼠」
「旧鼠」は、その長く太い尾を振り、ルートに叩きつけようとした
しかし、彼女はいとも簡単に避けてみせた
否、それはとても避けやすい攻撃だった
見れば、「旧鼠」の息が荒く、挙動も何処かおかしい
この「旧鼠」は既に、彼女が放っているインフルエンザウィルスが感染しているのだ
それ故、体温が上がり、身体中に激痛が走り、身体機能が著しく低下している
これが彼女の――ルート・ライフアイゼンの戦術だ
きょろきょろと辺りを見回し、高く跳躍したルートを捉える「旧鼠」
彼女が戦っているのは、人間の大人よりも一回り大きな鼠――妖怪「旧鼠」
「旧鼠」は、その長く太い尾を振り、ルートに叩きつけようとした
しかし、彼女はいとも簡単に避けてみせた
否、それはとても避けやすい攻撃だった
見れば、「旧鼠」の息が荒く、挙動も何処かおかしい
この「旧鼠」は既に、彼女が放っているインフルエンザウィルスが感染しているのだ
それ故、体温が上がり、身体中に激痛が走り、身体機能が著しく低下している
これが彼女の――ルート・ライフアイゼンの戦術だ
きょろきょろと辺りを見回し、高く跳躍したルートを捉える「旧鼠」
(ルート>『ギフト・シュプリッツェ』!
指先から伸びる、糸の様に細長い液体
だがそれは、「旧鼠」の巨体を眉間から背部までを見事に貫通した
力無く地に伏した巨大な鼠は、月光の下に消え去った
だがそれは、「旧鼠」の巨体を眉間から背部までを見事に貫通した
力無く地に伏した巨大な鼠は、月光の下に消え去った
(ルート>ふぅ、何だかあっけなかったなぁ
やっぱり殺すなら人間に限るねぇ・・・・あぁっ!?
やっぱり殺すなら人間に限るねぇ・・・・あぁっ!?
何かを思い出し、焦ったように早々と道路の片隅のダンボール箱を開ける
(ルート>・・・なぁんだぁ、生きてるじゃないのぉ・・・
ほっ、と胸を撫で下ろすルート
箱の中から、ひょこり、と顔を出す、小さな白い毛の塊
ルートがそっと抱き上げると、それはつぶらな瞳を彼女に向け、にゃあ、と一声あげた
箱の中から、ひょこり、と顔を出す、小さな白い毛の塊
ルートがそっと抱き上げると、それはつぶらな瞳を彼女に向け、にゃあ、と一声あげた
(ルート>全く、鈍臭いんだからぁ・・・少しは危機感ってのを持ちなさいよぉ
頭を撫で、顎の下を指でくすぐる
ごろごろと、気持ち良さそうに鳴く毛むくじゃらの生き物――そう、ネコだ(見た所、ペルシャっぽい)
ごろごろと、気持ち良さそうに鳴く毛むくじゃらの生き物――そう、ネコだ(見た所、ペルシャっぽい)
先程戦っていた「旧鼠」は、『ネコを食べる』という伝承がある
実際、このネコも襲われかけていた
そこをルートが通りかかり、現在に至る
「組織」の黒服なら、無慈悲に手を下す彼女だが、
実際、このネコも襲われかけていた
そこをルートが通りかかり、現在に至る
「組織」の黒服なら、無慈悲に手を下す彼女だが、
(ルート>・・・可愛いぃ・・・
ネコには弱い
(ルート>・・・じゃぁ、アタシはもう行くからさぁ・・・
二度と襲われたりしないように気を付けなさいよねぇ
二度と襲われたりしないように気を付けなさいよねぇ
ひょい、とネコを腕の中から解放し、その場を立ち去ろうとした
ところが、
ところが、
(ルート>え?
足元に感じる、柔らかい毛並みの感触
子ネコが、まるで「すねこすり」のように擦り寄ってきていた
目線を合わせる為に、身を屈めるルート
子ネコが、まるで「すねこすり」のように擦り寄ってきていた
目線を合わせる為に、身を屈めるルート
(ルート>・・・もしかして、アタシについてくる気ぃ?
撫でながら、不思議そうに尋ねた
にゃあ、と宛ら「そうだ」とでも言うように鳴くペルシャネコ
彼女は目を丸くし、深く息を吸い、溜息を吐くと同時に、
にゃあ、と宛ら「そうだ」とでも言うように鳴くペルシャネコ
彼女は目を丸くし、深く息を吸い、溜息を吐くと同時に、
(ルート>物好きねぇ・・・どうなっても知らないよぉ? 命の保障はしないからさぁ
抱き上げ、ちょこんと肩に乗せ、再び歩き出した
すりすり、頬擦りをするネコにくすぐったそうに悶絶しながら、
すりすり、頬擦りをするネコにくすぐったそうに悶絶しながら、
(ルート>・・・テメェの名前、『エーヴィヒ』でいい?
また、彼女は尋ねた
ネコも――エーヴィヒもまた、にゃあ、と鳴いた
ネコも――エーヴィヒもまた、にゃあ、と鳴いた
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