「何描いてんのぉ?」
興味深げに尋ねる少女
視線の先は、スケッチブックに向かって黙々と鉛筆を走らせる少年
視線の先は、スケッチブックに向かって黙々と鉛筆を走らせる少年
「龍の絵だ。また使ってしまったからな」
「龍?って、リントヴルムのことだっけぇ?」
「種類はそうだが、姿は・・・こんな感じだ」
「うわぁ、すごぉい! ホントに出てきそうだねぇ!」
「・・・まぁ、そういう能力だからな;」
「龍?って、リントヴルムのことだっけぇ?」
「種類はそうだが、姿は・・・こんな感じだ」
「うわぁ、すごぉい! ホントに出てきそうだねぇ!」
「・・・まぁ、そういう能力だからな;」
心の底から驚き、無邪気にはしゃぐ少女を見て、少し照れくさそうに頭を掻く少年
「一応、西洋の竜にも挑戦してるんだが・・・どうやら、呼び出せないらしくてな」
「同じ竜なのに?」
「オレの能力は、そもそも中国で生まれたものだからな
絵から飛び出したのは東洋龍であって、西洋竜じゃない・・・仕方ないと言えば、仕方ないがな」
「同じ竜なのに?」
「オレの能力は、そもそも中国で生まれたものだからな
絵から飛び出したのは東洋龍であって、西洋竜じゃない・・・仕方ないと言えば、仕方ないがな」
少年は至極当然のように、そう言ってのけた
しかし、彼の表情が段々と曇っていくのを、少女は見逃さなかった
しかし、彼の表情が段々と曇っていくのを、少女は見逃さなかった
「・・・どうかしたのぉ??」
「ん? いや、何でもない」
「隠すことないよぉ、誰もいないんだからさぁ」
「お前がいるだろ;・・・・・・オレにも、「幼気」が使えたら」
「え・・・?」
「ん? いや、何でもない」
「隠すことないよぉ、誰もいないんだからさぁ」
「お前がいるだろ;・・・・・・オレにも、「幼気」が使えたら」
「え・・・?」
みしり、手に力が入り、鉛筆が小さく悲鳴をあげる
「上位メンバーには選ばれたが・・・オレには、お前やR-No.0、皆の持ってるような力は使えない
思うんだ・・・ここにいたら、いつかオレは足手纏いになるんじゃないか、って」
「そんなことないよぉ!!」
思うんだ・・・ここにいたら、いつかオレは足手纏いになるんじゃないか、って」
「そんなことないよぉ!!」
突然の怒号にぎょっとして、視線を少女に向ける
目から溢れ出す大粒の涙が、彼女の頬を濡らし滝のように流れ落ちてゆく
目から溢れ出す大粒の涙が、彼女の頬を濡らし滝のように流れ落ちてゆく
「だってぇ・・・――さんは、龍を操れるんでしょぉ? トップの姉貴や堅物の姉貴は、そんなことできないよぉ??」
絵だって上手いしぃ・・・アタシは、そんなに上手に絵なんて描けないよぉ・・・
――さんにはできないこともあるかも知れないけど、――さんにしかできないことだって、いぃぃぃっぱいあるんだよぉ!?
だからぁ・・・足手纏ぃなんてぇ・・・ぃゎなぃでよぉ・・・・・・ひっぐ・・・」
絵だって上手いしぃ・・・アタシは、そんなに上手に絵なんて描けないよぉ・・・
――さんにはできないこともあるかも知れないけど、――さんにしかできないことだって、いぃぃぃっぱいあるんだよぉ!?
だからぁ・・・足手纏ぃなんてぇ・・・ぃゎなぃでよぉ・・・・・・ひっぐ・・・」
声をあげ、止まらない涙を袖で拭う
すると
すると
「・・・ぁ」
身体全体に感じる、仄かな温もり
「別に、お前が泣く事でもないだろ・・・・・・ありがとう」
ぼそっ、と耳元で囁く少年
胸に埋めた顔をあげ、少女は満面の笑みを浮かべた
胸に埋めた顔をあげ、少女は満面の笑みを浮かべた
クスクス
クスクス
どこからともなく、小さく聞こえる笑い声
2人は不意に、部屋に1つしかないドアを見た
にやにやしながら覗いていたのは8つの目
それはぞろぞろと、2人の世界に土足で踏み入ってきた
クスクス
どこからともなく、小さく聞こえる笑い声
2人は不意に、部屋に1つしかないドアを見た
にやにやしながら覗いていたのは8つの目
それはぞろぞろと、2人の世界に土足で踏み入ってきた
「キャッハハ~♪ 見ーちゃった見ぃちゃったってカンジ~♪」
「お若いですのねぇ、おほほほほほ♪」
「お似合いなんだよー♪」
「上位ナンバー同士、新カップルの誕生や!・・・若すぎへんか?」
「な、ち、違う! こ、これは・・・」
「も、もぉ! ビリビリの姉貴も盗みの姉貴も寒い姉貴もトップの姉貴もみぃんな出てってぇ!!///」
「お若いですのねぇ、おほほほほほ♪」
「お似合いなんだよー♪」
「上位ナンバー同士、新カップルの誕生や!・・・若すぎへんか?」
「な、ち、違う! こ、これは・・・」
「も、もぉ! ビリビリの姉貴も盗みの姉貴も寒い姉貴もトップの姉貴もみぃんな出てってぇ!!///」
† † † † † †
(ルート>・・・・・・・んぅ?
静かな廃ビルの中、見え始めたばかりの日差しに照らされて目覚めたルート
(ルート>ふあ~ぁぁ・・・ちぇっ、ヤな夢見ちゃったなぁ・・・
ぐしぐしと、湿った目元を擦る
(ルート>・・・あ、れ?
頬にも、湿った筋があることに気付く
それが何なのか、答えを導くには時間など必要なかった
しかし、答えは口からではなく、目から溢れ出た
それが何なのか、答えを導くには時間など必要なかった
しかし、答えは口からではなく、目から溢れ出た
(ルート>・・・何でぇ・・・何でなのよぉ・・・
声を押し殺し、ぽろぽろと涙を流し続ける
いつの間に起きたのか、にゃあ?と心配そうに見上げてきたエーヴィヒをそっと抱きしめ、尚も彼女は泣き続けた
そして、
いつの間に起きたのか、にゃあ?と心配そうに見上げてきたエーヴィヒをそっと抱きしめ、尚も彼女は泣き続けた
そして、
(ルート>・・・・・・ぜぇったい・・・・・許さないからぁ・・・
彼女は独り、黒い誓いを立てた
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