プレダトリー・カウアード
季節ネタな姉弟 編 02 【まめまきな姉弟】
姉「節分だ」
弟「投下日は二月の十四日、バレンタイン真っ盛りだけどね、姉ちゃん」
姉「しかし、ここはまだ立春という事になっている」
弟「メタ発言だね」
姉「メタ発言だな」
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姉「ぶっちゃけると節分って地味だと思うぞ」
弟「あんまり大はしゃぎできるイベントじゃないしね」
姉「豆を鬼にあてるゲームも、うちでは一度もやったことが無かったな」
弟「それは姉ちゃんのせいだと思うよ」
姉「何だと」
弟「例えば、姉ちゃんが鬼になったら?」
姉「豆になどあたってなるものか。掠りもせずに避けきってみせるぞ」
弟「例えば、父さんが鬼だったら?」
姉「豆で蜂の巣にしてくれるわ」
弟「誰もやりたがらないよ、それじゃ……」
姉「なら弟が鬼になればいい」
弟「そしたらどうなるの?」
姉「姉弟 vs 父母 になる」
弟「父さんと母さんは?」
姉「蜂の巣」
弟「駄目じゃん……」
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弟「節分といえば、恵方巻もあるよね」
姉「あれも地味だな」
弟「無言で食べるのがルールだから、しょうがないよ」
姉「確か顔も固定されるんだろう?」
弟「その年で縁起のいい方角に」
姉「じゃあ姉ちゃんは弟を見てようじゃないか」
弟「縁起は?」
姉「弟の方がご利益あるだろ」
弟「僕にそんな力ないよ」
姉「私が幸せになればそれでいい」
弟「なるほど」
姉「姉ちゃんもしかして今いい事言った?」
弟「かもしれない」
姉「いい事記念にいいことしようか」
弟「それは駄目」
姉「どうしても?」
弟「どうしても」
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弟「スーパーって大きな恵方巻も売ってるよね。滅茶苦茶長いの」
姉「ああ。弟のくらい長いのが」
弟「下ネタは止めようよ」
姉「実は身長の意味でした?」
弟「何故に疑問形」
姉「姉ちゃん正直なんだ」
弟「正直な人は嘘をつこうとも思わないよ」
姉「嘘も方便」
弟「それもう正直じゃない」
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姉「弟のくらい長い恵方巻の話はどこへ」
弟「話が逸れ過ぎたね」
姉「作者が泣いてるぞ」
弟「姉ちゃんのせいだと思うよ」
姉「照れるじゃないか」
弟「それより恵方巻の話だよ」
姉「スルーした上に強引に話を変えてきたな」
弟「あの長い恵方巻きって、やっぱりお夕飯なのかな」
姉「きっとそうだろう。うまいし」
弟「でもさ、あれだけ長い恵方巻、食べるのに時間がかからない?」
姉「さすがに一分や二分じゃ無理だろうな」
弟「うん。じゃあその食事の間って…………」
姉「……全員が同じ方角を向いたまま、異様に長い恵方巻を無言で食べる、か」
弟「………………」
姉「………………」
弟「怖いね、姉ちゃん」
姉「姉ちゃんでもちょっと引いちゃうな」
弟「やっぱり小さい方がいいかな」
姉「恵方巻はそれで」
弟「…………恵方巻『は』?」
姉「ああ、恵方巻『は』」
弟「………………」
姉「………………」ワクワクテカテカ
弟「聞かなかった事にするよ」
姉「残念だ」
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弟「恵方巻、買ってきたよー」
姉「偉いぞ弟よ、姉ちゃんと結婚しよう」
弟「丁重にお断りさせていただきます」
姉「残念だ」
弟「恵方巻って、なんでこんなに高いんだろうね」
姉「縁起物だからって消費者をなめているな」
弟「それでも買っちゃうんだけど」
姉「自分で作るのは面倒だからな」
弟「そうだね。じゃあ恵方巻はご飯の前に食べようか」
姉「ああ。ご飯は姉ちゃんが作っておいたぞ」
弟「………………」
姉「………………」
弟「…………え?」
姉「姉ちゃん、ご飯用意しちゃった☆」
弟「oh…………」
姉「どうした弟よ、もっと喜んでもいいんだぞ」
弟「うん。嬉しいよ姉ちゃん。でももっと沢山恵方巻買っとけばよかったかも」
姉「高いんだろう?」
弟「背に腹は変えられないんだよ、姉ちゃん」
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姉「………………」モグモグモグモグ
弟「………………」モグモグモグモグ
姉「………………」モグモグモグモグモグ
弟「………………」モグモグモグモグモグ
姉「……よし、食べ終わったぞ」
弟「姉ちゃん、僕凄い事に気づいたかも」
姉「なんだい弟よ」
弟「これ、食べてる間姉ちゃんが僕の方ばかり見てても突っ込めない」
姉「しまった襲えばよかった」
弟「さすがに抵抗するよ」
姉「じゃあじっと見つめようじゃないか」
弟「もう食べ終わったから存分に突っ込みを入れるよ」
姉「それでも構わないさ」
弟「スキンシップ?」
姉「スキンシップ」
弟「それで留まってくれると嬉しいな」
姉「それは叶わない願いというものさ」
弟「いや姉ちゃんの一存で簡単に叶うから」
姉「だからこそ叶わないんじゃないか」
弟「それは盲点だった」
姉「意識の死角を突いたトリックだ」
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弟「オチは?」
姉「抹殺」
【続いちゃえ】