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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 仄暗い魂-11

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Retsuya

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(ルート>・・・おっかしいなぁ・・・?

月が傾きかけた時刻、肩の上で眠るエーヴィヒを撫で、ルートは首を傾げて夜道を歩いていた

(ルート>本ッ当に見かけないねぇ、「組織」の連中・・・どうしちゃったのかなぁ?

ここ暫くの間、彼女は「組織」の黒服達に出くわさなくなった
故に戦利金は民間人から得る、筈だったのだが、
行動に出ようとする度に以前出会った「魔女」を名乗る少女の言葉が頭に過ぎり、
結局、上手にやりくりしながら今日まで空腹を凌いでいたのだった
しかし、狙われていた筈の自分に刺客が全く来なくなるのは、逆に気味が悪いものである

(ルート>ん~・・・あの堅物の姉貴が諦めるとは思えないしぃ・・・

喉を唸らせ、星空を眺めながら考える
と、

(ルート>・・・あぁ、そぉいうことぉ?

ぴたり、歩みを止め、その拍子に起きたエーヴィヒを足元に立たせる
エーヴィヒがちょこちょこと前を歩いていくのを見届け、彼女は背後に振り返った

(ルート>テメェがわざわざ探しに来てたんだねぇ!!

振り返ると同時に、ウィルスの塊を弾丸のように撃ち出す
水よりも粘性のある液体が弾ける音が響き、それは翡翠の鞭によって掻き消された
その鞭の主は、黒いスーツを着た緑色の髪の少女――R-No.1、六条 蓮華

(蓮華>クスッ・・・ようやく見つけましたよ、元R-No.10
(ルート>ずぅっとアタシを探してたのぉ? 1人でぇ?
(蓮華>人員削減ですよ、貴方の為に多くの命を犠牲にしてしまいましたからね
    今度は・・・前のようにはいきません

握り締めた幾つもの種を口に放り、水で押し流す
蓮華の身体から根が伸び、葉が広がり、花が咲き、蔓が絡み、果実が熟れ、そして幹が成長していった
“世界樹”をイメージした彼女の技―――『ユグドラシル』

(ルート>またぁ? それって「馬鹿の一つ覚え」って言うんでしょぉ?
     大きければいいってものじゃないと思うけどなぁ?
(蓮華>【負けた癖にヤケに強気ですね・・・まぁ、叩き潰すまでですが】

無数の蔓がしゅるりとルートに狙いを定め、その先端を突き立て小さな身体を貫かんとする

(ルート>ヒャッハハハ・・・『ドリンゲント・オペラツィオン』!

ルートは己の十指の先端からウィルスによって出来た刃を出現させ、蔓を細切れにし、
さらに向かってくるハエトリソウを横一文字にぶった切る

(蓮華>【どう足掻こうと無駄です
     『メリア・アゼダラク』のお陰で、私はインフルエンザに感染しません】
(ルート>そんなの、全ッ然関係ない!!
(蓮華>【む? どういうことでしょうか?】

スイカの果実を、鉄球の要領で振り回し、投げつける
それはものの見事に両断され、赤い果汁がまるで血のように辺りに飛び散った

(ルート>アタシが負けた理由はそんなんじゃない・・・あの時のアタシが弱かっただけよぉ!
(蓮華>【頭でも打ちましたか? 何の理由にもなってません】

ウツボカズラ、ハエトリソウ、モウセンゴケ、それぞれをルートに向ける
溶かされる前に避け、食われる前に切り裂き、粘液が迫る前に撃ち抜いた

(蓮華>【なら、今は前より強くなっているとでも言うのですか?】
(ルート>そんなっ、ところかなぁ!
(蓮華>【クスッ・・・馬鹿馬鹿しい】

ぼごっ、と鈍い音と共に、ルートの足元から根が飛び出し、彼女の足首に巻きついた

(ルート>し、しまっ―――――――

そのまま根は天に向かって伸び、彼女は宙吊りになってしまった

(蓮華>【デジャヴュですね・・・さて、本番はここからですよ】

クスッ、と小さく、怪しく笑う蓮華
だが、

(蓮華>【・・・っ?】

微かに聞こえた声に、耳を澄ませた
それは、ルートから発せられているようだった
彼女はこの状況下でも、笑っていた

(ルート>ッヒャハハハハハハハハ!!
(蓮華>【何がそんなに可笑しいのでしょうか?】
(ルート>待ってたよぉ、この瞬間!

ばっ、と勢いよく右腕を真横に突き出すと、
幾兆ものインフルエンザウィルスが彼女の腕に纏わりつき、
それらは蓮華の作り出した『ユグドラシル』と同等の大きさの刃となった

(蓮華>【なっ!?】
(ルート>『ゴットアルム』!!

振るった刃は、大木の幹を一刀両断し、
バランスを失ったそれは、轟音と共に崩れ落ちた
そして、根も、葉も、蔓も、何もかもが、何事も無かったかのように消え、
後には、倒れた蓮華の姿だけが残った

(蓮華>くっ・・・こ、んな・・・ことが・・・

立ち上がろうと、腕で支えて上体を持ち上げようとした
その瞬間、影が目に映ったと同時に、

(ルート>足掻こうとしてるのは姉貴の方だったねぇ?

手の甲を、ウィルスで出来た細長い針で貫かれた

(蓮華>――――――ッ!?
(ルート>今度はアタシがテメェを痛めつける番だよねぇ!?

蓮華を腹部から蹴り上げ、宙に浮いた彼女を再び蹴り、壁に叩きつける
ケホッ、と小さく咽る蓮華に、

(ルート>『カイザーシュニット』♪

容赦なく刃を振るい、腹を切り裂いた
真っ紅な華が、夜闇に咲く

(蓮華>あぁっ!?
(ルート>ヒャハハハハハハ!! あぁ良い声! 堅物の姉貴のこぉんな声が聞けるなんて思ってなかったよぉ!!

血が溢れ出す傷口を、蹴りを入れる勢いで踏み躙り、壁に押し付ける

(蓮華>うあぁあああっぁぁぁぁああ!?
(ルート>ヒャハ♪ あぁ良い! 良いよその声ぇ!! もっと叫んでよ姉貴ィ!! ヒャハハハハハハハ!

何度も、何度も傷口を踏みつける
叫び声と、赤黒い血が一緒に口から漏れ出る
頬に飛んだ吐き出された血を、ぺろりと舐め、

(ルート>う~ん、次はどうしてあげちゃおっかなぁ?
     腕ぇ? 足ぃ? それとも胴体半分にしちゃうぅ??

狂気の混じった笑みを浮かべ、そして、

(ルート>そぉだぁ、トップの姉貴にその首を送り返すのもいいよねぇ?
     トップの姉貴どんな顔するかなぁ?? 泣くぅ? 壊れるぅ??
     見たいなぁどうなるか! ヒャッハハハハハハハ!! ヒャァッハハハハハハハハハハハ!!

高らかに、楽しげに、邪悪に笑いながら、
彼女はその刃を、蓮華の首に添え、

(ルート>今まで楽しかったよぉ、Danke♪

ふっと離し、力を入れて刃を振るった

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