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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 赤い靴・DNo-17f

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匿名ユーザー

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 …さて
 うっかりとエロハプニングがあったりもしたが
 無事、一夜があけた
 ……本当に無事かどうかは、色々さておき
 約一名、殴られたりもしたが、無事に夜が明けたのである
 殴られた原因となった猫は、まだ夢の中だったりするが、それも問題はない

「あら、可愛い日本人形さん」

 ころころと笑う、和装姿の壮年の女性
 ガラスケースに入れられている菊花を見ての、第一声がこれである

 ザン、とか名乗っていた白髪の男が、菊花をガラスケースから脱出させる手段として連れてきた女性だ
 ちなみに、ザンはなにやらぐったり力尽きた様子でソファーに横たわっている
 何か、ものすごく、精神力を消耗する出来事があったらしい

「このお人形さんを、ケースから出してあげればいいのね?」
「う、うん……繭浬ちゃん、お願いできる?」

 どう見ても20代にしか見えないディランが、どう見ても6.70代の女性を「ちゃん」付けで呼んでいる光景は、酷く奇妙だ
 …だが、ディランは、人間ではないのだ
 見た目通りの年齢ではない、つまりはそう言う事なのだろう
 そのディランにとっては、これくらいの年代の女性すらも、子供のような印象なのだろうか?

 ディランの言葉に、繭浬と呼ばれたその女性は、ころころと笑う

「えぇ、任せてちょうだいな。その為に、私は呼ばれたのだから」

 そう言って、繭浬は、す………
 どこからか、ハンマーを取り出した

「って、ちょっと待ちなさいよっ!?」

 思わず突っ込む繰
 待て
 今、そのハンマーどっからだしたっ!?
 ってか、何に使う気だ、そのハンマー!?

 繰の突込みを受けて、あら、と首をかしげる繭浬
 ハンマーを手にしたまま、軽く考え込み

「あぁ、そうね。このまま叩き割ったら、音が鳴り響いてご近所迷惑よね」
「いや、確かにその通りだけど、問題点はそこじゃないっ!?」

 札をはがすとか、穏健な手段はないのかっ!?

「ディランさん、この毛布、お借りするわね?」
「あ、う、うん」

 ぱさり、ガラスケースに毛布をかける繭浬
 繰は、慌ててガラスケースの中の菊花に声をかける

「菊花、ケースの端に寄ってて!」

 多分、届いたはずだ
 繭浬は、笑顔のまま、ハンマーを構え……横殴りに、毛布越しにガラスケースを殴った

 がちゃん、と
 くぐもった音が、聞こえて…

 ………もぞ
 もぞもぞもぞもぞ
 ひょこんっ

 毛布から、菊花が顔を出した

「菊花っ!」

 てちてちてち
 っぴょん!

 繰の元に駆け寄ってきた菊花
 飛びついてきたその体を、抱きとめてやる

「良かった…」

 ほっとする繰
 菊花も、嬉しそうだ

「お役に立てたかしら?」
「うん…ありがとう、繭浬ちゃん」

 繰と菊花の様子を見て、ディランと繭浬も、ほっとした様子だ
 力尽きていたザンも、起き上がる

「…んじゃあ、繭浬、家に送ってくるな」
「お願いしますわね、ザンさん」
「あぁ……だから、団の奴に、もうちょっとコミュニケーション能力を身につけさせてくれ、頼む」
「あら…あの人に、そんなものを求めても無駄だもの」

 さらっと酷い事を言いつつ、ころころと笑っている繭浬
 ザンは若干諦めた表情で、繭浬を連れて空間転移していった

 ディランが、繰と菊花に、声をかける

「良かったね。菊花ちゃん、ガラスケースから出れて」
「えぇ……ありがとう、先生」
「…僕は、何も出来ていないから」

 繰の言葉に、小さく苦笑するディラン
 ……何もできていない訳では、ないのに
 そう思いながらも…しかし、繰はディランに、どう声をかけたらいいのか、わからない

「え、えっと…家まで、送るよ」
「え……ひ、一人で帰れるわよ、菊花も一緒だし、平気よ」
「でも…」

 少し困ったように、繰を見つめるディラン
 …今の繰は、ジャージと下着をうっかり洗濯機に放り込んでしまった為、ディランの服を借りている状況だ
 そして…ディランは、淫魔であるせいか、無自覚に露出が多めで、しかも、体のラインがくっきりと浮き出る服ばかり持っている
 細身のディランのそんな服だと、繰では、胸が若干、きつく
 なおかつ、下着は当然ない訳で…
 ……一人歩きさせるには、色々と心配である

「えっと……繰ちゃんの、家は…」
「○○○○マンションの、○○号室よ」

 講師と言う立場上、その気になればすぐに調べられる事だ
 隠す必要もないし、さらっと答える繰
 え、と
 少し、驚いたような表情をするディランに、繰は首をかしげる

「どうしたのよ?」
「え、えっと……その……」
「何よ、はっきり言う!」

 びくんっ!と体を跳ねらせつつも
 えぇと、とディランは答える

「その……僕の、この部屋……同じマンション、なんだけど…」
「え?」
「それと、その……その、部屋番号だと……隣の、はずだけど…」

 ………
 …………
 ……………

 若干、気まずい沈黙

「あ」

 菊花を抱えたまま、ダッシュで玄関から部屋を出た繰
 素早く、扉の番号を確認し
 隣の扉の番号を確認し…

「………本当に隣だしっ!?」

 と
 驚愕の事実に、やや頭を抱えたのだった







続くかどうかわからなくなってきた





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