油断していました
私とした事が、未熟デス
こんな事だから、ロクに使命をこなせないのデス
せっかく、エイブラハム司祭様によって「13使徒」の一人に選ばれたのに、これではいけません
もっと、気を引き締めていかなければ!!
私とした事が、未熟デス
こんな事だから、ロクに使命をこなせないのデス
せっかく、エイブラハム司祭様によって「13使徒」の一人に選ばれたのに、これではいけません
もっと、気を引き締めていかなければ!!
「へぇ、邪悪な魔法使い、か」
「そうなのデス!」
「そうなのデス!」
ぶんぶん
こぶしを振り回し、興奮気味に星に伝えるニーナ
こぶしを振り回し、興奮気味に星に伝えるニーナ
なお、ニーナは赤ワイン塗れになったカソックを脱ぎ、星が用意してくれた服に着替えている
目立つ訳ではないが、ニーナの可愛らしさを充分に引き立ててくれるものだ
……下着をどうしたかに関しては、ノーコメントである
目立つ訳ではないが、ニーナの可愛らしさを充分に引き立ててくれるものだ
……下着をどうしたかに関しては、ノーコメントである
「カラミティ・ルーンは、非常に凶悪で邪悪な存在なのデス!そんな存在がこの国に来ていたなんて…早急に、討伐隊を組むべきなのデス!」
「う~ん…そのカラミティって奴は、そこまで危ない奴なの?」
「う~ん…そのカラミティって奴は、そこまで危ない奴なの?」
ニーナの言うように、危険な存在ならば…ニーナは、全身赤ワイン塗れになっただけでは、すまなかったのではないだろうか?
それこそ、その全身を赤ワインではなく、血で染め上げられ…命を落としていた可能性もあるだろう
そう考えるからこそ、星にはニーナが主張するカラミティの危険性が、いまいち分からない
それこそ、その全身を赤ワインではなく、血で染め上げられ…命を落としていた可能性もあるだろう
そう考えるからこそ、星にはニーナが主張するカラミティの危険性が、いまいち分からない
「そうデス!危険なのデス!カラミティ・ルーンは、命を命と思わず、残酷に弄んで殺す、邪悪な魔法使いなのデス!悪魔の使い、いえ、悪魔そのものなのデス!」
ニーナとしては、星を危険なことには巻き込みたくない
しかし、カラミティ・ルーンと言う存在については、むしろ伝えないと危険である、と、そう判断した
何せ、あの存在は、関わるだけでも危険であり、関わってしまった事事態が不幸であると言う「災厄」そのものなのだから
しかし、カラミティ・ルーンと言う存在については、むしろ伝えないと危険である、と、そう判断した
何せ、あの存在は、関わるだけでも危険であり、関わってしまった事事態が不幸であると言う「災厄」そのものなのだから
「かつて、カラミティ・ルーンが他の魔法使いと争った時には、その土地の形を完全に変えてしまう程の被害があったそうデス。気まぐれで国を一つ、滅ぼしたこともありマス。本当に、危険なのデス。関わってはいけません」
「そうか…教えてくれてありがとう、ニーナ」
「そうか…教えてくれてありがとう、ニーナ」
くしゃくしゃと、ニーナの頭を撫でてくる星
…エイブラハムの頭の撫で方よりも、乱暴で
どちらかと言うとカインの頭の撫で方に近いが、それよりも乱暴な
……けれど
どこか、心が温まってくる、感触
それに、ニーナは小さく、微笑んだ
…エイブラハムの頭の撫で方よりも、乱暴で
どちらかと言うとカインの頭の撫で方に近いが、それよりも乱暴な
……けれど
どこか、心が温まってくる、感触
それに、ニーナは小さく、微笑んだ
「そんな危険な存在、ニーナも関わらないようにな?」
「いえ、あんな邪悪な存在、放置する訳にはいかないのデス!見つけ次第、天罰を食らわせて、神の御許に送るのデス!」
「いえ、あんな邪悪な存在、放置する訳にはいかないのデス!見つけ次第、天罰を食らわせて、神の御許に送るのデス!」
元気に、宣言するニーナ
胸元の「ウッドドック伝説」を、強く握り締める
胸元の「ウッドドック伝説」を、強く握り締める
そんな様子に、星が小さくため息をついたことに
---ウッドドック伝説が、小さく、震えた事に
ニーナは、まったく気付けなかったのだった
to be … ?