12話 日常の終わり、世界との遭遇
逢魔ヶ刻
私は今、物陰に隠れてひたすら震えている。
今の私に出来ることは口を押さえ、物音を立てずにただただ耐えること。
呼吸の音すら聞こえそうで、息を止めてしまいたくなる。
一体、この町はなんなの?
引っ越してきたばかりの私の前に突然現れた化け物は、赤いコートに大きく裂けた口、手には鎌。
巷で噂される『口裂け女』とかいうやつだろうか。
中学校でよく怖い話として聞いていたが、あくまそれはで作り話で、まさか本当に存在するはずがないと思っていた。
何でそんな化け物がここにいるの?
多分口裂け女はまだ私の近くにいる。
私にはそれが分かってしまう...
私は今、物陰に隠れてひたすら震えている。
今の私に出来ることは口を押さえ、物音を立てずにただただ耐えること。
呼吸の音すら聞こえそうで、息を止めてしまいたくなる。
一体、この町はなんなの?
引っ越してきたばかりの私の前に突然現れた化け物は、赤いコートに大きく裂けた口、手には鎌。
巷で噂される『口裂け女』とかいうやつだろうか。
中学校でよく怖い話として聞いていたが、あくまそれはで作り話で、まさか本当に存在するはずがないと思っていた。
何でそんな化け物がここにいるの?
多分口裂け女はまだ私の近くにいる。
私にはそれが分かってしまう...
口裂け女「みつけたぁ!」
突然隠れている私の前に口裂け女が現れた。
少女「ひっ!」
私の、”少し裂けた口”から小さく悲鳴が漏れる。
口裂け女「あら?私たちのお仲間?それにしては人間臭いけど。もしかして飲み込まれかけの契約者?」
私の口は、すこしづつ裂け続けている。
口が耳まで届くほど、そう、目の前にいる『口裂け女』になるかのように。
口が耳まで届くほど、そう、目の前にいる『口裂け女』になるかのように。
口裂け女「そうだ!あなた私と契約しなさい。私があなたを飲み込んじゃえば、契約者なんて面倒な縛りも無く、契約の力が手に入るでしょ?ああ、あなたに拒否権は無いわよ?断れば殺すから。」
口裂け女は、私を押し倒し、首に鎌をあてがう
口裂け女「私の契約は実に簡単、『契約する』と一言言えばいいわ。」
契約とは何か。
飲み込まれるとは何か。
分かることは何一つ無く。
ただ私に選択肢は一つしかないことだけがわかっていた。
飲み込まれるとは何か。
分かることは何一つ無く。
ただ私に選択肢は一つしかないことだけがわかっていた。
口裂け女「さあ、契約しましょう。さん、はいっ」
少女「け...けいやく…し」
カツッ
そのとき、私が契約の言葉を言わないうちに、何か硬いものが飛ん来る音がした。
”それ”は、口裂け女の目の前に落ちてきた。
そのとき、私が契約の言葉を言わないうちに、何か硬いものが飛ん来る音がした。
”それ”は、口裂け女の目の前に落ちてきた。
口裂け女「べ、べっこうあめ!」
口裂け女は押さえつけていた私をほうって、飛んできたべっこう飴に夢中で飛びついた
その飛びついた先に今度は小さな液体の入った瓶が投げられた。
瓶は割れて中身の液体が口裂け女にかかった。
その飛びついた先に今度は小さな液体の入った瓶が投げられた。
瓶は割れて中身の液体が口裂け女にかかった。
口裂け女「ポ、ポマッ!ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
液体をかけられた口裂け女は苦しみだし、やがて光の粒になって消滅した。
たすかった…のだろうか。
たすかった…のだろうか。
?「やー・、久しぶりに帰ってきたけど、相変わらずこの町は都市伝説が多いねー」
飴と小瓶が飛んできた先には、大きな旅行鞄を持った青年がいた。
青年「この町は都市伝説が異常に多いからねー、よく聞く都市伝説の対抗策は常に持っておいたほうがいいよ。」
少女「あ、ありがとう…ございます」
青年「口は裂かれてないようだねー。大きな怪我も無くてよかったよかった。」
気付くと、裂けた私の口は跡も残らず元に戻っていた。
少女「あ、あの…」
青年「さてと、これから君は都市伝説に出会うことがあると思う。普通の人は知らない、都市伝説の世界に、君は気付いてしまったから。だから知らなきゃいけない。この町と、この町に潜む都市伝説について。」
どうやら私は、大変なことに巻き込まれてしまったらしい。
これから、私の日常はどうなってしまうのだろうか。
咲き始めた桜とは裏腹に、私の胸は不安でいっぱいになっていった。
これから、私の日常はどうなってしまうのだろうか。
咲き始めた桜とは裏腹に、私の胸は不安でいっぱいになっていった。