「シャボン玉」
青年が歩いている。名前は泡壁 息吹(ほうかべ いぶき)。中央高校二年だ
「や…やぁ。泡壁君…」
息吹に話しかけてきた彼の名前は陰下 影太(かげもと えいた)。息吹の友人だ
息吹「やぁ陰下君。どうしたんだい急に?」
影太「い、いや。別にどうってことはないけど…」
息吹「つまり唯の挨拶」
影太「そういうこと…」
とこんな雑談をしていた彼らに、何者かが話しかけてきた。
「ねぇ。あたし、綺麗?」
この台詞だけで丸わかり。そう、口裂け女である。ただし妹だ
影太「え、その、あの…」
息吹「少なくとも目は綺麗だと思うよ」
影太「ちょ、ちょっと…! 泡壁君…!」
「ふーん…。じゃあ、」
やはり、というべきか。マスクを外し…
「これでも綺麗かぁ!」
と叫んで包丁を取り出し、襲いかかってきた
息吹「…! まぁそうなるよね! しゃーぼんだまーとーんだー やーねーまーでとーんだー
やーねまーでとーんでこーわれて消えた」
息吹の手元からシャボン玉が出現する。彼の契約都市伝説、『シャボン玉』の能力である
「無駄よっ!」
しかし、巧みな包丁さばきで割ってしまう
影太「と…とりあえず武器は没収させてもらうよ…」
手形の影が口裂け女の手をつかんだ。彼の契約都市伝説、『影打ち』の能力だ
「ひっ…! …なるほど、あんた達も都市伝説と契約してるのね…!
そこの清らかそうな男が『童謡シャボン玉』、そこの陰気なのが…『シャドーマン』か『影打ち』辺りかしら?」
影太「ご名答…。ぼ…僕の契約都市伝説は『影打ち』だよ…。自分の身体を影にしたり、触ってる影を操ったり出来るんだ…こんな風に」
影となった影太の手が、口裂け女の首に向かって伸びてゆく
息吹「確かに。僕の契約都市伝説は『シャボン玉』さ。シャボン玉を出すんだよ。こんな風に。しゃーぼんだーまーとーんーだー♪」
息吹からシャボン玉が出現し、口裂け女を…否、口裂け女の手元へ飛んでゆく
「無駄だって言ってるでしょう? えいっ!」
口裂け女は包丁で、影となった影太の手を刺そうとする。案の定包丁は命中した
影太「~~~っ!」
だが、貫通する前に包丁にシャボン玉が纏わり着いた。そして、どういうわけかシャボン玉はその場に静止し、クルクル回りだした
まるで包丁を取り囲むように。そして、シャボン玉がわれる。すると…
シャボン玉が囲んでいた包丁も、一緒に消えてしまった
「!??? 包丁が消えた? どういうことよ! 童謡シャボン玉にこんな力ある訳…」
うろたえる口裂け女。当然だ。シャボン玉が包丁を消すなんて、『普通』なら『有り得ない』のだから
息吹「誰が『“童謡”シャボン玉』なんて言ったのさ? 僕の契約都市伝説は確かに『シャボン玉』だけど…
シャボン玉はシャボン玉でも、『空間で停止するシャボン玉』だよ。それじゃあ止めだ。
あ、もう分かってると思うけど歌わなくても使えるから」
今度は巨大なシャボン玉が口裂け女に向かって飛んでゆく
「くっ…!」
口裂け女は自慢の足で逃走を謀るが…
影太「に…逃がさないよ…! 影縛りの術…なんて…」
周囲の影が口裂け女の身体を縛り付けた
息吹「よくやったよ陰下君! さ、回りの空間ごと消え去れ!」
「うわぁっ…! やめてくれ、死にたくない…」
息吹「何言ってんのさ。君ほど有名な都市伝説ならすぐ復活できるでしょ?」
「いやだいやだいやだいやd」(ハッ…よく考えろ私…。このまま命乞いなんかしながら死んだらただの小物…
ここは死に際に何か残すべきだ…狂気と恐怖を植えつけてやるわ!)
「ふ…ふふふふふふふふふふ…ふはははははははあははははゲホッゴホッ!!!!
そうね…確かにすぐ生き返るでしょうね…一ヶ月、一週間、もしかしたら明日にでも…
でも、只で死ぬなんて惨め過ぎるわ…だから、こうするのよっ…!」
最後の力を振り絞り、周りに包丁を投げまくる口裂け女
「ふ…ふふ…皆裂けてしまえ…!」
その言葉と共に、シャボン玉は割れ、口裂け女も消えた
息吹「…大丈夫だった?陰下君」
影太「うん。何とか…」
息吹「そう、それは良かった。じゃ、帰ろうか。…乗ってく?」
出した巨大シャボン玉を指差して言う息吹。息吹は『シャボン玉に入って飛べる』とも契約している
影太「じゃあ、お願いしようかな…」
息吹「おっけー! じゃ、乗って。
…乗ったね。よし、出発!」
こうして二人はシャボン玉に乗り、家に帰るのだった…
青年が歩いている。名前は泡壁 息吹(ほうかべ いぶき)。中央高校二年だ
「や…やぁ。泡壁君…」
息吹に話しかけてきた彼の名前は陰下 影太(かげもと えいた)。息吹の友人だ
息吹「やぁ陰下君。どうしたんだい急に?」
影太「い、いや。別にどうってことはないけど…」
息吹「つまり唯の挨拶」
影太「そういうこと…」
とこんな雑談をしていた彼らに、何者かが話しかけてきた。
「ねぇ。あたし、綺麗?」
この台詞だけで丸わかり。そう、口裂け女である。ただし妹だ
影太「え、その、あの…」
息吹「少なくとも目は綺麗だと思うよ」
影太「ちょ、ちょっと…! 泡壁君…!」
「ふーん…。じゃあ、」
やはり、というべきか。マスクを外し…
「これでも綺麗かぁ!」
と叫んで包丁を取り出し、襲いかかってきた
息吹「…! まぁそうなるよね! しゃーぼんだまーとーんだー やーねーまーでとーんだー
やーねまーでとーんでこーわれて消えた」
息吹の手元からシャボン玉が出現する。彼の契約都市伝説、『シャボン玉』の能力である
「無駄よっ!」
しかし、巧みな包丁さばきで割ってしまう
影太「と…とりあえず武器は没収させてもらうよ…」
手形の影が口裂け女の手をつかんだ。彼の契約都市伝説、『影打ち』の能力だ
「ひっ…! …なるほど、あんた達も都市伝説と契約してるのね…!
そこの清らかそうな男が『童謡シャボン玉』、そこの陰気なのが…『シャドーマン』か『影打ち』辺りかしら?」
影太「ご名答…。ぼ…僕の契約都市伝説は『影打ち』だよ…。自分の身体を影にしたり、触ってる影を操ったり出来るんだ…こんな風に」
影となった影太の手が、口裂け女の首に向かって伸びてゆく
息吹「確かに。僕の契約都市伝説は『シャボン玉』さ。シャボン玉を出すんだよ。こんな風に。しゃーぼんだーまーとーんーだー♪」
息吹からシャボン玉が出現し、口裂け女を…否、口裂け女の手元へ飛んでゆく
「無駄だって言ってるでしょう? えいっ!」
口裂け女は包丁で、影となった影太の手を刺そうとする。案の定包丁は命中した
影太「~~~っ!」
だが、貫通する前に包丁にシャボン玉が纏わり着いた。そして、どういうわけかシャボン玉はその場に静止し、クルクル回りだした
まるで包丁を取り囲むように。そして、シャボン玉がわれる。すると…
シャボン玉が囲んでいた包丁も、一緒に消えてしまった
「!??? 包丁が消えた? どういうことよ! 童謡シャボン玉にこんな力ある訳…」
うろたえる口裂け女。当然だ。シャボン玉が包丁を消すなんて、『普通』なら『有り得ない』のだから
息吹「誰が『“童謡”シャボン玉』なんて言ったのさ? 僕の契約都市伝説は確かに『シャボン玉』だけど…
シャボン玉はシャボン玉でも、『空間で停止するシャボン玉』だよ。それじゃあ止めだ。
あ、もう分かってると思うけど歌わなくても使えるから」
今度は巨大なシャボン玉が口裂け女に向かって飛んでゆく
「くっ…!」
口裂け女は自慢の足で逃走を謀るが…
影太「に…逃がさないよ…! 影縛りの術…なんて…」
周囲の影が口裂け女の身体を縛り付けた
息吹「よくやったよ陰下君! さ、回りの空間ごと消え去れ!」
「うわぁっ…! やめてくれ、死にたくない…」
息吹「何言ってんのさ。君ほど有名な都市伝説ならすぐ復活できるでしょ?」
「いやだいやだいやだいやd」(ハッ…よく考えろ私…。このまま命乞いなんかしながら死んだらただの小物…
ここは死に際に何か残すべきだ…狂気と恐怖を植えつけてやるわ!)
「ふ…ふふふふふふふふふふ…ふはははははははあははははゲホッゴホッ!!!!
そうね…確かにすぐ生き返るでしょうね…一ヶ月、一週間、もしかしたら明日にでも…
でも、只で死ぬなんて惨め過ぎるわ…だから、こうするのよっ…!」
最後の力を振り絞り、周りに包丁を投げまくる口裂け女
「ふ…ふふ…皆裂けてしまえ…!」
その言葉と共に、シャボン玉は割れ、口裂け女も消えた
息吹「…大丈夫だった?陰下君」
影太「うん。何とか…」
息吹「そう、それは良かった。じゃ、帰ろうか。…乗ってく?」
出した巨大シャボン玉を指差して言う息吹。息吹は『シャボン玉に入って飛べる』とも契約している
影太「じゃあ、お願いしようかな…」
息吹「おっけー! じゃ、乗って。
…乗ったね。よし、出発!」
こうして二人はシャボン玉に乗り、家に帰るのだった…
続く