アットウィキロゴ

「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - ソニータイマー-62

最終更新:

sonytimer

- view
だれでも歓迎! 編集
                           「地獄の沙汰も」
宝「ふーむ、どこかに金になる話はないかなぁ…」
そんなことを言いながら歩いているのは金沢宝。学生会『七つの大罪』の『強欲』担当である
宝「…トイレか。都市伝説の定番だな…行ってみようか」
偶然にも公園の公衆トイレを見つけた宝。迷わず中に入る
宝「さーて、何が出るかなー…」

『赤いちゃんちゃんこ着せようか…赤いちゃんちゃんこ着せようか…』
宝がトイレに入ると、老人の声が聞こえてきた
宝「赤いちゃんちゃんこか…若干レアな都市伝説だな…」
『ひひひ…そこの坊や、赤いちゃんちゃんこ着せようかぁ…?』
宝「…そんな事より一言突っ込ませてくださいな。…ここ男子トイレだよ、おばあちゃん!?」
宝が叫ぶ。宝は勿論男性。なので男子トイレに入るのが妥当である。ここで女子トイレに入る奴は変態である。犯罪者である
『ひひ…都市伝説にそんなこと関係あるかい…で、赤いちゃんちゃんこ着るのかい?着ないのかい?』
宝「あかいちゃんちゃんこ、ねぇ…。…『赤いちゃんちゃんこ』。赤マントや赤い半纏などと同じ系統の都市伝説。
トイレに入ってきた人に『赤いちゃんちゃんこ着せようか』と尋ね『着せられる物なら着せてみろ』などと『肯定』の答えを返すと
首を切られ、まるで赤いちゃんちゃんこを羽織っているかのようになる…だったっけ?」
『ひひ…よく知っているねぇ。でもアタしゃそんなことが効きたいんじゃあないんだよ。赤いちゃんちゃんこ着せようか?
…着たくなくても、無理矢理着せるけどねぇ!!!』
宝「…自分から襲い掛かってくるなんて、珍しいタイプの『赤いちゃんちゃんこ』だな…」
『ひひ…赤いちゃんちゃんこ着せてやる!!』
宝「地獄裁判所…」
宝がそう呟くと、空間がゆがみ、二人は亜空間に飛ばされた。まるで裁判所のような空間に
宝「6月11日、土曜日。地獄最高裁判所。被告人『赤いちゃんちゃんこ』の裁判を開廷します!」
裁判長席で木槌を持つのは金沢宝。宝の服装もいつの間にか法衣に変わっていた
『な…なんだい!? どこなんだいここは!?』
被告人席に立つのは『赤いちゃんちゃんこ』。驚いた表情をしている
宝「被告人は静粛にッ!!」
宝が木槌を振るう。この裁判所には宝と『赤いちゃんちゃんこ』しか居ない。弁護士も、検察も、裁判官も、裁判員も、証人も、傍聴人さえ居ない
宝「ええ、被告人、『赤いちゃんちゃんこ』。被告はトイレに潜伏し、入ってきた人間の首を切り落とし続けたシリアルキラー。ゆえに、被告の罪は明白である!」
『な…なにを…! 都市伝説なら当たり前の行動じゃないか!』
宝「静粛に! …このように、被告には反省の色が見られない。これは死罪が妥当でしょう」
再び木槌を振るう宝
『く…アンタまさか、『閻魔大王』と契約してるって言うのかい!?』
宝「まさか。そんな巨大な都市伝説と契約なんて…できるわけ、ないでしょう? 既に『マーモン』と契約してるのに」
『じゃあ、これはいったい…』
うろたえる『あかいちゃんちゃんこ』
宝「さて。審議に戻りましょう。以上の点から、被告人の罪は明白。このまま死罪にするのが道理です。だが、ここの裁判所の裁判長は僕。お前の罪も、刑も、全て僕の一言で決まる」
『何が言いたいんだい…』
宝「たとえお前が極悪人でも。冷徹で冷酷な殺人者でも。…救ってやれないこともない」
『赤いちゃんちゃんこ』に語りかける宝
宝「さっきも言ったけどここは地獄裁判所。お前の罪が決まればそれはもう地獄の処刑が待ってるよ」
『く…アタシはどうすれば良いのさ…』
そう尋ねる『赤いちゃんちゃんこ』。声が震えている。青くなった顔が服装のお陰で一層際立つ
宝「簡単な話だよ。僕にお金を払えばいい。金額はお前の罪の大きさから換算して、占めて18070593000円。
金で払える人生…いや、都市伝説なら妖生か? まぁ、どちらにしても金で買えるなら安い物だろう? 極悪人でも劣悪人でも人類最悪でも下劣な愚民でも、金さえ払えば救ってやるさ。
『地獄の沙汰も金次第』…なんだからさぁ」
冷たい目で『赤いちゃんちゃんこ』の方をみる宝
『ア…アンタまさか…! アンタの契約都市伝説は…』
汗で顔がグショグショの『赤いちゃんちゃんこ』
宝「その通り、僕の契約都市伝説は『地獄の沙汰も金次第』! どんな罪も断罪も。金次第で打ち消せる。それは自分も他人も関係ない。
で、払うのかい? 払わないのかい? たったの18070593000円だぜ?」
『そ…そんな大金払えるわけ…』
宝「払えないって言うの? ふざけないでよ。普通の人なら問答無用でお前を死罪にしてるよ? 金で全部チャラにするって言ってんだ。こんな良心的な地獄裁判はないだろう?」
『ア…アタシの全財産でも540987650しかないんだ…! だからここは見逃してく…』
宝「借りれば良いだろ」
『は?』
素っ頓狂な声を出す『赤いちゃんちゃんこ』
宝「足りないなら借りれば良いだろ。お前はそれなりに有名な都市伝説。しかもトイレ系なら、それなりに味方も多いだろう?」
『そ…そんな大金、貸してくれる人なんて居るわけ…』
宝「それが無理なら闇金だ。金を貸す機関ぐらいあるだろう。そこに行って借りてこい。丁度地獄金融が近くにある。一旦ここから出ることを許可するから、いってこい
ただし、逃げたりしたらその時点で極刑だ」
『わ…分かった…今すぐ借りに行く…』
一目散に飛び去り、地獄金融(どう見ても闇金融です。本当にありがとうございました)に駆け込む『赤いちゃんちゃんこ』
それからお金を借り、戻ってきた『赤いちゃんちゃんこ』
『ど…どうだい…? こ、これで足りるだろう!!!??』
宝「ああ、これで十分だよ。では、被告人『赤いちゃんちゃんこ』に判決を言い渡す! 『無 罪』」
『赤いちゃんちゃんこ』に無罪判決を言い渡した宝
宝「では、これにて閉廷! あ、言い忘れてたけどあの金融トイチだから」
閉廷を宣言した後、思い出したように言う宝
『ま…まさか十日で一割って言う、あれ…』
宝「いや、十時間で一割」
『もっと酷かった! ってそれ犯罪じゃないのかい!?』
宝「うん。だから勿論裁判に掛けたさ。で、向こうが僕に得た利益の半分を支払い続けるってことで話をつけた。『地獄の沙汰も金次第』だからね」
『く…こんな金額変えせるわけ…』
宝「じゃあ、僕は帰るからね。あの金融の取立人はしつこいから気をつけろよ? でも気は長いから、幾らでも待ってくれるさ」
そう言って能力を解除し、帰路につく宝。さて、皆さんもお分かりいただけただろう。『地獄の沙汰も金次第』。要するにこの世もあの世も金が全てなのだ
『お金で買えないものだってある』とか『幸せはお金じゃ買えない』とか言ってる偽善者は、考えを改めた方が良いだろう。金がなければ幸せになんてなれないのだから…





                   続く…

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー